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2024.11.29Fri
2024.11.28Thu
2024.11.30Sat
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す
photo©Keisuke Inoue

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日程
2024年11月27日(水)
–
12月1日(日)
architecture|exhibition|feature
東京会場構成中央区板坂留五建材(内装・天井)博展吉野俊太郎井上桂佑
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue

板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」です。
気積のある多目的ホールでの計画です。建築家は、訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計しました。そして、天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出しました。
会場は、日本橋三井ホール。会期は2024年11月27日~12月1日です。展覧会の公式サイトはこちら。

今私たちに必要なのは、「みる技術」ではないだろうか。

それは、みられることや、みないことに意識を配るのではなく、自身の感覚を働かせて、ものの存在・形・様子・内容を深く探り入るような能動的な行為のことであり、カメラのピントを合わせるように、モノと自身とで対話ができる身体(想像力)のことである。

建築家によるテキストより

テンポラリーな空間には、独特の軽さを感じる。期間の短さや資材の簡素化も要因のひとつだが、テンポラリーさを下支えするハコの完璧さが、かえって内側の空間に空虚さを与えてしまっているのかもしれない。
例えば、ホールの天井の完璧さ。バトンやダクトレールが規則正しく並び、いつどんな催しにも対応できるよう周到に準備がなされている。木質を基調としたホール空間のなかでそれらは黒子に扮しているが、その頼もしい姿につい気をとられてしまう。

建築家によるテキストより

そんな完璧な天井を操作をすることで、「みる場」にふさわしい空気のかたちをつくろうと思う。

ここで過ごすいっときのための儚くドラマチックな空間ではなく、じっくりピントを探したくなるような、たっぷりとした自由な場、ひとりひとりのピントが瞬き充満するような空間を目指している。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す会場の様子 photo©Keisuke Inoue
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す断面図 image©RUI Architects
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す模型写真 photo©RUI Architects
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す模型写真 photo©RUI Architects
板坂留五 / RUI Architectsの会場構成による、東京・日本橋での展覧会「DESIGNTIDE TOKYO 2024」。気積のある多目的ホールでの計画。訪問者に主体的な鑑賞を促す為、“ピント”を主題として一時的な空間を下支えする“ハコの完璧さ”にも着目し設計。天井を操作して“みる場にふさわしい空気のかたち”を作り出す模型写真 photo©RUI Architects

以下、建築家によるテキストです。


瞬くピント blinking focuses

今私たちに必要なのは、「みる技術」ではないだろうか。

それは、みられることや、みないことに意識を配るのではなく、自身の感覚を働かせて、ものの存在・形・様子・内容を深く探り入るような能動的な行為のことであり、カメラのピントを合わせるように、モノと自身とで対話ができる身体(想像力)のことである。

テンポラリーな空間には、独特の軽さを感じる。期間の短さや資材の簡素化も要因のひとつだが、テンポラリーさを下支えするハコの完璧さが、かえって内側の空間に空虚さを与えてしまっているのかもしれない。
例えば、ホールの天井の完璧さ。バトンやダクトレールが規則正しく並び、いつどんな催しにも対応できるよう周到に準備がなされている。木質を基調としたホール空間のなかでそれらは黒子に扮しているが、その頼もしい姿につい気をとられてしまう。

そんな完璧な天井を操作をすることで、「みる場」にふさわしい空気のかたちをつくろうと思う。

ここで過ごすいっときのための儚くドラマチックな空間ではなく、じっくりピントを探したくなるような、たっぷりとした自由な場、ひとりひとりのピントが瞬き充満するような空間を目指している。

■建築概要

名称:DESIGNTIDE TOKYO 2024
設計:RUI Architects 担当/板坂留五、周戸南々香
構成協力:吉野俊太郎
会場音響:nensow
施工:博展
素材提供:SHINIH ENTERPRISE CO., LTD.
床面積:680㎡
写真:Keisuke Inoue
───
DESIGNTIDE TOKYO 2024
会場:日本橋三井ホール
東京都中央区日本橋室町 2-2-1 COREDO 室町1 5F(エントランス 4F)
会期:2024年11月27日(水)~12月1日(日)
時間:11月27日(水)~30日(土)11:00 – 20:00、12月1日(日)11:00 – 17:00
主催:DESIGNTIDE TOKYO 2024 実行委員会

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・天井天井素材

アパレル用不織布(SHINIH ENTERPRISE)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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東京会場構成中央区板坂留五建材(内装・天井)博展吉野俊太郎井上桂佑
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    photo©西川公朗

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    2024年11月2日(土)
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    architecture|exhibition|feature
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    橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける会場の様子 photo©西川公朗
    橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける「いのち動的平衡館」の屋根フレーム模型 photo©西川公朗

    橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」です。
    プリズミックギャラリーを会場に開催されています。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示内容です。また、同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛けています。
    開催期間は、2024年12月14日まで(期間中休廊日あり)。入場無料です。展覧会やトークイベント等の情報は公式ページに掲載されています。

    2025年大阪・関西万博の8つのシグネチャーパビリオンの一つ、生物学者福岡伸一プロデューサー(以下、先生)の館。

    やわらかい発想にあふれた先生の著作は、知的な興奮と共に、いつも温かな安堵を与えてくれる。今わたしがここに生きている奇跡を想い、自分の存在を尊く感じることができる。先生は“生命”というテーマに“流れ”と返す。一つ一つの部品が構築的に組み上げられた機械論的発想では生命は説明ができない、つねに変わり続けている流れそのものである、と。

    建築家によるテキストより

    「途中がない」この間、先生と現場を訪れた際に私が何気なく使った「この建築には途中がない」という言葉に反応された。生物も同じくその成り立ちに途中がないのだという。確かに力の流れの平衡で成り立つこの建築はバランスが取れるその瞬間まで一つ一つの要素はバラバラで部分的にも機能しない。ただ、バランスが取れたその瞬間に、たちまち全てが機能する、文字通り途中がない建築なのだ。

    建築家によるテキストより

    こどもの落書きのような自由な曲線をそのまま建築化したい。そして、それを力の流れのバランスで解くことで、極限まで無駄の削ぎ落とされたシンプルで軽量な建築として成立させる。効率に翻弄される最適化の時代の先に、建築や都市の想像力が縮こまらないように、私なりに未来にボールを投げたつもりだ。これは自由を獲得するための挑戦だ。

    建築家によるテキストより
    • 残り13枚の写真と建築家によるテキスト
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    プリズミックギャラリー西川公朗建築展鹿島建設arup橋本尚樹NHA福岡伸一
    2024.11.29 Fri 13:03
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    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案
    photo©太田拓実

    SHARE 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案

    architecture|feature
    東京店舗長坂常太田拓実TANK図面あり江東区テクトニカZO設計室スキーマ建築計画長谷萬エヌ・シー・エヌ
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案外観、南側より見る、夜景 photo©太田拓実
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案外観、北西側より見る、夕景 photo©太田拓実
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案カフェ2からテラスB側を見る。 photo©太田拓実
    長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」。海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画。公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向。小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案カフェ2から厨房側を見る。 photo©太田拓実

    長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・江東区の店舗「ブルーボトルコーヒー 豊洲パークカフェ」です。
    海辺の高層ビルが連なる地域の公園に計画されました。建築家は、公園を分断しない建築の在り方を求め、内外が緩やかに繋がり“敷地全体がカフェに感じられる”空間を志向しました。そして、小屋の集積からなり外周部に中間領域の軒下を配する構成を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

    ブルーボトルコーヒー初の新築でのカフェを依頼されたプロジェクト。
    敷地は東京湾に面した豊洲公園で、高層ビル群を望みつつもくつろげる海辺の都市公園として近隣の住民に親しまれてきた場所である。

    その場所に約300㎡の広さの店舗を求められたが、大きい建物があると屋外と屋内を明確にしてしまい、公園に分断が生まれるように思えたため、親しみやすいスケールのなかで内と外がゆるやかにつながり、公園全体がカフェに感じられるような空間構成を考えた。

    建築家によるテキストより

    まず建物はオープンな公園に寄り添うようなヒューマンスケールの小屋の集積で構成し、次に広い公園内の既存ベンチ、芝生、階段など、さまざまな居場所も客席と捉えて、それらをカフェとグラデーショナルにつなぐため、中間領域としての大きな軒下と半屋外スペースをつくった。屋外、半屋外、屋内というアクティビティのグラデーションをつくり四方からアクセスできる形状としている。

    建築家によるテキストより

    さらに、レンガを室内外に引き延ばして平面の境界を無くして、上部はFRPで覆い内外をシームレスに繋ぎつつ空間全体が柔らかな光に包まれるようにしている。アイレベルには建物外から海への視界を遮らないようにガラスを多用している。FRPは建物だけでなく外部テーブルにも利用しており、片持ちのテーブルは柱に支持させて建築と家具を繋ぐ要素となっている。

    建築家によるテキストより
    • 残り57枚の写真と建築家によるテキスト
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    東京店舗長坂常太田拓実TANK図面あり江東区テクトニカZO設計室スキーマ建築計画長谷萬エヌ・シー・エヌ
    2024.11.29 Fri 07:08
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    伊東豊雄・藤森照信・大西麻貴・豊川斎赫・今治市長が参加する、丹下健三に関する講演とシンポジウムが今治市で開催。オンラインでの同時配信も予定

    SHARE 伊東豊雄・藤森照信・大西麻貴・豊川斎赫・今治市長が参加する、丹下健三に関する講演とシンポジウムが今治市で開催。オンラインでの同時配信も予定

    日程
    2024年12月21日(土)
    architecture|culture|exhibition
    豊川斎赫大西麻貴伊東豊雄丹下健三藤森照信
    伊東豊雄・藤森照信・大西麻貴・豊川斎赫・今治市長が参加する、丹下健三に関する講演とシンポジウムが今治市で開催されます
    www.icknet.co.jp

    伊東豊雄・藤森照信・大西麻貴・豊川斎赫・今治市長が参加する、丹下健三に関する講演とシンポジウムが今治市で開催されます。オンラインでの同時配信も予定しています。開催日は2024年12月21日です。参加費無料、事前申込制。

    「丹下健三顕彰シンポジウム」が12月21日(土)、今治地域地場産業振興センターにて開催されます。本シンポジウムでは、世界的建築家・丹下健三の都市設計(まちづくり)をテーマに、今治の未来について考えます。基調講演には建築家の伊東豊雄氏が登壇し、パネルディスカッションには豊川斎赫氏をコーディネーターに、パネリストとして伊東豊雄氏、藤森照信氏、大西麻貴氏、今治市長が参加します。

    icknet.co.jp
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    豊川斎赫大西麻貴伊東豊雄丹下健三藤森照信
    2024.11.29 Fri 06:54
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