髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う鳥瞰、西側より見下ろす。 photo©阿野太一
髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、西側の庭より開口部を見る。 photo©阿野太一
髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担うエントランス側から空間全体を見る。 photo©阿野太一
髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売り場、奥からエントランス側を見る。 photo©阿野太一
髙濱史子小松智彦建築設計が設計した、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」です。
商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店の計画です。建築家は、寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出しました。また、店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担います。施設の場所はこちら(Google Map)。
埼玉県比企郡、川島インター近くのショッピングモール敷地内に建つ、アイウエアブランド「JINS」のロードサイト店のプロジェクト。
大型施設の工業的な雰囲気ではなく、周辺に広がる長閑な風景に馴染むよう、建物ボリュームは可能な限りコンパクトに、また訪れる人々のコミュニケーションの場となる植栽帯を広く取るよう計画した。
寄棟形状をベースに周辺条件に合わせ調整を重ねた結果、すべての立面が異なる見えをもつユニークな形態が生まれた。そこに、V字の切り込みを入れていくことで、切れ込みによって外部には店内の様子が漏れ出し、同時に内部ではどの場所からでも外部の緑や空が目に入り、リラックスした雰囲気の中でメガネが選べるようになっている。
また、外部の屋根形状がそのまま内部空間へ反映されているため、店内では天井高さが2m~5mまで上下する、豊かで変化に富んだ環境となっている。まるで1つの生き物のような、愛着をもって覚えてもらいやすい外観に対し、ダイナミックで解放感あふれる内部空間が生まれている。
以下の写真はクリックで拡大します

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う俯瞰、南側より見下ろす。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う鳥瞰、西側より見下ろす。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、南西側より見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、西側の庭を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、西側の庭より開口部を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、開口部の詳細 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、南側より見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、エントランスポーチを見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、エントランスポーチを見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担うエントランス側から空間全体を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売場 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売場 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売場から開口部越しに西側の庭を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売場から開口部越しに東側の庭を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売場から開口部越しに東側の庭を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う売り場、奥からエントランス側を見る。 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、東側から開口部越しに内部を見る、夕景 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、西側の庭を見る、夕景 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う外観、南側からエントランス側を見る、夕景 photo©阿野太一

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う平面図 image©髙濱史子小松智彦建築設計

髙濱史子小松智彦建築設計による、埼玉の店舗「JINSかわじまインター店」。商業施設と並んで建つ郊外のメガネ店。寄棟形状をベースとし周辺環境との調整を重ねて、全ての立面で見え方が異なる建築を創出。店内の様子を外部に伝える“V字の切れ込み”は外側の自然を内部に取込む役割も担う立面図・断面図 image©髙濱史子小松智彦建築設計
以下、建築家によるテキストです。
埼玉県比企郡、川島インター近くのショッピングモール敷地内に建つ、アイウエアブランド「JINS」のロードサイト店のプロジェクト。
大型施設の工業的な雰囲気ではなく、周辺に広がる長閑な風景に馴染むよう、建物ボリュームは可能な限りコンパクトに、また訪れる人々のコミュニケーションの場となる植栽帯を広く取るよう計画した。
寄棟形状をベースに周辺条件に合わせ調整を重ねた結果、すべての立面が異なる見えをもつユニークな形態が生まれた。そこに、V字の切り込みを入れていくことで、切れ込みによって外部には店内の様子が漏れ出し、同時に内部ではどの場所からでも外部の緑や空が目に入り、リラックスした雰囲気の中でメガネが選べるようになっている。
また、外部の屋根形状がそのまま内部空間へ反映されているため、店内では天井高さが2m~5mまで上下する、豊かで変化に富んだ環境となっている。まるで1つの生き物のような、愛着をもって覚えてもらいやすい外観に対し、ダイナミックで解放感あふれる内部空間が生まれている。
■建築概要
題名:JINSかわじまインター店
所在地:埼玉県比企郡川島町上伊210 カインズスーパーモールかわじま
主用途:物販店舗
意匠設計:髙濱史子小松智彦建築設計 担当/高濱史子、小松智彦、辻大海
構造設計:朝光構造設計
設備設計:ZO設計室
施工(建築工事):冬木工業
施工(什器工事):K`s Project
施工(植栽工事):緑演舎
構造:鉄骨造
階数:地上1階
敷地面積:984.17㎡
建築面積:204.14㎡
延床面積:199.69㎡
設計:2022年3月~2022年11月
工事:2023年7月~2023年10月
竣工:2023年10月
写真:阿野太一