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2025.9.17Wed
2025.9.16Tue
OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる
photography by Boris Shiu

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architecture|culture|fashion|feature
会場構成重松象平上海OMA中国
OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる photography by Boris Shiu
OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる photography by Boris Shiu
OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる photography by Boris Shiu
OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる photography by Boris Shiu

OMA / 重松象平の会場デザインによる、中国・上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」です。
ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示です。建築家は、製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向しました。また、製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いています。会期は、2025年10月8日まで。


こちらはリリーステキストと展覧会ガイドの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

OMA / 重松象平による「ミス ディオール:ある女性の物語」展が上海で開幕

「ミス ディオール:ある女性の物語」は、1947年にクリスチャン・ディオールの初コレクションとともに誕生したアイコニックな香水、ミス ディオールの78年にわたる創造的進化と影響力をたどるものです。2024年に東京・六本木ミュージアムで開催されたOMAによる展覧会に続くものです。上海では、地元文化の要素と現代中国人アーティストの作品展示を統合し、香水にまつわる物語を新たな舞台美術的体験として創造しています。

OMAパートナーの重松象平「この展覧会を、非常に活気ある文化的風景を備えた都市・上海に届けることができて、とてもワクワクしています。テーマごとの空間は、ミス ディオールのオーラと中国文化のモチーフの両方を取り入れることで、対照的でありながらもつながりを持つ空間を創出し、香水の本質を直感的に感じ取り、理解できるようにしています。その結果として舞台美術は、土地に根ざしながらも、ミス ディオールの時を超えた物語を拡張するものとなっています」

本展は、フォースン財団の2フロアにわたり、合計630㎡を占めています。1階では、建物の可動式ファサードが完全に引き込まれ、中山路や外灘を望む周囲の都市景観に向けて展覧会が開かれています。カフェ、ギフトショップ、カンファレンスセンターなどのチケット不要のスペースが広場の公共的な機能を拡張しており、広場は、1952年にディオールの愛犬ボビーを模してデザインされた香水ボトル「ボビー」の大型レプリカによって特徴づけられています。

上階には6つのテーマ別ギャラリーがあり、アーカイブ資料や文書、現代および特別版の製品、クチュールとレディ・トゥ・ウェアの衣服、特別版の製品、現代アーティストによる作品など、合計200点の展示物が紹介されています。ミス ディオールの重層的な物語は、空間的なスペクトラムとして表現されています。部屋は直線的な幾何学と有機的な幾何学、柔らかい素材と硬い素材、ミス ディオールを象徴するピンクのさまざまな色調の間を移ろっていきます。

ミス ディオールの視覚的および嗅覚的なアイデンティティは、中国文化のモチーフと融合されています。床から天井まで届く紙で作られた花の壁が、展覧会の入口を印象づけています。一本のリボンがほどかれ、歴史を通り抜けるような月門風のポータルを形づくっています。地形的なランドスケープが展示のまとまりを形成すると同時に、伝統的な水墨画に描かれる山の風景を想起させます。これらの空間は一体となって、ミス ディオールの過去と現在を融合させると同時に、ディオールが多様な文化や芸術分野と継続的に関わっていることを際立たせています。

「ミス ディオール:ある女性の物語」展は、OMAパートナーの重松象平を中心に、アソシエイトのクリスティ・チェン(Christy Cheng)、プロジェクトアーキテクトのバイヤン・コン(Baiyang Kong)、そしてOMAニューヨークチームによってデザインされています。


展示ガイド

エントランスウォール

来場者はまず、ディオールの初代イラストレーターであるルネ・グリュオー(René Gruau)と、現在のイラストレーターであるマッツ・グスタフソン(Mats Gustafson)の作品に出会います。これらの作品は、ギフトショップを囲むように1階ギャラリーの壁面を飾っています。原寸大に拡大されたプリントは、鑑賞者がイラストの細部をより間近に観察できるようになっています。

ある女性の物語

ミス ディオールの起源と進化は、香水の象徴であるリボンを想起させる、トンネル状に伸びる一本の「リボン」を中心に展開されます。リボンの輪は連続するリングを形成し、9つのテーマごとの展示ケースを形づくっています。来場者が直線的な空間を進むにつれて、リングは次第に小さくなり、伝統的な中国の月門を思わせる重層的なポータルを形づくります。リボンが連続して続くその道筋には、ミス ディオールのさまざまなキャンペーンからの抜粋映像や抽象化されたモチーフが映し出されています。入口部分や奥の壁は鏡張りになっており、空間や展示内容、動きを果てしなく反射しています。

エヴァ・ジョスパン(Eva Jospin)による「ミス ディオール」

ローマのヴィッラ・ジュリアのような古典建築に着想を得たドーム状の空間は、フランス人アーティストでありメゾンの長年の友人でもあるエヴァ・ジョスパン(Eva Jospin)によって刺繍された精緻なタペストリーによって構成されています。ラフ・シモンズ(Raf Simons)がデザインした、点描画に着想を得たミス ディオールのクチュールガウンが、周囲の壁に設けられたニッチに展示されています。

花々のフィールド

最新のミス ディオールの香水に含まれるフローラルノートは、人が中に入れる花の形をした空間の中に表現されています。うねるような布の層が、有機的な形にドレープされており、それは密に花びらが重なった花や、クチュールスカートの層状の構造のようです。部屋に彫られた5つのくぼみにはそれぞれ、人の背丈ほどの大きさのアトマイザーが設置されており、それは花のつぼみの形をしていて、来場者が香水のそれぞれのフローラルノートの香りを楽しむことができます。6つ目のアトマイザーは、5つすべての香りをひとつに組み合わせています。フランス・グラースの花畑や収穫の映像が布に投影され、部屋の中央には1949年のミス ディオール ドレスの再現が展示されており、それらが香りの源と、そこから着想を得た成果の両方を際立たせています。

ミス ディオール:プレタポルテの誕生

1967年のミス ディオール コレクションを祝して、ディオール初のプレタポルテラインのオリジナルのイラスト入りロゴが3つの異なるサイズで再現され、鮮やかな色彩のグラフィックなグラデーションパターンが作り出されています。モジュールは押し出され、マネキンの展示台とミス ディオールのスカーフ用のショーケースの両方として使われ、柔らかく有機的な花の部屋とは対照的な、立体的でピクセル状の部屋を作り出しています。

ミス ディオール ドリーム

来場者は、象徴的なミス ディオールのクチュール衣装とアート作品や特別版の香水ボトルが組み合わされた、うねるような風景を巡る体験をします。テーマごとの展示物は、うねるような峰の中に配置されており、それが伝統的な中国の水墨画に描かれた山景を思わせる地形を形作っています。山の峰は、霧がかったピンクのグラデーションガラスの層で構成され、夢のような効果を生み出しています。天井からは透ける布が垂れ下がり、周囲は霧がかった白のグラデーションミラーの壁に囲まれています。この通路は、伝統的な中国庭園によく見られる九曲橋に着想を得ています。角ばった通路は、各カーブの終点にある部屋内の6つの展示群のうちの1つに、明確な視点と焦点を定めるように決められています。

私はミス ディオールに属しています

1,115本のボビー ボトルが3つの異なるサイズで、部屋全体を囲む床から天井までの棚に展示されています。対応するサイズのモジュール式展示ユニットで、その縁は裏側から照らされています。鏡張りの天井と床が展示空間を、無限に広がる光に照らされたボビー ボトルのキャビネットのように変えています。


以下の写真はクリックで拡大します

OMA / 重松象平の会場デザインによる、上海での展覧会「ミス ディオール:ある女性の物語」。ブランドの香水の創造的進化と影響力を辿る展示。製品の物語を新たな“舞台美術的体験”として創造する為、香水のオーラと中国文化のモチーフを融合させる空間を志向。製品を象徴するピンクを様々な諧調で用いる photography by Boris Shiu
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以下、リリーステキストです。


MISS DIOR: STORIES OF A MISS EXHIBITION BY OMA/SHOHEI SHIGEMATSU OPENS IN SHANGHAI

Shanghai, September 12, 2025––Miss Dior: Stories of a Miss surveys 78 years of creative evolution and influence of Miss Dior, the iconic perfume first launched in 1947 alongside Christian Dior’s inaugural collection. Following the OMA-designed exhibition at Tokyo’s Roppongi Museum (2024). In Shanghai, the exhibition integrates elements of local culture and features works by contemporary Chinese artists to create a new scenographic experience of the stories behind the fragrance.

Shohei Shigematsu, Partner, OMA: “It is exciting to bring this exhibition to Shanghai, a city with such a dynamic cultural landscape. The thematic environments play with both the aura of Miss Dior and Chinese cultural motifs to create contrasting yet connected spaces that immediately make the essence of the perfume felt and understood. The result is a scenography both rooted in place and extending Miss Dior’s timeless story.”

The show occupies 630 square meters across two floors of the Fosun Foundation. On the ground level, the building’s operable facade is fully retracted, revealing the exhibition to the surrounding cityscape of Zhongshan Road and the Bund. Non-ticketed spaces including a cafe, gift shop, and conference center extend the public life of the plaza, marked by a large-scale reproduction of the Bobby perfume bottle, originally designed in 1952 in the likeness of Dior’s dog, Bobby.

Upstairs, six themed galleries present 200 objects, including archival documents and documents, contemporary and special edition products, couture and ready-to-wear garments, special edition products and works by contemporary artists. The layered stories of Miss Dior are expressed as a spatial spectrum. Rooms shift between orthogonal and organic geometries, soft and hard materials, and shades of Miss Dior’s signature pink.

Miss Dior’s visual and olfactory identities are merged with Chinese cultural motifs. A floor-to-ceiling wall of flowers crafted from paper marks the entrance to the exhibition. A ribbon is unraveled to create moon gate-like portals through history. A topographic landscape defines curatorial clusters while recalling the mountain sceneries of traditional ink-wash paintings. Together, these environments synthesize Miss Dior’s past and present while underscoring the House’s ongoing engagement with different cultures and artistic domains.

Miss Dior: Stories of a Miss is designed by Partner Shohei Shigematsu with Associate Christy Cheng, Project Architect Baiyang Kong, and OMA New York team.


EXHIBITION GUIDE

Entry Wall

Upon arrival, visitors encounter works by Rene Gruau and Mats Gustafson, Dior’s first and current illustrators respectively, lining the ground floor gallery walls that also enclose the giftshop. Enlarged to a life-size scale, the prints allow viewers to study the fine details of the illustrations more closely.

Stories of a Miss

Miss Dior’s origin and evolution unravels around a tunneling “ribbon” that recalls the perfume’s signature bow. The ribbon’s loops form a series of rings that define vitrines for nine themes. As visitors travel through the linear room, the rings get smaller, creating layered portals resembling traditional Chinese moon gates. The ribbon’s continuous path screens moving images of excerpts and abstracted motifs from various Miss Dior campaigns. The thresholds and the far wall are mirrored, endlessly reflecting space, content, and movement.

Miss Dior by Eva Jospin

A domed space, inspired by classical structures like the Villa Giulia in Rome, is formed from intricate tapestries embroidered by Eva Jospin, a French artist and longtime friend of the House. A Raf Simons-designed Pointillism-inspired Miss Dior couture gown is exhibited in a perimeter niche.

Fields of Flowers

Floral notes of the latest Miss Dior perfume are captured in an inhabitable flower. Layers of undulating fabric are draped into an organic form like a densely petaled flower, or the layered construction of a couture skirt. Five niches carved out of the room each contain a human-size atomizer in the shape of a flower bud that allows visitors to smell each floral note of the perfume. A sixth atomizer combines all five scents together. Footages of flower fields and harvesting in Grasse, France projected on the fabric and a reproduction of the 1949 Miss Dior dress at the center of the room highlight both the source and inspired output of the scent.

Miss Dior: The Birth of Ready-to-Wear

Celebrating the 1967 Miss Dior collection, the original illustrated logo from Dior’s first ready-to-wear line is reproduced at three different scales to create a graphic, gradient pattern in saturated colors. Modules are extruded to become both display platforms for mannequins and vitrines for Miss Dior scarves, creating a three-dimensional, pixelated room in contrast to the soft, organic flower room.

The Miss Dior Dream

Visitors journey through an undulating landscape of iconic Miss Dior Couture garments paired with artworks and special-edition perfume bottles. Themed clusters are displayed within undulating peaks that form a topography reminiscent of mountain sceneries in traditional Chinese ink-wash paintings. Mountain peaks are composed of layers of frosted, pink gradient glass creating a dreamlike effect, with draped, translucent fabric suspended from the ceiling, surrounded by frosted white gradient mirror walls. The pathway is inspired by the nine-turn bridge often seen in traditional Chinese gardens. The angular pathway defines a clear viewpoint and focus onto one of six groupings within the room at the terminus of each turn.

I Belong to Miss Dior

1,115 Bobby bottles at three scales are displayed across a floor-to-ceiling shelving wrapping the entire room. Modular display units of corresponding sizes, the edges of which are illuminated from behind. The mirrored ceiling and floor transform the exhibit into an infinite, illuminated cabinet of Bobby bottles.

■建築概要

Scenography
OMA New York
Partner: Shohei Shigematsu
Associate: Christy Cheng
Project Architect: Baiyang Kong
Team: Caroline Corbett, Joanne Chen, Tara Zhang, Timothy Ho, Gianlorenzo Bertolero
Contributing Artists
Ingrid Donat, Rene Gruau, Mats Gustafson, Ai Jing, Eva Jospin, Chen Ke, Haruka Kojin, Zhou Li, Daishi Luo, Sabine Marcelis, Liu Shiyuan, Liang Yuanwei
Production: STUDIO 97
Mounting: Agence Alighieri
Lighting Design: Lightemotion
Graphic Design: Anamorphee
Video Design: WB Immersive

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    堤由匡建築設計工作室による、中国・上海市の店舗「slide」。中華民国時代の建築家の自邸を改修したセレクトショップ。改修が繰り返された既存に対し、原設計者の“思想を引き戻す”と同時に“利用者の記憶も残す”設計を志向。独自の“軸回転什器”をメインとする計画を考案
  • 2024.12.10Tue
    ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Havas Events Shanghai Office」。天井高の低い事務所を新たな施主の為に改修。交流を円滑化する存在を求め、天井の一部に“孔”を開ける操作で“開放的な労働空間”を創出。孔が生み出した天井高の差はオフィス内の用途の緩やかな分節も担う
  • 2024.12.09Mon
    ATELIER MOZHによる、中国・上海市の「Tianzifang courtyard renovation」。路地が魅力である観光地のコートヤードを再生する計画。既存階段に登った際の記憶から着想し、地上と屋上を繋いで“上から見下ろせる”空間構成を考案。舗装と屋根を結び付ける素材として“赤煉瓦”を用いる
  • 2024.8.07Wed
    南木隆助と森鼻良太による、中国・上海の店舗「Belray Coffee New Prototype Store」。プロトタイプ店としての計画。様々な場所で“ブランドらしさ”を保った出店を可能にする為、可変性を備えた珈琲豆の収納展示システムでつくる空間を考案。店自体を“高品質の豆が収まる器”として提示する
  • 2024.7.05Fri
    MVRDVによる、中国・上海の「Tiffany Facade Shanghai Taikoo-Li」。ジュエリー店のファサードデザイン。宝石に着想を得て、ブランドを想起させる“約7千個のガラスダイアモンド”を用いたスクリーンを考案。地元のスカイラインも参照して様々な色でのライトアップも可能とする
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    2025.9.15Mon
    • 【ap job更新】 都心の中規模新築プロジェクトを数多く設計する「Field Design Architects」が、設計スタッフ(2026年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 写真家の傍島利浩による「甚吉邸建築写真講座」が、前田建設の主催で開催。国登録有形文化財の“旧渡辺甚吉邸”を会場に、撮影技術の基本講座と撮影の個別アドバイスを実施。建築関係者と建築学生が対象。参加費無料
    • OSTR / 太田翔+武井良祐による、兵庫・神戸市の「中山手通りの家」。路地に面した谷の様な場所の小敷地。“広がりのある住宅”を求め、“都市までが家とも見える”関係性の構築を志向。周辺要素を“サンプリング”して建築に取り込んで“都市の残余”の様な光庭を介して環境と繋げる

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