佐々木翔 / INTERMEDIAによる、福岡・那珂川市の「福岡ピノキオこども園」。人口増加が進む地域での定員数が多めの施設の計画。クラスの異なる園児同士の交流促進を意図し、教室間に“公共空間”の様な“ランチルーム”を設ける構成を考案。中庭ではレベル差を操作して上下階の連続性も作る 俯瞰、南西側より見る。 photo©中村絵
佐々木翔 / INTERMEDIAによる、福岡・那珂川市の「福岡ピノキオこども園」。人口増加が進む地域での定員数が多めの施設の計画。クラスの異なる園児同士の交流促進を意図し、教室間に“公共空間”の様な“ランチルーム”を設ける構成を考案。中庭ではレベル差を操作して上下階の連続性も作る 2階、外部通路より「なかにわ」側を見る。 photo©中村絵
佐々木翔 / INTERMEDIAによる、福岡・那珂川市の「福岡ピノキオこども園」。人口増加が進む地域での定員数が多めの施設の計画。クラスの異なる園児同士の交流促進を意図し、教室間に“公共空間”の様な“ランチルーム”を設ける構成を考案。中庭ではレベル差を操作して上下階の連続性も作る 2階、階段より「ランチルーム」を見下ろす。 photo©中村絵
佐々木翔 / INTERMEDIAによる、福岡・那珂川市の「福岡ピノキオこども園」。人口増加が進む地域での定員数が多めの施設の計画。クラスの異なる園児同士の交流促進を意図し、教室間に“公共空間”の様な“ランチルーム”を設ける構成を考案。中庭ではレベル差を操作して上下階の連続性も作る 1階、「ランチルーム」 photo©中村絵
佐々木翔 / INTERMEDIA が設計した、福岡・那珂川市の「福岡ピノキオこども園」です。
人口増加が進む地域での定員数が多めの施設の計画です。建築家は、クラスの異なる園児同士の交流促進を意図し、教室間に“公共空間”の様な“ランチルーム”を設ける構成を考案しました。また、中庭ではレベル差を操作して上下階の連続性も作りました。
福岡都市圏の中でも人口増加率が高く、平成30年に市になったばかりの那珂川市に計画した幼保連携型認定こども園である。
この都市的な動向を受け止めるような定員216名という規模は周辺のこども園の中でも比較的大きく、特に3~5歳児の定員180名は従来的な保育体制では人数が多すぎるため、保育方針と一体となったプランニングが求められた。
具体的には、まず180名を90名ずつ2クラスに分割し、かろうじて集団保育として見守り可能な単位にする。ただし完全に2クラスに分けると園児同士のコミュニケーションが各クラス内に留まってしまうため、2クラスの間に吹き抜け越しのランチルームを設け、ここを内部におけるパブリックスペースのような場とした。この空間はランチだけでなく運動、お遊戯会、入園式・卒園式等の各種式典など多目的に活用されている。
またこの背面側には中庭があり、こちらでは1・2階の境界を解くような重層的なレベル差を設けた。ぐるぐる走り回っているうちに上下階を行き交いつつ、1階にある0・1・2歳児室とも視覚的に連続した関係を形成しており、園内外のどこに居ても様々な繋がりを感じるような場をつくっている。