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2024.12.27Fri
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岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる
photo©井田佳明

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architecture|feature
建材(内装・壁)井田佳明新垣工務店STUDIO MONAKA円酒構造設計建材(外構・床)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・床)仲本兼一郎森田修平岡山泰士図面あり沖縄
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、南側より見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側からリビングとデッキ側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキから西側の森を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、正面:リビング、右:キッチン photo©井田佳明

岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAが設計した、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」です。
海に程近い森の中の敷地での計画です。建築家は、“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向しました。そして、木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくりました。

打ち合わせを重ねる中で、クライアントの口から出た「用途は決めたくないんです」と言う言葉がずっと僕の頭の中に残っていた。

本来であれば必要な機能をまとめ、どのような用途で使われるかを想定してプログラムや形態が決まっていく。

「形態は機能に従う」そんな言葉とは全く逆のアプローチで子供たちの自由な成長と学びの場になるような「第三の居場所」を目指した。


建築家によるテキストより

沖縄県南城市、海に程近い古くからある森の中に今回の敷地がある。
二つの大きな琉球石灰岩を抜けた先にある大きな木々に囲まれた傾斜地。琉球王朝時代よりも古い時代からこのあたりでは農業が行われていて、石積みの段々畑や少しの平地が残っていた。

なるべく元の状態を崩さず、森の木は伐採せず、その場所に導かれるように形態を決めていった。


建築家によるテキストより

建築のプログラムも、まず外部空間を計画し、その補完機能として最小限の内部空間の計画を行った。この土地の力を借りて、寛容でおおらかな沖縄らしい居場所が生まれたのではないか。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、南側より見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、南側より見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、アプローチとなる階段よりエントランス側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、エントランスの基礎と柱 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側からリビングとデッキ側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側からデッキを見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側からデッキとアトリエ側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、北の森側よりデッキ側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側よりデッキ側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側よりデッキを見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、北の森側からリビングとデッキ側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、北の森側からリビング側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキから庭側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキから庭側を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキから西側の森を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキから西側の森を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキ側からリビングを見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、正面:リビング、右:キッチン photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、キッチン側からリビングを見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階から2階への階段 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる2階、ギャラリールームから北側の森を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階、デッキから東側の森を見る。 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側よりアトリエを見る、夜景 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、北の森側からリビングとデッキ側を見る、夜景 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、北の森側からリビング側を見る、夜景 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、東の森側からリビングとデッキ側を見る、夜景 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、南側より見る、夜景 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる外観、南側の道路より見る、夜景 photo©井田佳明
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる1階平面図 image©STUDIO MONAKA
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる2階平面図 image©STUDIO MONAKA
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる、沖縄・南城市の「さちばるビレッジ」。海に程近い森の中の敷地。“用途を決めたくない”と言う施主の為に、“形態は機能に従う”と逆のアプローチでの“子供たちの自由な成長と学びの場”の創造を志向。木々の伐採はせず場所に導かれる様に建築をつくる断面図 image©STUDIO MONAKA

以下、建築家によるテキストです。


打ち合わせを重ねる中で、クライアントの口から出た「用途は決めたくないんです」と言う言葉がずっと僕の頭の中に残っていた。

本来であれば必要な機能をまとめ、どのような用途で使われるかを想定してプログラムや形態が決まっていく。

「形態は機能に従う」そんな言葉とは全く逆のアプローチで子供たちの自由な成長と学びの場になるような「第三の居場所」を目指した。


沖縄県南城市、海に程近い古くからある森の中に今回の敷地がある。
二つの大きな琉球石灰岩を抜けた先にある大きな木々に囲まれた傾斜地。琉球王朝時代よりも古い時代からこのあたりでは農業が行われていて、石積みの段々畑や少しの平地が残っていた。

なるべく元の状態を崩さず、森の木は伐採せず、その場所に導かれるように形態を決めていった。


建築のプログラムも、まず外部空間を計画し、その補完機能として最小限の内部空間の計画を行った。この土地の力を借りて、寛容でおおらかな沖縄らしい居場所が生まれたのではないか。

■建築概要

題名:さちばるビレッジ
所在地:沖縄県南城市
主用途:集会場
設計:株式会社一級建築士事務所STUDIOMONAKA
施工:株式会社新垣工務店
協力:構造:合同会社円酒構造設計/円酒昂
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:584.39㎡
建築面積:122.55㎡
延床面積:142.42㎡
設計:2022年1月~2023年1月
工事:2023年5月~2024年3月
竣工:2024年3月
写真:井田佳明

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外構・床外構

琉球石灰岩

外装・壁外壁

杉板張り ウッドロングエコー含浸

外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き

内装・床各居室 床

杉板フローリング t-30

内装・壁カフェ 壁

ムチ漆喰

内装・壁アトリエ・ギャラリー 壁

EP塗装

内装・天井各居室 天井

ラワン合板貼り

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    学生時代に友人らと共に空間デザインの事務所を立ち上げる。シーラカンスアンドアソシエイツ等を経て2007年に独立。その後、病気になり3年半ほど病室か寝室で過ごす。リハビリと思っていた建築や美術の記録が楽しくなってしまい現在に至る。建築/美術バカ。来世では必ず建築家か芸術家になる予定。

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    【ap job更新】 リノベーションでの社会課題の解決に取組み、まちづくりやエリア再生も手掛ける「らいおん建築事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
    【ap job更新】 リノベーションでの社会課題の解決に取組み、まちづくりやエリア再生も手掛ける「らいおん建築事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中岩手県紫波町オガール
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    リノベーションでの社会課題の解決に取組み、まちづくりやエリア再生も手掛ける「らいおん建築事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    業務拡大に伴いスタッフを募集しています。

    私たちは「空き家や空きビルは、豊かな空間資源である」というスタンスで、新築ではなく常に既存建築物の活用・再生を考えリノベーションを通じて社会課題を解決することに取り組んでいます。

    これまでのプロジェクトの経験とノウハウを生かして、建築物の設計・監理に加えて、全国各地のまちづくりやエリア再生のプロデュースとコンサルティング、建築とリノベーション事業のプロジェクトマネジメントなど幅広く業務を行っています。

    今回の募集は建築設計チームのスタッフの募集ですが、建築設計だけでなく、まちづくりやプロデュース業務などに興味のある方は大歓迎です。

     
    ■募集内容
    建築設計のスキルやバックグランドをもっている人で、建築の設計・監理のみならず、建築再生やリノベーション事業の組み立てやクライアントからの相談を事業とデザインで解決すること、まちづくりに興味がある人を募集しています。自社事業も多数行っているため、企画から運営まで一貫してプロジェクトに関わることができます。

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    2024.12.27 Fri 16:20
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    【ap job更新】 京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中

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    【ap job更新】 京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
    【ap job更新】 京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中Technics cafe Kyoto ©Daisuke Shima
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    京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    【求人について】
    YUSUKE SEKI STUDIOは、空間設計を軸に日常に潜むルールの改変を推し量るべく、日本を拠点に活動しています。設立以降、グローバルブランドをはじめ、文化の深みを感じさせるクライアントとのプロジェクトを多く行ってきました。

    このたび、新たな大型プロジェクトや複数の海外プロジェクトが始まり、東京スタジオも構えることになったため、京都・東京にて新しいスタッフを募集します。

    スタッフ形態は
    ==========
    ①京都勤務スタッフ
    ②東京勤務スタッフ
    ③プロジェクト単位での外注スタッフ
    ==========
    のいずれかを選択することが可能です。

    【特徴】
    弊社の考える「設計」は、コミュニケーションを積み重ねてプロジェクトの奥に潜む根拠を理解し、私たちなりの視点から新たな可能性の具現化に挑戦することです。特に施工現場でのコミュニケーション、発見を柔軟に設計に組み込むことを重視しており、ここに新たな価値を生み出すカギがあると考えています。

    多様なプロジェクトへの参画やそこでの出会いを通じ、さまざまな文化や経験を吸収したい、という意欲のある方はぜひご応募ください。

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    2024.12.27 Fri 14:30
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    【ap job更新】 様々なテクノロジーを活用して、実験的なプロジェクトにも取り組む「小笠原正豊建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 様々なテクノロジーを活用して、実験的なプロジェクトにも取り組む「小笠原正豊建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中

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    【ap job更新】 様々なテクノロジーを活用して、実験的なプロジェクトにも取り組む「小笠原正豊建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
    【ap job更新】 様々なテクノロジーを活用して、実験的なプロジェクトにも取り組む「小笠原正豊建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中京浜島つばさ公園シェルター
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    様々なテクノロジーを活用して、実験的なプロジェクトにも取り組む「小笠原正豊建築設計事務所」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    ニューヨーク州登録建築家/一級建築士/大学教員である代表を中心に、テクノロジーを利用した実験的なプロジェクトを手掛けている小笠原正豊建築設計事務所が、建築設計スタッフ(新卒・第二新卒・既卒<0~5年程度の実務経験者>)を募集します。

    代表の小笠原が米国ハーバード大学デザイン大学院で培った建築設計観と、ニューヨークのI.M.Pei事務所(Pei Cobb Freed and Partners, LLP)で鍛えた、素材を活かした上質なデザインを重視しています。

    また、事務所内では「構法・素材・設計手法に関するテーマを設定し、新しい可能性を模索・探求・試行錯誤していく」ことを奨励しています。

    小笠原は東京電機大学未来科学部建築学科建築設計生産研究室の教授として「設計」に関する研究や学生への指導を行っています。
    事務所においても同様に自由な意見交換とともに、スタッフの設計実務における成長を支援しています。

    【事務所の特徴】
    代表の米国設計事務所での勤務経験や海外設計事務所との協業経験から、長時間労働を良しとする企業風土はありません。
    ただ、それは一般的にあるような“設計のルーティンワーク化による合理化・省力化を通じて、勤務時間内に業務を終わらせること”を目指しているわけではありません。

    当事務所における「構法・素材・設計手法に関する何らかのテーマを設定し、新しい可能性を模索・探求・試行錯誤していく」スタンスとは、単にルーティン化された指示業務をこなすのでなく、非常に創造的な思考を必要としているからです。このような価値観や考え方に共鳴してくださる方のご応募をお待ちしています。

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    2024.12.27 Fri 09:28
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    中西昭太建築事務所による、石川・金沢市の飲食店「Sushi Restaurant in Kanazawa」。伝統ある市場内の寿司店の改修計画。心身も癒す“新しい在り方”を求め、市場と店舗の“連続と対比”に焦点をあてる設計を志向。“洗出し床”で雰囲気を繋げつつ“太陽光に近い疑似自然光”で印象を切替える
    photo©Comlab 高見重太郎

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    店舗石川図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(外装・壁)中西昭太高見重太郎ComlabSCHEME
    中西昭太建築事務所による、石川・金沢市の飲食店「Sushi Restaurant in Kanazawa」。伝統ある市場内の寿司店の改修計画。心身も癒す“新しい在り方”を求め、市場と店舗の“連続と対比”に焦点をあてる設計を志向。“洗出し床”で雰囲気を繋げつつ“太陽光に近い疑似自然光”で印象を切替える外観、北西側の道路から見る、夜景 photo©Comlab 高見重太郎
    中西昭太建築事務所による、石川・金沢市の飲食店「Sushi Restaurant in Kanazawa」。伝統ある市場内の寿司店の改修計画。心身も癒す“新しい在り方”を求め、市場と店舗の“連続と対比”に焦点をあてる設計を志向。“洗出し床”で雰囲気を繋げつつ“太陽光に近い疑似自然光”で印象を切替える左手前:店主カウンター、左奥:厨房、中央:客席、右:座敷 photo©Comlab 高見重太郎
    中西昭太建築事務所による、石川・金沢市の飲食店「Sushi Restaurant in Kanazawa」。伝統ある市場内の寿司店の改修計画。心身も癒す“新しい在り方”を求め、市場と店舗の“連続と対比”に焦点をあてる設計を志向。“洗出し床”で雰囲気を繋げつつ“太陽光に近い疑似自然光”で印象を切替える客席からエントランス側を見る。 photo©Comlab 高見重太郎
    中西昭太建築事務所による、石川・金沢市の飲食店「Sushi Restaurant in Kanazawa」。伝統ある市場内の寿司店の改修計画。心身も癒す“新しい在り方”を求め、市場と店舗の“連続と対比”に焦点をあてる設計を志向。“洗出し床”で雰囲気を繋げつつ“太陽光に近い疑似自然光”で印象を切替える天井の詳細 photo©Comlab 高見重太郎

    中西昭太建築事務所が設計した、石川・金沢市の飲食店「Sushi Restaurant in Kanazawa」です。
    伝統ある市場内の寿司店の改修計画です。建築家は、心身も癒す“新しい在り方”を求め、市場と店舗の“連続と対比”に焦点をあてる設計を志向しました。そして、“洗出し床”で雰囲気を繋げつつ“太陽光に近い疑似自然光”で印象を切替えました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

    石川県金沢市の中心部にある近江町市場は、江戸時代から300年以上ものあいだ金沢の食文化を支えている伝統ある市場であり、若者やインバウンドにも人気の観光スポットだ。この計画は、近江町市場で60年つづく、海鮮丼で有名な寿司レストランの店舗改修計画である。

    コロナ禍で生まれた「不安感」を払拭し、ゲストに安心して飲食を楽しんでもらうための心身を癒す要素を取り入れることを念頭に、「自然空間」がもたらす清潔感と開放感を演出する建築的操作によって、寿司レストランの新しい在り方を提案することを目指した。

    この計画を進めるにあたって、市場空間と店舗空間の連続性と対比性に焦点をあてた。

    建築家によるテキストより

    近江町市場の魅力は、新鮮な食材だけでなく活気ある市場空間の雰囲気を味わえるところにある。市場の臨場感を店内に取り込むために、市場空間と店舗空間に連続性を持たせることにした。
    市場特有の生き生きとした感覚を味わえるように、店内に活魚をさばく作業場と同じようなコンクリートの砂利洗い出し床を採用した。また、カウンターボリュームを独立型とし、客席とホストの作業場側の床に連続性を持たせた。
    魚を加工する空間と味わう空間との一体感を出すとともに、寿司レストランの伝統建築様式にみられるゲストとホストの劇場型の関係を崩すことで、店内の臨場感を高めた。

    建築家によるテキストより

    市場の雰囲気を店内に取り込む一方で、飲食店として確保したい清潔感や明るさ、華やかさを演出するため、市場空間との間に対比性を与えた。
    面分割のファサードデザインにより市場のスケールから徐々にスケールダウンされた開口、そこに配された繊細な格子戸を通ることで、市場の喧騒から店舗空間への心身の切り替えを可能にした。また、店内の主配色に白を採用し、床から天井にかけて白のグラデーション空間をつくった。
    このグラデーションの延長で、太陽光に近い12000Kの色温度の照明を天井のスリットに効果的に配置することによって、天井奥に自然空間が存在するように見せている。

    建築家によるテキストより
    • 残り18枚の写真と建築家によるテキスト
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    店舗石川図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(外装・壁)中西昭太高見重太郎ComlabSCHEME
    2024.12.27 Fri 06:45
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    2024.12.26Thu
    • 【ap job更新】 住宅からインスタレーションまでを手掛け、建築への“新たな価値”の付加に取組む「安藤祐介建築空間研究所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 【ap job更新】 札幌を拠点とし、“心身の感性に響く建築”の創造を目指す「株式会社 遠藤建築アトリエ」が、建築設計・設備設計・インテリアデザインのスタッフとCADオペレーターを募集中
    • 【ap job更新】 企画段階から計画に関わり、ビルディングタイプに縛られない建築をつくる「to-ripple」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
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    2024.12.28Sat
    • 【ap job更新】 中村拓志&NAP建築設計事務所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者 / 建築英語優遇)を募集中
    • 伊東豊雄も参加した「ひろしま国際建築祭 2025」の記者発表会の動画。2024年11月に行われたもの。プリツカー賞を受賞した日本人建築家8組の展覧会や、丹下健三自邸の復刻などを企画
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