kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、正面:遊戯室、右:商店街 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、「靴履き替えスペース」から遊戯室を見る。 photo©迎崇
土用下淳也+山本純平+福井竜馬 / kyma が設計した、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」です。
商店街の中にある敷地での計画です。建築家は、行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向しました。そして、遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案しました。
長野県駒ケ根市の駅前商店街に建つ小さな保育園の計画。
町と関わり合いながら子どもたちが豊かに育っていくこと、子どもたちの遊ぶ姿が商店街に賑わいをもたらすことを目指した。
平面計画における特徴の一つは遊戯室の配置にある。
いわゆるウナギの寝床と言われるような細長い敷地に対し、遊戯室を前面に配置している。この部分は地域に開放され、だれでも遊びに来ることができ、遊びによって保育園と地域をつなぐ接点になる。
遊戯室は土足仕様とし、より自由に内外を行き来できるようにしている。
玄関のような場所は設けておらず、保育園の子どもたちは遊戯室を通り、半階上がったスペースで靴を履き替える。
遊戯室と連続した屋外の広場には木製遊具を配置し、この広場も常時解放されている。保育園に通う子どもだけでなく地域の子どもたちやその家族も商店街に呼び込む。
「見る」という行為がきっかけとなって交流は生まれていくと考えている。
遊戯室、保育室を商店街に沿うように配置することで、ここを通る人は子どもたちの様子を見ることができる。
保育園の中の子どもたちからは商店街の様子を見ることができ、町を身近に感じられる環境をつくっている。
保育室の床レベルは商店街のレベルから約1.2m上げており、幼児の視線と商店街を歩く大人たちの視線が合うように配慮した。
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kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、屋外広場から遊戯室を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、正面:遊戯室、右:商店街 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、遊戯室から屋外広場側を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、「靴履き替えスペース」から遊戯室を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、「靴履き替えスペース」から遊戯室を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、保育室1から開口部越しに遊戯室を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、左:保育室1、右:遊戯室 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、左:「靴履き替えスペース」、正面手前:保育室1、正面奥:保育室2 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、保育室2 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、保育室3から保育室2側を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階、遊戯室から2階への階段を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 2階、オフィス photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 2階、オフィスから保育室1の吹抜とネット遊具を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 2階、吹抜から1階の保育室1と遊戯室を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 2階、吹抜から1階の保育室1と遊戯室を見る。 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。夜景 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の商店街より見る。夜景 photo©迎崇
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 1階平面図 image©kyma
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 2階平面図 image©kyma
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 商店街マップ image©kyma
kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案 外観、東側の歩行者専用道路より見る。商店街や周辺住民など、多くの地域関係者が集まった保育園のオープニングセレモニー。地域に根差した保育園の出発点を共に祝した。 photo©kyma
以下、建築家によるテキストです。
商店街の小さな保育園―J’sほいくえん駒ヶ根
長野県駒ケ根市の駅前商店街に建つ小さな保育園の計画。
町と関わり合いながら子どもたちが豊かに育っていくこと、子どもたちの遊ぶ姿が商店街に賑わいをもたらすことを目指した。
この保育園は未満児に特化した小規模保育施設で、0~2歳児まで各6名、計18名の子どもたちが通う。
商店街に沿うように遊戯室、保育室を配置し、保育園の子どもたちと商店街を行き交う人々が相互に「見る、見られる」関係をつくり、交流のきっかけをつくっていく。
吹抜けにネットを張り巡らせた遊戯室や屋外の広場は地域に開放され、保育園に通う子どもだけでなく地域の子どもやその家族も商店街に呼び込み、多くの交流を生むことを意図している。
前面の木製建具を大きく開くことで商店街とつながり、建築の中から外、商店街へと遊びが広がり、子どもたちは地域の中で育っていく。
駒ヶ根市と連携したまちづくりプロジェクト
銀座商店街でのまちづくりは2016年にスタートした。
2018年にまちづくりを担う公益社団法人の本部を東京からこの商店街の中に移転させ、多くの職員が駒ヶ根の地に移住している。2021年には健康増進施設もオープン。
この保育園もまちづくりプロジェクトの一環であり、徐々に多様な世代の人が銀座商店街に集まるようになってきている。
遊び場を地域に開く
平面計画における特徴の一つは遊戯室の配置にある。
いわゆるウナギの寝床と言われるような細長い敷地に対し、遊戯室を前面に配置している。この部分は地域に開放され、だれでも遊びに来ることができ、遊びによって保育園と地域をつなぐ接点になる。
遊戯室は土足仕様とし、より自由に内外を行き来できるようにしている。
玄関のような場所は設けておらず、保育園の子どもたちは遊戯室を通り、半階上がったスペースで靴を履き替える。
遊戯室と連続した屋外の広場には木製遊具を配置し、この広場も常時解放されている。保育園に通う子どもだけでなく地域の子どもたちやその家族も商店街に呼び込む。
遊びの回遊性
子どもたちをワクワクさせる遊び場として回遊性を重視した。
遊戯室からスタートすると、まず遊戯室中央に建てられた杉丸太をよじ登って上部のネット遊具に至る。そこから階段を半階下りると、踊り場のサッシからバルコニーに出られる。バルコニーと屋外の木製遊具がつながっており、太いロープを伝って広場に降りることができる。
遊戯室の木製建具は大きく開くことができ、中から外、商店街へと遊びが広がっていく。
活動を商店街に見せる / 商店街を子どもたちに見せる
「見る」という行為がきっかけとなって交流は生まれていくと考えている。
遊戯室、保育室を商店街に沿うように配置することで、ここを通る人は子どもたちの様子を見ることができる。
保育園の中の子どもたちからは商店街の様子を見ることができ、町を身近に感じられる環境をつくっている。
保育室の床レベルは商店街のレベルから約1.2m上げており、幼児の視線と商店街を歩く大人たちの視線が合うように配慮した。
保育園と商店街をつなぐ木製カーテンウォール
遊戯室には木製の大開口を設け、保育園と商店街を視覚的につないでいる。
前面側の吹抜け空間に350×55mの板状の耐風梁を渡すことで、2.5層の吹抜け空間とネット遊具からかかる荷重を105角の柱で支え、シンプルで透過性の高いファサードをつくっている。
コーナー部分を大きく開けるようにすることで内外の一体感をつくり、子どもたちが自由に出入りすることを促している。
活性化の新しい形-商店街は地域コミュニティの拠点
商店街は単なる商業施設ではなく、地域コミュニティの拠点としての役割を担ってきたはずである。そう捉えなおせば、高いポテンシャルが残されているのではないだろうか。
空き店舗や空き地に、地域福祉のニーズに合わせた施設を挿入していくことで多様な人を呼び込み、地域交流を促していくー駒ヶ根での取り組みは商店街活性化の新しい形になりえるのではないかと考えている。
■建築概要
題名:商店街の小さな保育園
所在地:長野県駒ケ根市
主用途:保育園
意匠設計:kyma 担当/土用下淳也、山本純平、福井竜馬
施工:株式会社ヤマウラ
構造設計:小西建築構造設計 担当/小西泰孝
構造:木造
階数:地上2階
敷地面積:304.49㎡
建築面積:135.21㎡
延床面積:190.27㎡
設計:2021年11⽉~2023年5⽉
工事:2023年7月~2024年2月
竣工:2024年3月
写真:迎崇