SHARE コロンビア大学建築学部と東京大学大学院工学系系研究科建築学専攻のワークショップ”Digital Tea House Workshop”
チーム洗濯板による茶室。photo©Alessio Guarino
コロンビア大学建築学部(GSAPP)と東京大学大学院工学系系研究科建築学専攻(建築学科:UTDA)のワークショップ”Digital Tea House Workshop”によって制作された茶室です。三つのチームが、デジタルファブリケーションの技術(※詳しくは最下部を参照)を使用して、それぞれの茶室を制作しています。また、この茶室は、リビングセンターOZONEでの展覧会にて見ることができます。(※詳細は最下部に掲載)
チーム洗濯板による茶室。photo©Alessio Guarino
チーム換気扇による茶室。photo©Alessio Guarino
チーム換気扇による茶室。photo©Alessio Guarino
チームGSAPPによる茶室。photo©Alessio Guarino
チームGSAPPによる茶室。photo©Alessio Guarino
各チームの制作プロセスの写真
以下、プロジェクトに関するテキストです。
コロンビア大学建築学部(GSAPP)と東京大学大学院工学系系研究科建築学専攻(建築学科:UTDA)とが共催する、コンピューテーショナルデザインとデジタルファブリケーションに関するワークショップが、2010年8月に東大本郷キャンパスにて開催されました。このワークショップは共同でコンピューテーショナル・デザインの特性を吟味しながら、テーマである「茶室」を再解釈し、設計及び実際に仮設の茶室の製作に取り組むものです。
伝統的な茶室の理解に加え、本来前衛的であった茶室を現代の文化的・技術的文脈の中でどのように解釈するか。
仮設構築物という条件下でいかに構成するか。
デジタルファブリケーションならではの構造やデザインの面白さをいかに茶室という機能に織り込むか。
これらを課題として三週間弱の限られた時間内で設計とファブリケーションを実践しました。
リビングデザインセンターOZONEでの展覧会では、このワークショップで制作した各チームの「Digital Tea House」三棟を一般公開するものです。
世界から10年遅れているといわれる日本のコンピューテーショナルデザインを活性化する重要なイベントとして、また既成のデザインや施工方法、素材の特性などに対する常識を越えた実験と実践に触れる好機として、ご期待ください。
■デジタルファブリケーションとは?
デジタルファブリケーションとは、レーザーカッターやCNCルーターなどの機械がCADデータに従って部材を生産し、施工する方法です。車、航空機、プロダクトの分野では先駆的にこの方法が導入されてきました。
手作業で部材をカットして生産する方法に比べて、施工者の技術に関わらず、高い精度で複雑な形態が施工可能になります。
今回のワークショップでは3次元データから2次元のテンプレートを作成し、CNCルーターを用いて部材を加工、参加者自ら施工しました。
■Digital Tea House 展
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1017.html
会期:2010年10月21日(木)~10月26日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
時間:10:30~19:00
会場:リビングデザインセンターOZONE(7F リビングデザインギャラリー)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
主催:
デジタルティーハウス実行委員会
展示協力:
noiz architects, リビングデザインセンターOZONE
ワークショップ協賛:
大成建設株式会社 / 株式会社アプリクラフト
ジャパン建材株式会社 / 株式会社キーテック
株式会社蛭間木工所 / 株式会社田部井製作所
有限会社武山木工所 / 秋田グルーラム株式会社
入場料:無料
問い合わせ先:03-5322-6500(10:30~19:00 水曜日休館)
■ギャラリートーク
「コンピューテーショナルデザインとデジタルファブリケーションの実践」
2010/10/25(Mon) 19:00 – 20:30
@8Fセミナールーム
ゲスト:小渕祐介 (東京大学特任准教授), 豊田啓介 (noiz architects)
申し込み:yo@noizarchitects.com