コルデフィ+CRAによる、大阪・関西万博の「フランスパビリオン」。“生命の劇場”をテーマに構想された施設。日本の伝説“赤い糸”に着想を得たデザインで、対話の媒体として物理的空間を取り戻す建築を志向。循環型アプローチに基づき終了後の解体と再利用も想定し設計するFrance Pavilion at the Osaka World Expo 2025 © Coldefy & CRA-Carlo Ratti Associati photo credit: © Julien Lanoo
コルデフィ+CRAによる、大阪・関西万博の「フランスパビリオン」。“生命の劇場”をテーマに構想された施設。日本の伝説“赤い糸”に着想を得たデザインで、対話の媒体として物理的空間を取り戻す建築を志向。循環型アプローチに基づき終了後の解体と再利用も想定し設計するFrance Pavilion at the Osaka World Expo 2025 © Coldefy & CRA-Carlo Ratti Associati photo credit: © Julien Lanoo
コルデフィ+CRAによる、大阪・関西万博の「フランスパビリオン」。“生命の劇場”をテーマに構想された施設。日本の伝説“赤い糸”に着想を得たデザインで、対話の媒体として物理的空間を取り戻す建築を志向。循環型アプローチに基づき終了後の解体と再利用も想定し設計するFrance Pavilion at the Osaka World Expo 2025 © Coldefy & CRA-Carlo Ratti Associati photo credit: © Julien Lanoo
コルデフィ+CRAによる、大阪・関西万博の「フランスパビリオン」。“生命の劇場”をテーマに構想された施設。日本の伝説“赤い糸”に着想を得たデザインで、対話の媒体として物理的空間を取り戻す建築を志向。循環型アプローチに基づき終了後の解体と再利用も想定し設計するFrance Pavilion at the Osaka World Expo 2025 © Coldefy & CRA-Carlo Ratti Associati photo credit: © Julien Lanoo
コルデフィ+CRA-カルロ・ラッティ・アソシアティ(Coldefy + CRA-Carlo Ratti Associati)による、大阪・関西万博の「フランスパビリオン」です。
“生命の劇場”をテーマに構想された施設です。建築家は、日本の伝説“赤い糸”に着想を得たデザインで、対話の媒体として物理的空間を取り戻す建築を志向しました。また、循環型アプローチに基づき終了後の解体と再利用も想定し設計されています。施設の公式ページはこちら。
カルロ・ラッティは、2025年の第19回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展のキュレーターも務める人物です。また、本パヴィリオンの展示の一部として、OMA / 重松象平によるルイ・ヴィトンのインスタレーションがあります。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
コルデフィ+CRA-カルロ・ラッティ・アソシアティが大阪万博2025のフランスパヴィリオンを完成させる
フランスの建築スタジオ「コルデフィ」と、イタリアのデザインおよびイノベーション事務所「CRA-カルロ・ラッティ・アソシアティ」によってデザインされた大阪万博2025のフランスパヴィリオンが、現在オープンしています(2025年10月13日まで)。
フランスパヴィリオンは「生命の劇場」として構想されており、建築が存在、動き、交流の瞬間を形づくります。ミザンセーヌ、すなわち舞台装置や舞台演出に着想を得た、パヴィリオンは流動的な空間のシークエンスとして設計されており、来場者を、日常生活のリズム――始まり、移ろい、休息、旅立ち――を映し出すように変化する視点へと導きます。
このデザインは、運命の魂同士を結びつける日本の伝説「赤い糸」に着想を得ています。デジタルによる疎遠が特徴となった時代において、パヴィリオンは対話の媒体として物理的空間を取り戻します。静かな内庭が憩いの場を提供し、人との出会いと同様に自然との出会いもまた不可欠であることを強調しています。
劇場のカーテンを思わせる17メートルの高さの布製ヴェールが両側に吊るされている、その可変的なファサードは、自然の要素と触れ合い、光や風に反応します。パヴィリオン内を通る動線は、綿密に演出された流れに沿って進みます――内部にディスプレイされた展示へと上昇しながら、屋内空間と屋外空間を交互に行き来し、最終的には広大な万博会場への帰着で締めくくられます。
プレハブ式およびモジュール式の要素で建てられたパヴィリオンは、循環型アプローチを採用しており、使用された素材が解体・再利用できるように設計されています。そして、それは生命と同じくらい柔軟に適応する建築のヴィジョンを反映しています。
パヴィリオンの建築コンセプトは、演劇性と感覚的体験に根ざしています。エントランスの階段とバルコニーが舞台を形成し、来場者を展開していく旅へと迎え入れます。建物のファサードの一部を形成するうねるような階段は、パヴィリオン内部と外の広場との間に対話を生み出し、内と外の境界を曖昧にし、すべての人に歓迎と開放感をもたらします。
来場者は巡回するような経路に沿って展示の中心を通り、さまざまなテーマの空間を横断し、小さな庭に出たあと、パヴィリオンに再び入る前に、もう一度屋外でのひとときをもって旅を締めくくります。従来の直線的な体験とは異なり、フランスのサヴォワフェール(職人技やノウハウ)を際立たせるこの旅は、循環や脈動を反映し、パヴィリオンのより広いテーマと呼応しています。