SHARE 藤木隆明の書籍”Aqua-scape: The Nature-oriented Architecture of Ryumei Fujiki”
イギリスで行われた藤木隆明の展覧会”《アクア・スケープ》展:藤木隆明の自然指向型建築”の図録”Aqua-scape: The Nature-oriented Architecture of Ryumei Fujiki”です。アクア・スケープはこちらのページを参照のこと。
以下、書籍の概要です。
Aqua-scape: The Nature-oriented Architecture of Ryumei Fujiki
《 アクア・スケープ》展:藤木隆明の自然指向型建築
著者名:藤木隆明/佐藤由紀子/ロバート・パウエル
イギリスのBeam Galleryにて開催中の「《アクア・スケープ》展:藤木隆明の自然指向型建築」の展覧会カタログに日本語を加えて再編集したものです。
2006年の越後妻有アートトリエンナーレで発表した《アクア・スケープ》が、若手建築家に与えられるイギリスの建築賞である「The AR Award for Emerging Architecture 2006」に入選したことをきっかけに、今回イギリスの美術館から要請を受け、《アクア・スケープ》の新しいバージョンを披露しました。
《アクア・スケープ》とは、水のように柔らかく不定形で、クラゲのように骨の無い新しい建築を目指して、全てをプラスチック素材のみを用いてセルフビルドした実験建築です。折り紙のように、一枚のシートを折り曲げたときにできる形で構成されています。イギリスでは、透明なポリカーボネートと中空ファイバー状のポリエチレンクッション材のダブルスキンで構成したものを芝生の上に浮かべて展示しました。イギリスの歴史遺産でもある美術館と、新しい建築を目指してつくられた《Aqua-scape The Orangery version》が、美しいコントラストをつくりだしています。
また、展覧会では、工学院大学藤木研究室とF.A.D.Sでこれまで取り組んできた環境建築に関する実験的なプロジェクトをSolar,Air,Water,Ground,Auroraなど、着想を得た自然に由来するキーワードでカテゴライズし、模型やパネルビデオ等で多角的に展示を行いました。
本書は、《Aqua-scape The Orangery version》を制作する際に用いた型紙を表紙カバーとしてデザインするなど、展覧会の要素を凝縮したコンセプト・ブックとなっています。
新しい環境建築の考え方や可能性が詰まった1冊です。
この書籍は、南洋堂書店、青山ブックセンター、ブックファースト、ギャラリー間ブックショップなどで取り扱われています。