
SHARE 吉里光晴 / MYATによる、西東京市の「坂上医院改修」。院内処方も行う診療所のリノベ。長くなる滞在時間を快適に過ごせる場を求め、自然光と“梁に擬態させた間接照明”を組合せて“柔らかく包み込む”空間を構築。光の変化を感じ易くする為に全体をグレーの色調で統一



吉里光晴 / MYATが設計した、東京・西東京市の「坂上医院改修」です。
院内処方も行う診療所のリノベーション計画です。建築家は、長くなる滞在時間を快適に過ごせる場を求め、自然光と“梁に擬態させた間接照明”を組合せて“柔らかく包み込む”空間を構築しました。そして、光の変化を感じ易くする為に全体をグレーの色調で統一しました。
西東京の静かな住宅地で、長年にわたり地域の健康を支えてきた診療所を、院長の代替わりに伴い改修した。
院内処方を行なっているため、一般の診療所に比べて患者の滞在時間は長くなる。その時間を快適に過ごせることを念頭に、設計を行った。
まずは待合スペースを広く取れるようにレイアウトを整理し、天井を高く確保するために躯体を現しにした。
次に、広くなった待合スペースを居心地の良い空間とする方法を考えた。改修前の診療所を訪れた際、ガラスブロックの窓から差し込む光が印象的だったため、その光を手がかりとした。
自然光で空間が満たされていると感じられるように、照明器具は梁に擬態させ、間接照明として設えた。
光源は直接見えず、天井で反射した光が、窓から差し込む自然光とともに空間をやわらかく包み込む。自然光の表情が刻一刻と変わるように、間接照明も時間帯に応じて色温度や明るさが自動で変化するよう設計している。こうした光の変化を感じ取れるよう、全体を落ち着いたグレーの色調に統一した。
使用した素材はいずれも異なる質感や粒感をもち、光によってその細やかな差異が徐々に浮かび上がり、空間に奥行きを与えている。
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以下、建築家によるテキストです。
西東京の静かな住宅地で、長年にわたり地域の健康を支えてきた診療所を、院長の代替わりに伴い改修した。
院内処方を行なっているため、一般の診療所に比べて患者の滞在時間は長くなる。その時間を快適に過ごせることを念頭に、設計を行った。
まずは待合スペースを広く取れるようにレイアウトを整理し、天井を高く確保するために躯体を現しにした。
次に、広くなった待合スペースを居心地の良い空間とする方法を考えた。改修前の診療所を訪れた際、ガラスブロックの窓から差し込む光が印象的だったため、その光を手がかりとした。
自然光で空間が満たされていると感じられるように、照明器具は梁に擬態させ、間接照明として設えた。
光源は直接見えず、天井で反射した光が、窓から差し込む自然光とともに空間をやわらかく包み込む。自然光の表情が刻一刻と変わるように、間接照明も時間帯に応じて色温度や明るさが自動で変化するよう設計している。
こうした光の変化を感じ取れるよう、全体を落ち着いたグレーの色調に統一した。
使用した素材はいずれも異なる質感や粒感をもち、光によってその細やかな差異が徐々に浮かび上がり、空間に奥行きを与えている。
天井や壁の切り替え位置は、既存の開口部や梁を手がかりにして決定した。ガラスブロックと同様、建物が元々持っていた良さを活かすことを心掛けた。
建物が刻んできた時間に寄り添いながら、やわらかな光に包まれた新たな診療空間が生まれた。
■建築概要
題名:坂上医院改修
所在地:東京都西東京市
主用途:診療所
設計:株式会社MYAT 担当/吉里光晴
施工:株式会社High-G
面積:112.34㎡(改修部分)
竣工:2024年3月
写真:山内紀人
| 種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
|---|---|---|
| 内装・床 | 主要箇所 床 | |
| 内装・壁 | 主要箇所 壁 | セメント板:SOLIDO typeF coffee(ケイミュー) |
| 内装・天井 | 主要箇所 天井 | 塗装:25-85A 艶消し |
| 内装・建具 | 扉 | |
| 内装・造作家具 | カウンター | |
| 内装・家具 | ソファ | |
| 内装・照明 | 間接照明 |
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