SHARE 東京オペラシティア-トギャラリ-でのドミニクペロ-展の会場写真
© Masao NISHIKAWA / DPA / Adagp
東京オペラシティア-トギャラリ-で行われているドミニクペロ-展の会場写真です。
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以下、展覧会に関するテキストです。
東京では、新宿の東京オペラシティア-トギャラリ-にてドミニクペロ-展が開催中です。大阪富国生命ビルプロジェクトのコンセプト、ドロ-イング、原寸モックアップなどをご紹介しています。
この展覧会は2008年にパリのポンピドゥセンタ-で行った展覧会を元としてさらに内容を発展させたものです。
今月26日まで開催。
http://www.operacity.jp/ag/exh123/
以下は、プレスリリースよりのテキストです。
フランスを代表する建築家の一人ドミニク・ペローが、東京オペラシティアートギャラリーの企画展に招かれることになった。
「都市というランドスケープ」と題された展覧会が2010年10月23日から12月26日まで催される。
フランスのポンピドーセンターで最初に行われたこの展示は、過去20年以上に渡るペローの建築を概観できるめったにない企画であり、ペローの主な高層ビルプロジェクトである大阪富国生命ビルの竣工とちょうど時期を同じくする。
ドミニク・ペローは1989年に36歳の若さでフランス国立図書館の国際コンペティションを勝ち取り、国際的な賞賛を集めた。
彼の作品は、建築を現在進行形の歴史の一部として、いかに文化的、地理的な背景と結びつけるかという視点を持つのが特徴である。ペローはこのようなアプローチで、建築と芸術、自然が一体となった風景を創り出そうとしている。
オペラシティアートギャラリーの展覧会では、ペローが世界中で引き受けた23のプロジェクトが披露される。
展示には、模型、写真、ビデオ、ドローイング、そしてインタビューが含まれている。
展覧会はフランス国立図書館に始まり、ベルリン競輪場&オリンピックプール、日本の十日町の能舞台、韓国ソウルの梨花女子大学、スペインのマドリッドのオリンピックテニスセンター、さらに現在進行中のイタリア・サンペレグリノの温泉浴場、オーストリア・ウィーンのDCタワー、西フランスにあるナント市のトマ・ドブレ博物館などの重要なプロジェクトを特集する。
さらに展覧会では、パリのペロー建築設計事務所のデザインによる照明などの品々がベールを脱ぐ。ペローは建物を覆うメタルメッシュをトレードマークとしているが、ここではそれが照明などに使われており、「オートクチュール」的効果を与えている。
特にこの展覧会では、建築と都市環境、自然環境の関わりに焦点を当てたペローの作品について考察する。
展示は、「都市の地理」「自然の周辺」「場所の発見」「スカイラインの風景」「地理の変換」と題された5つのセクションに分けられており、さまざまな建築上の条件や要求に対する建築家の視点や方針への綿密な洞察を提供している。
この展示のハイライトは10月25日完成予定の富国生命ビルである。延床面積68 500 m² の富国生命ビルのプロジェクトは、地面に根を張った巨木の形をしている。すそ広がりになったビルの輪郭は、立ち上がるかのようにエレガントに次第に細くなり、縦の漸近線を描いて都市のスカイラインに優美さを与えている。 ビルの「樹皮」効果が構造の下部と上部のコントラストを強調する。下部の幅広のファサード「ウッドチップ」が徐々に、なめらかで途切れのない壁に取って代わる。ガラスのファサードは、空の色や周囲の風景を映しながら、基部で樹皮を髣髴とさせる鏡のクレッシェンドに溶け込んでいる。広いアトリウムである「富国生命の森」は、通りからも見えるようになっており、いろいろな花や植物で大阪駅の玄関口に緑の風景を創るだろう。
建築ジャ-ナル社より、ドミニク・ペロ-自身によるスケッチ集「20プロジェクト」が同時期に出版される予定である。