
SHARE 髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザイン。“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛ける

髙濱史子小松智彦建築設計が、JINS初のモンゴルの店舗をデザインしました。
建築家は、“そこはかとなく日本を感じる空間”を求め、居心地の良いスケール感と素材を大切にする設計を志向しました。また。同事務所は過去にJINSの本社ビルの設計も手掛けています。店舗は、2025年8月18日にオープンします。アーキテクチャーフォトでは、髙濱史子小松智彦建築設計が手掛けた「ジンズホールディングス東京本社」も特集記事として掲載しています。
髙濱史子小松智彦建築設計によるコメント
JINS Galleria Ulaanbaatar店では、そこはかとなく日本を感じる空間を表現するため、日本らしいこぢんまりとした居心地の良いスケール感と素材を大切に設計をしました。
「手前/奥」というコンセプトを掲げ、町屋をはじめとした伝統的な日本の住居に見られる、カジュアルでセミパブリックな土間空間と、その奥のプライベートな居室という構成を取り入れています。
来客と気軽にコミュニケーションが取れる土間の入りやすさを演出するため、店舗の手前半分をモルタルやそれに近い素材感のライトグレーで統一し、奥は居室のような温かみと居心地の良さを感じられるよう、木材の素材感でまとめました。また、空間のポイントとして、JINS創業の地・前橋を象徴する赤レンガを柱の一部に用いています。
店舗に隣接する「coffee namu」の内装も「手前/奥」のコンセプトを踏襲しており、二店舗で待合スペースを共有することで、アイウエアを購入しないお客様でも気軽に立ち寄り、くつろげるコモンスペースが自然に発生する作りとなっています。
髙濱史子(たかはま ふみこ)
1979年生まれ。2003年京都大学卒業。東京大学大学院に進学、スイス連邦工科大学チューリヒ校留学、Christian Kerez、HHF Architectsでのインターンシップを経て2007年同大学院修士課程修了。2007年より2012年までHerzog & de Meuron勤務。2012年 +ft+/髙濱史子建築設計事務所設立、神戸大学学術推進研究員。2013年-2015年東京大学特任研究員。2017年工学院大学非常勤講師。2023年-2024年芝浦工業大学非常勤講師。2024年株式会社髙濱史子小松智彦建築設計に改組。2025年東京大学非常勤講師。主な作品に「ジンズホールディングス東京本社」「Giant House in Oiso」「Nakamata Laboratory Store」ほか。著書に『海外で建築を仕事にする』(共著、学芸出版社)。
小松智彦(こまつ ともひこ)氏プロフィール
1989年生まれ。2012年東京理科大学工学部卒業。東京大学大学院に進学、Aires Mateusでのインターンシップを経て2015年同大学院修士課程修了。2015年-2021年坂茂建築設計勤務。2022年 +ft+/髙濱史子建築設計事務所共同主宰。2024年株式会社髙濱史子小松智彦建築設計に改組。
■店舗概要
店舗名:JINS Galleria Ulaanbaatar店
オープン日時:2025年8月18日(月)12:00 ※現地時間、日本時間では13:00
営業時間:10:00~20:00
所在地:2F Chinggis Khaan Square-16 (Sukhbaatar Square), 8th Micro District, Sukhbaatar District, Ulaanbaatar City, Mongolia 14200
店舗面積:43.03坪 / 142㎡(※隣接するカフェ店舗の床面積を除く)