MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの「Portlantis」。街の港に位置するヴィジターセンター兼展示施設。港の役割を啓蒙する施設として、5つの展示空間を回転させ積層させる建築を考案。各階の外部空間を深紅の階段で繋いでパブリックな展望台としても機能させる photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの「Portlantis」。街の港に位置するヴィジターセンター兼展示施設。港の役割を啓蒙する施設として、5つの展示空間を回転させ積層させる建築を考案。各階の外部空間を深紅の階段で繋いでパブリックな展望台としても機能させる photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの「Portlantis」。街の港に位置するヴィジターセンター兼展示施設。港の役割を啓蒙する施設として、5つの展示空間を回転させ積層させる建築を考案。各階の外部空間を深紅の階段で繋いでパブリックな展望台としても機能させる photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムの「Portlantis」。街の港に位置するヴィジターセンター兼展示施設。港の役割を啓蒙する施設として、5つの展示空間を回転させ積層させる建築を考案。各階の外部空間を深紅の階段で繋いでパブリックな展望台としても機能させる photo©Ossip van Duivenbode
MVRDVが設計した、オランダ・ロッテルダムの「Portlantis」です。
街の港に位置するヴィジターセンター兼展示施設の計画です。建築家は、港の役割を啓蒙する施設として、5つの展示空間を回転させ積層させる建築を考案しました。そして、各階の外部空間を深紅の階段で繋いでパブリックな展望台としても機能させています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
物語を伝えるための機械:MVRDVのPortlantisは、ロッテルダム港について来訪者に新たな視点を提供
何世紀にもわたり、ロッテルダムの街とその港は、共生関係の中で共に成長してきました。21世紀に入り、この港は持続可能でエネルギー消費の少ない運営への移行という、その歴史において最も重要な変革のひとつに着手しています。この変化は、どのようにして一般市民に体験され、港の複雑さを理解できるものとなるのでしょうか?本日(※2025年3月19日)オープンするMVRDV設計のPortlantisは、ロッテルダム港の最西端に位置する同港のヴィジターセンター兼展示センターです。5つの回転展示スペースからなるこの建物は、砂丘から屋上まで続く深紅の公共通路により周囲の環境から際立っており、また、北海、海岸線、港の全方向の素晴らしい景色を眺めることができます。
港の人工埋立地マースフラクト2の海岸にある主要な場所に建てられたPortlantisは、遠くからでもその姿が確認できる目立つ存在となっています。Portlantisは、その教育的な使命に対して実用的で無駄のないアプローチを取り、シンプルな機能性、印象的な存在感、そして工業的な素材を通じて港の精神を体現しています。建物の形状は、内外で行われる活動に直接応じたものとなっており、各フロアは平面が正方形で、周囲の異なる景色を切り取る大きなパノラマ窓が設けられています各フロアの配置と主な窓の向きは、それぞれの機能に対応しています。たとえば、1階のカフェでは窓が西を向いており、砂丘を間近に望むことができます。一方、5階のレストランでは、北海に沈む夕日と、夜にはライトアップされた港のスカイラインの両方を楽しむことができます。
コスマンデヨングがデザインした常設展示は、この工業的な空間の中にあるオブジェのように、あいだのの3つのフロアにわたって展開されています。展示では、各フロアが異なるテーマを扱っており、パノラマ窓は展示内容をより引き立てる港内の要素に焦点を当てています。建物の中央には、高さ22メートルのアトリウムがあり、それ自体が独立した展示空間として機能しています。その中心には動く彫刻が吊るされ、1階ではロッテルダム港の模型が来訪者を迎えます。この劇的な空間は、鏡張りの天井によって強調されており、それによって見た目の高さが倍増しています。また、1階からの出入口によっても強調されており、そこでは回転ドアが展示を隠し、来訪者が建物の広がりのある中心部に入るまでその内容が見えないようになっています。