architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2010.11.04Thu
2010.11.03Wed
2010.11.05Fri
重松象平の空間構成によるgallery koko”NEW YORK The Loudest”展
サムネイル:重松象平の空間構成によるgallery koko

SHARE 重松象平の空間構成によるgallery koko”NEW YORK The Loudest”展

architecture|art|feature
会場構成重松象平

101029_GKK-0003.jpg

101029_GKK-0016.jpg
photo©Shin Suzuki

OMAパートナー、NY事務所代表を務める、重松象平の空間構成によるgallery koko“NEW YORK The Loudest”展です。、NYのTeamギャラリーのグループ展です。展覧会期は10月29日~11月21日。

101029_GKK-0021.jpg
以下、建築家によるテキストです。


恵比寿のある一角に建つ4階建てのビル。その2階に普段はKOKONOEの事務所として使われる約10m四方の空間がある。古いビルの一室をリノベーションした空間は、東側に二つの大きな窓があるため、心地よい開放感がある。
この空間の元来持つキャラクターを保ちつつ、二つのアクティビティを誘発する。くつろぐこと(ラウンジ)とアートを鑑賞すること(ギャラリー)である。また、ここでNYにあるTeam ギャラリーのグループ展を催すため、写真やドローイングからオブジェ、映像まで多種多様な表現とサイズの作品を同時に展示しなくてはならない。よって両極端な光のレベル(自然光が入る場所と暗い場所)を作る必要がある。
二つの領域と光のレベルを作り出すために、部屋の対角線上に一枚の壁を作る。
壁の自然光が当たる側は一般のギャラリーのように白く塗られ、反対側は暗さを増幅せるため黒く塗られる。白い壁側に、9つの作品を全て並べる。次に壁を各作品の大きさに従って分割し、少しずつずらしていくことよって、作品の個性を確保する。だが、ある一定の角度からは全作品を眺めることができるため、Teamギャラリーのアイデンティティと多様性も明確に表現できる。
壁をずらす作業は、各作品に合った光のレベルと領域を作り出すことでもある。それは結果的に空間全体に光のグラデーションを作り出す。単なるグラデーションではなく、作品の個性によって生まれる陰影の図である。またそれは同時にラウンジとギャラリーの境目を曖昧にする。「くつろぐ」か「鑑賞する」のどちらかではなくて、どちらもできるし、どちらもしなくてよい場所ができる。
二つの異なる機能の融合と明暗の必要性。白か黒かではなく、グレーゾーンに溢れた空間はアクティビティのグラデーションを創りだす
重松象平
1973年福岡県生まれ。建築家。OMA(Office for Metropolitan Architecture)パートナー、NY事務所代表。主な作品はCCTV(中国中央電視台)新社屋、プラダ巡回展「ウェイスト・ダウン」など。ハーバード大学デザイン学部大学院、コーネル大学建築学部大学院の非常勤講師も務める。
■展覧会概要
「NEW YORK The Loudest」
会期: 10月29日~11月21日
Cory Arcangel, Slater Bradley, Gardar Eide Einarsson,
Ryan McGinley, David Ratcliff, Banks Violette
gallery koko/ギャラリー ここ
東京都渋谷区恵比寿南2-8-13キョウデンビル2階
Tel: 03-5794-9940
営業時間:12:00-18:30 無休(11月21日まで)
twitter.com/gallerykoko www.gallery-koko.com

あわせて読みたい

サムネイル:常山未央 / mnmによる東京都品川区の戸建て住宅をリノベーションしたシェアハウス「不動前ハウス」
常山未央 / mnmによる東京都品川区の戸建て住宅をリノベーションしたシェアハウス「不動前ハウス」
  • SHARE
会場構成重松象平
2010.11.04 Thu 23:55
0
permalink

#重松象平の関連記事

  • 2025.4.23Wed
    OMA / 重松象平の会場デザインによる、韓国・ソウルでの展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」。東大門デザインプラザを会場に開催。メゾンの歴史と同国の文化遺産に光を当てる為、伝統的な住居や工芸品を参照して全体構成や展示空間を構想。中央の大空間の周りに様々な個性のある小ギャラリーを連続させる
  • 2025.4.14Mon
    OMA / 重松象平による、ルイ・ヴィトンのインスタレーション。大阪・関西万博のフランス館の中での計画。“愛の讃歌”というテーマの中で、ブランドの伝統的な匠の技を体験できる空間を志向。製品のトランクを用いて積層や構成で展示スペースやオブジェを作り出す
  • 2025.2.28Fri
    OMA / 重松象平+レム・コールハースによる、ニューヨークの、ニューミュージアムの拡張棟が2025年秋にオープン。SANAA設計の既存棟を増築する計画。歴史を作る“未来志向の美術館”の為に、集い・交流・創造を促進する透明性と開放性のある建築を志向。協働者としてクーパー・ロバートソンも参画
  • 2024.6.30Sun
    重松象平への、毎日新聞によるインタビュー動画。毎日デザイン賞の受賞者として収録されたもの
  • 2024.6.27Thu
    重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う
  • 2024.3.19Tue
    重松象平が「2023毎日デザイン賞」を受賞。クリスチャン・ディオール展の空間デザインや、虎ノ門ヒルズステーションタワーの建築デザインで評価
  • 2024.3.01Fri
    OMA / 重松象平が空間デザインを手掛けた、タイでの展覧会「ヴィジョナリー・ジャーニーズ」。ルイ・ヴィトンの“物語”を伝える為の展示。直観的に発見し吸収できる“物語装置”として、過去と現代の作品を再文脈化した舞台芸術的な体験を構築。製品や背景からインスパイアされた5つのテーマルームを作る
  • 2023.10.27Fri
    OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」。基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビル。街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出。森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務める
  • 2023.1.08Sun
    OMA / 重松象平による、東京都現代美術館でのディオール展の会場構成。70年以上のブランドの歴史や日本との関りを紹介する展覧会。13のテーマに沿った多様で没入感ある空間を求めて、日本の伝統建築要素等を参照し現代化した空間装置を用いた構成を考案
  • 2022.10.31Mon
    OMA / 重松象平のデザインアーキテクトによる、東京・渋谷区の商業ビル「原宿クエスト」。駅近くの敷地に計画。表参道と奥原宿エリアの接続を意図し、“大通り”と“周辺のヴィレッジ”の二面性に応える建築形態を考案。商業的な顔を作ると同時に都市の新たなアクティビティを誘発
  • view all
view all

#会場構成の関連記事

  • 2025.5.01Thu
    AMOのキュレーションとデザインによる、大阪・関西万博での展示「海岸線から、私たちは前進する」。カタール館の内部で公開。同国と海岸線の関係を提示する為に、海の複雑な層の重なりを表現する“深い青のカーテン”で囲まれたメイン空間を考案。中心のシネマスペースは“伝統的な冬のキャンプ”に着想を得る
  • 2025.4.23Wed
    OMA / 重松象平の会場デザインによる、韓国・ソウルでの展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」。東大門デザインプラザを会場に開催。メゾンの歴史と同国の文化遺産に光を当てる為、伝統的な住居や工芸品を参照して全体構成や展示空間を構想。中央の大空間の周りに様々な個性のある小ギャラリーを連続させる
  • 2025.4.21Mon
    トラフの会場構成による「CITIZEN Super Titanium: The Beauty of Time」。時計メーカーの開発素材の55周年を祝うイベント。世界各地で展開も可能な“素材を体験できる空間”を求め、開発用の“実験プレート”で什器を作り分散配置する構成を考案。光を反射して表情が絶え間なく変化
  • 2025.4.17Thu
    篠原一男の、TOTOギャラリー・間での展覧会の会場写真。60年代に“住宅は芸術である”と記した建築家の展示。奥山信一、貝島桃代、セン・クアン、小倉宏志郎のキュレーションで、“永遠性”をテーマに篠原の建築家像を再考。原図・模型・スケッチ・家具等の資料も公開
  • 2025.4.03Thu
    長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」。額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作。行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置。自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作る
  • 2025.4.01Tue
    OMA / AMOの会場デザインによる、東京・原宿での展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド」。マドリードで創業したブランドの為に計画。創造性・革新性・技術の歴史の伝達を意図し、1300㎡の空間の中に様々なコンセプトの部屋を創出する計画を考案
  • 2025.3.28Fri
    トラフ建築設計事務所の会場構成による展覧会「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」。イタリアの近代を代表する建築家を特集。多様な創作の視覚的な体感を目指し、資料の画像と実際のプロダクトが共存する“大パネル”を考案。代表作を参照した鮮やかな図案を天井に施して“らしさ”も空間に付与
  • 2025.2.12Wed
    津川恵理の織物共同開発等、原瑠璃彦のリサーチ等による展覧会「庭と織物」。京都のHOSOO GALLERYが会場。1年を掛けて3Dスキャンした坪庭の点群データを元に開発した“西陣織”の展示。時間の変移から現れる“間のデータ”を翻訳し、見る角度などで色が多様に変化する“透明な織物”を作り上げる
  • 2025.1.24Fri
    「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」展の会場写真。パナソニック汐留美術館で開催。円熟期の創作に注目した内容で、絵画・彫刻・素描に加えて建築作品も紹介。会場構成は“ウルトラスタジオ”が手掛ける
  • 2025.1.16Thu
    吉村靖孝による、TOTOギャラリー・間での建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」。建築家の作家性を“不在”にして、7人の漫画家が吉村作品を主題に描いた“建築から発想される世界”を展示。コルシカ・川勝徳重・徳永葵・三池画丈・宇曽川正和・メグマイルランド・座二郎が手掛ける
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    ラウム・アーキテクツによる住宅+ワークスペース”oyster farm hangar”

    SHARE ラウム・アーキテクツによる住宅+ワークスペース”oyster farm hangar”

    architecture

    ラウム・アーキテクツによる住宅+ワークスペース”oyster farm hangar”の写真がdesignboomに掲載されています

    ラウム・アーキテクツが設計したフランスの住宅+ワークスペース”oyster farm hangar”の写真が12枚、designboomに掲載されています。

    • SHARE
    2010.11.04 Thu 23:45
    0
    permalink
    ファビオ・カンパニ・ワークショップによるスポーツ施設”La Fonte Gymnasium”

    SHARE ファビオ・カンパニ・ワークショップによるスポーツ施設”La Fonte Gymnasium”

    architecture

    ファビオ・カンパニ・ワークショップによるスポーツ施設”La Fonte Gymnasium”の写真などがArchDailyに掲載されています

    ファビオ・カンパニ・ワークショップが設計したイタリアのスポーツ施設”La Fonte Gymnasium”の写真と図面が12枚、ArchDailyに掲載されています。

    • SHARE
    2010.11.04 Thu 23:30
    0
    permalink
    ジャラパゴス展の会場写真

    SHARE ジャラパゴス展の会場写真

    art
    現代美術

    ジャラパゴス展の会場写真が”フクヘン。”に掲載されています

    Mizuma Art Galleryの三潴末雄が企画・キュレーションしたジャラパゴス展の会場写真が13枚、”フクヘン。”に掲載されています。

    • SHARE
    現代美術
    2010.11.04 Thu 23:21
    0
    permalink
    “青木淳と建築を考える2010″の最終講評作品が発表

    SHARE “青木淳と建築を考える2010″の最終講評作品が発表

    architecture|remarkable

    “青木淳と建築を考える2010″の最終講評作品が発表されています

    神戸芸術工科大学環境・建築デザイン学科オープンスタジオ”青木淳と建築を考える2010 風景から建築へ”の最終講評作品が発表されています。選ばれた作品の画像と青木によるコメントを見ることができます。

    • SHARE
    2010.11.04 Thu 15:54
    0
    permalink
    2010.11.03Wed
    • 隈研吾がV&Aダンディーのコンペに勝利
    • ヘンリー・プラマーの書籍『自然光を活かした建築』
    • 吉岡徳仁による”X-RAY Installation”
    • 中村拓志&NAP建築設計事務所による”録museum&録cafe”
    • 田中裕之建築設計事務所による”たけだ美術”
    • ほか
    2010.11.05Fri
    • クリスト&ガンテンバインによるロンドンの”スイス教会”の動画
    • ノザイナーによる”Gravity Pearl”
    • アーウィン・ウームの展覧会”gulp”の会場写真

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,896
    • Follow
    82,050
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white