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2024.1.11Thu
2024.1.10Wed
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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示
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日程
2024年1月11日(木)
–
3月10日(日)
architecture|exhibition|feature
フランク・ロイド・ライト建築展
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto

ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」です。
“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会です。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容となっています。また、精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示されています。会期は2024年1月11日~3月10日。展覧会の公式ページはこちら。

※2024年2月17日以降、日時指定予約制となり、会期末は開館時間が延長になるそうです。詳細は末尾に追記します(2024/2/15追記)

アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867–1959)。「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」で知られるライトは、「帝国ホテル二代目本館(現在は博物館明治村に一部移築保存)」や「自由学園」を手がけ、熱烈な浮世絵愛好家の顔も持つ、日本と深い縁で結ばれた建築家です。

2012年にフランク・ロイド・ライト財団から図面をはじめとする5万点を超える資料がニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管され、建築はもちろんのこと、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性を明らかにすべく調査研究が続けられてきました。こうした研究成果をふまえ、本展はケン・タダシ・オオシマ氏(ワシントン大学教授)とジェニファー・グレイ氏(フランク・ロイド・ライト財団副代表、タリアセン・インスティテュート・ディレクター)を迎えて日米共同でキュレーションを行ない、帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を明らかにします。

精緻で華麗なドローイングの数々をお楽しみください。世界を横断して活躍したライトのグローバルな視点は、21世紀の今日的な課題と共鳴し、来るべき未来への提言となるはずです。

リリーステキストより

展覧会の見どころと特徴

1.日本初公開、フランク・ロイド・ライトによる精緻で華麗なドローイングの数々

余白を大きくとったり近いものを拡大して描く独特な構図に見られるように、ライトは浮世絵との出会いに触発されて、それまで規範とされてきたボザール様式の建築図面とはまったく異なる新しい図面の描き方を考案しました。建築が実現する前に自分の頭のなかで建物を建てていたといわれるライトのドローイングは、ときとして実現された建築以上にライトの思想を直接的に物語っています。偉大な建築の美しいドローイングの数々をご覧いただきます。

2.100年前の帝国ホテル模型を3Dスキャン計測データを用いた3Dプリントレプリカで公開

原作はライトが帰国に際して、京都帝国大学教授(現・京都大学)の武田五一に贈ったものです。武田五一はライトと深く交流し、日本におけるライトの受容に貢献しました。制作後100年の歳月を経て石膏が状態変化しており、原作を巡回させることは困難と判断されたため、武田五一ゆかりの京都大学と京都工芸繊維大学が連携し、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labの最新の技術力によってこの模型の精巧な複製が制作されました。

3.ライト建築を体験、ユーソニアン住宅の原寸モデル

ユーソニアン住宅とは、ライトが1930年代後半から取り組んだ、一般的なアメリカ国民が住むことのできる安価で美しい住宅です。フランク・ロイド・ライトの建築教育の実践の場であるタリアセンでかつて学んだ経験を持つ磯矢亮介氏にご協力いただき、初期の木造のユーソニアン住宅であるベアード邸(マサチューセッツ州アマースト、1940年)をお手本とした原寸モデルで、玄関から居間の空間を体験いただきます。材料は磯矢氏が製材した伊豆産の杉の赤身材。

リリーステキストより

導入

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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto

セクション1:モダン誕生 シカゴ―東京、浮世絵的世界観

ライトが建築家として歩み始める舞台となった、アメリカの近代化を象徴する中西部最大の商業都市シカゴ。アメリカとヨーロッパの各都市をつなぐ結節点でもありました。一方、東京も明治政府のもとで近代的な都市へと変貌しつつありました。1893年のシカゴ万博で日本のパヴィリオン「鳳凰殿」を知り、日本文化に触れたライトは1905年、日本を訪問します。浮世絵に着想を得て考案した新しい建築ドローイング、初の公共建築ユニティ・テンプルの100年前の模型、ライトが手がけた展覧会デザインなど、初期の取り組みを紹介します。

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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
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セクション2:「輝ける眉」からの眺望

ライトが考える有機的建築とは環境や気候に適った、人の生活を豊かにする建築です。初期のプレイリー・ハウスはアメリカ中西部を象徴する平原や原生植物から着想されました。「輝ける眉」=タリアセンとはライトの祖先が話したウェールズ語であり、ライトの自邸兼スタジオの名前です。さらには日本の変化に富んだ地形、山や滝のある風景、日本の植物との出会いもライトの創造力を刺激し、やがて代表作「落水荘」へと結実しました。プレイリー・ハウスの代表作「クーンリー邸」、「ロビー邸」、また日本での作品「山邑邸(現・ヨドコウ迎賓館)」「小田原ホテル計画案」などを紹介します。アリゾナ州のソノラ砂漠に築いた第二の拠点タリアセン・ウェストも、アーカイヴからの貴重な映像等で紹介します。

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セクション3:進歩主義教育の環境をつくる

ライトは家庭生活や教育のあり方の変革に取り組んだ女性運動家たちともネットワークを形成しました。シカゴ郊外のオークパークの初期の自邸とスタジオは、建築の実験と、家庭生活や職場環境の近代化に対応し増改築が重ねられ、設計室や幼児教育のためのプレイルームを備えました。マリオン・マホニーはここで活躍したライトの初期の有能な女性スタッフです。また、施主のクィーン・クーンリーはライトによる建築で、近代的な教育理念に基づく「クーンリー・プレイハウス幼稚園」を実現しました。帝国ホテル設計のために滞在した日本では、ライトは羽仁もと子の依頼で「自由学園」を手がけています。「クーンリー・プレイハウス幼稚園」で用いられたステンド・グラス、自由学園の教育資料などを展示します。

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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto

セクション4:交差する世界に建つ帝国ホテル

支配人の林愛作からの依頼を受け、日本に延べ3年以上滞在しながら帝国ホテル(建設期間1913-23年)を設計したライト。図面、写真、家具、かつて帝国ホテルの一部を構成していたテラコッタや大谷石のブロックなど、さまざまな資料の展示を通じてこの大建築を紹介します。さらに同時期の1913年から1914年にかけてシカゴで設計した娯楽施設「ミッドウェイ・ガーデンズ」のドローイングも比較展示いたします。長年ライトが温めてきた様々なアイデアやテーマがこの一世一代の大仕事のなかで実現し、さらに後年の作品で開花するあらたな試みとなる予兆をご覧いただきます。

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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示 photo©architecturephoto
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セクション5:ミクロ/マクロのダイナミックな振幅

ライトが生涯にわたって抱いたコンクリートへの関心と、ユニバーサルな建築システムの探求、またそのシステムを用いた住宅を紹介します。ライトは小さなものから大きなものまで展開可能なユニット・システムによる建築を考案しました。全体と部分とがダイナミックに呼応するライト建築の発想の根幹には、彼が幼少時に体験したフレーベルの教育ブロックがあったと言います。ライトはまた素材についても強い関心をもち、地域に根ざした材料を用いる一方で、コンクリートの持つ一体性に着目することで、グッゲンハイム美術館のような巨大建築も実現しました。テキスタイル・ブロック・システムによるミラード夫人邸「ミニアチューラ」からコミュニティ全体の設計への応用例「ドヘニー・ランチ宅地開発計画」まで、迫力あるドローイングで紹介します。またユニット・システムの実践例であるユーソニアン住宅の原寸モデルを展示し、実際の空間を体験いただきます。

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セクション6:上昇する建築と環境の向上

プレイリー・ハウスから帝国ホテルまで、水平方向への広がりが印象的なライト建築ですが、垂直に伸びる高層建築にもライトは早くから関心を示しました。そして生涯を通じて高層ビルの設計に取り組み続け、また、新しい工学・構造技術を開拓しています。ジョンソン・ワックス・ビルでは直径23センチの細い柱が上昇するにつれ大きく広がり天井を支える「樹状柱」を考案、当初は実現不可能と言われました。その研究タワーでは、樹木の基本構造にならうタップルート(主根)構造を採用し、構造壁としての内部間仕切りをなくし、カーテンウォールの採用によって自然光をふんだんに取り込んだ空間を作り出しています。ライトは都市機能をビルの中に集約させることで都市の無秩序な拡大を抑止し、豊かな自然環境と生活が実現できると考えました。ラーキン・ビルやジョンソン・ワックス・ビルの椅子の展示から、ライトが考えた美しいオフィス空間もご覧いただきます。

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セクション7:多様な文化との邂逅

ライトを形作ったのは、多様な文化との出会いと交流でした。ここではライトとアメリカ国外の作家たちの交流を取り上げると共に、多文化的な要素を取り入れた作品を紹介します。ゴルフ文化と先住民の建築の実践を融合させたナコマ・カントリー・クラブ計画案。また、ヴェネツィアの運河沿いに計画したマシエリ記念学生会館も紹介します。マシエリ記念学生会館は、最終的にはライトに深い影響を受けたイタリア人建築家カルロ・スカルパによってかたちを変えて実現しました。またイスラム文化との出会いから生まれた美しい都市像、大バグダッド計画も紹介します。展覧会の最後は、田園地帯に広がる生活と労働のラディカルな再構築であるブロードエーカー・シティ構想をCGアニメーションで表現したスペインのロメロ氏の作品で幕を閉じます。

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展示されているライトのドローイングの一部

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ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示フランク・ロイド・ライト 《帝国ホテル二代目本館(東京、日比谷)第2案 1915年 横断面図》 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)
ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」。“帝国ホテル二代目本館”等の設計で知られる近代を代表する建築家の展覧会。最新の研究成果を踏まえ、多様な文化との交流や先駆的な活動を明らかする内容。精緻なドローイングの数々や原寸モデルも展示フランク・ロイド・ライト 《大バグダッド計画案(イラク、バグダッド)1957年 鳥瞰透視図 北から文化センターと大学をのぞむ》 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)

■展覧会概要
展覧会会期:2024年1月11日(木)~3月10日(日)
※会期中、一部展示替えします。前期1月11日─2月13日、後期2月15日─3月10日。2月15日以降に再入場の場合は、半券ご提示で100円割引となります。
開館時間:午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
※2月2日(金)、3月1日(金)、8日(金)、9日(土)は夜間開館 午後8時まで開館(ご入館は午後7時30分まで)
休館日:水曜日(ただし3月6日は開館)
入館料:一般:1,200円、65歳以上:1,100円、大学生・高校生:700円、中学生以下:無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
主催:パナソニック汐留美術館、フランク・ロイド・ライト財団、東京新聞
展示協力:有限責任事業組合 森の製材リソラ
会場構成:佐藤熊弥(tandem)

以下、追加情報です(2024/2/15)

2024年2月17日(土)以降の土曜日・日曜日・祝日、及び3月1日(金)~3月10日(日)までの全てで、日時指定予約を導入いたします。
また、会期末は開館時間を延長いたします。

【会期末の開館時間について】
2024年3月1日(金)10:00-20:00
2024年3月2日(土)~3月3日(日)10:00-18:00
2024年3月4日(月)~3月9日(土)10:00-20:00 ※3月6日(水)は開館します。
2024年3月10日(日)10:00-18:00
(最終入館は閉館時間の30分前)

詳しくはウェブサイトをご覧ください。
https://panasonic.co.jp/ew/museum/topics/24.html#t240209

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  • 2025.5.10Sat
    青木淳がキュレーターを務める、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の展示「中立点」の会場写真。生成AIと人間の関係をテーマに実施。キュラトリアルアドバイザーとして家村珠代、出展作家として藤倉麻子・大村高広・木内俊克・砂山太一が参加
  • 2025.5.10Sat
    青木淳がキュレーターを務める、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の展示「中立点」の動画。キュラトリアルアドバイザーとして家村珠代、出展作家として藤倉麻子・大村高広・木内俊克・砂山太一が参加
  • 2025.5.09Fri
    黒川紀章の中銀カプセルタワーをテーマとした展覧会が、ニューヨーク近代美術館で開催。タイトルは「中銀カプセルタワーの多様な人生」。建築に加えて50年間に渡る様々な使われ方にも焦点を当てる
  • 2025.4.27Sun
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  • 2025.4.20Sun
    ハンス・ホラインの、ポンピドゥー・センターでの展覧会「Hans Hollein transFORMS」の動画。2025年4月に公開されたもの。英語字幕付
  • 2025.4.17Thu
    篠原一男の、TOTOギャラリー・間での展覧会の会場写真。60年代に“住宅は芸術である”と記した建築家の展示。奥山信一、貝島桃代、セン・クアン、小倉宏志郎のキュレーションで、“永遠性”をテーマに篠原の建築家像を再考。原図・模型・スケッチ・家具等の資料も公開
  • 2025.4.13Sun
    「篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」(TOTOギャラリー・間)の予告動画。アシスタントキュレーターの小倉宏志郎が展示内容を紹介
  • 2025.4.07Mon
    湯浅良介・ゴッティンガム・スタジオユアサ・オフィスユアサによる、建築展「Anybody Seen The Same River Twice?」。プリズミックギャラリーを会場に開催。ドローイング、オブジェ、写真、コラージュを通じて、“不可逆な時間に対する空間の可逆性”を“視覚的な問い”として投げかける
  • 2025.4.03Thu
    長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」。額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作。行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置。自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作る
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    ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットをプレゼント
    photo©architecturephoto

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    architecture|exhibition
    ライトの、パナソニック汐留美術館での建築展「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットをプレゼント photo©architecturephoto
    パナソニック汐留美術館での展覧会「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットプレゼントへの応募はこちらから
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    フランク・ロイド・ライトの、パナソニック汐留美術館での展覧会「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」の入場チケットを5組10名様にプレゼントいたします。
    応募締切は2024年1月22日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表に変えさせていただきます)。アーキテクチャーフォトでは、本展覧会を特集記事として紹介しています。展覧会の公式ページはこちら。

    ※厳正な抽選を行いまして当選者の方にメールをお送りしました。沢山のご応募誠にありがとうございました。(2024/1/23追記)

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    2024.01.11 Thu 13:13
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    高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与
    photo©Hayato Kurobe

    SHARE 高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与

    architecture|feature
    建材(外装・屋根)榊住建saya architecture高橋沙耶黒部駿人建材(内装・造作家具)建材(外構・床)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・建具)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり埼玉住宅
    高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与外観、庭より見る、夕景 photo©Hayato Kurobe
    高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与1階、居間 photo©Hayato Kurobe
    高橋沙耶 / saya architectureによる、埼玉・南埼玉郡の「小さく暮らすための家」。家族3人が暮らす設計者の自邸。自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案。敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与1階、居間から「食卓」を見る。 photo©Hayato Kurobe

    高橋沙耶 / saya architectureが設計した、埼玉・南埼玉郡の「農村と郊外のあいだに小さく暮らすための家」です。
    家族3人が暮らす設計者の自邸です。建築家は、自分たちの“適切な延床面積”の検討から出発し、共用部の一体化と複数の居場所作りで“必要最小限”で暮らせる住宅を考案しました。また、敷地内に設けた余白は光と風をもたらし周辺環境にも寄与します。

    敷地は1970年代に建てられた新興住宅地の旗竿地にある。整形部分は34坪と、この地域では小さい土地だ。周囲の住宅は延床面積を得るために敷地いっぱいに建築を建てているが、あえて建築面積を40%程度にとどめ、隣地との間に距離を確保した。また、建物高さを隣家より低くしヴォリュームを抑えることで、隣家にも光や風をもたらす住宅同士の良好な関係性をつくり出した。

    建築家によるテキストより

    敷地に対する余白を設けると同時に、自分たちにとっての適切な延床面積を見直した。一般的な4人家族の快適で暮らせる延床面積は100㎡と言われるが、本計画ではその8割、80㎡とすることにした。家族でも夫婦2人でもちょうど良い大きさを追求し、身の丈に合った等身大の大きさである。

    建築家によるテキストより

    まず、必要最小限の面積にするために、共有部である居間、食卓、台所、仕事場は吹き抜けを介して一体にし、面積は小さくとも大きな体積を確保することで開放的な空間をつくった。専有空間を極力減らし、個室は寝室ひと部屋のみとした。
    その分、窓際のベンチや、半間の部屋、本棚と一体化したベンチ、廻り階段など、とどまれる場所をいくつも設け、家族の各々が自分の居場所を持てるよう設計した。

    建築家によるテキストより
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    建材(外装・屋根)榊住建saya architecture高橋沙耶黒部駿人建材(内装・造作家具)建材(外構・床)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・建具)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり埼玉住宅
    2024.01.11 Thu 06:51
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    2024.1.10Wed
    • 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・千代田区の「OAG office」。複数の法人を束ねる本部事務所の計画。社員交流等を活性化する存在を目指し、働く人々の“様々な営み”が混じり合う空間を志向。会議室群の点在で複数の“小さな溜まりの空間”を生み出して多様な居場所として提供
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    2024.1.12Fri
    • キノシタヒロシ建築設計事務所による、鳥取市の「屋内庭のある家」。降水量が多く雪も降る地域での計画。気候に適した“庭”の在り方を求め、屋根の全面が半透明素材の“屋内庭”を備えた住宅を考案。入れ子状に設けた居室の壁面で“断熱”と“気密”を確保して快適な暮らしも実現
    • 【ap job更新】 意匠性と事業性を同時に実現し、顧客からも高い評価を得る「株式会社キー・オペレーション」が、更なる業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の「藤井寺の家」。分譲地の奥行きのある区画。敷地特徴を活かし“増幅する”設計を意図し、内部に“著しい距離感”を生み出す“ジグザグ”の平面構成を考案。特徴的な形態は“複数の外部空間”も作り出して風や光の導入も可能にする

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