髙田博章+中畑昌之 / htmnによる「高野台のリノベーション/多重領域」

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髙田博章+中畑昌之 / htmnによる「高野台のリノベーション/多重領域」

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髙田博章+中畑昌之 / htmnが設計した「高野台のリノベーション/多重領域」です。


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以下、建築家によるテキストです。
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高野台のリノベーション/多重領域
2階建てツーバイフォー住宅2階部分の改修工事である。
若い夫婦と小さな子供が暮らす2階について、どこにいても家族の気配が感じられるような大きなワンルームにしたいというクライアントからの要望であったが、枠組壁工法は耐力壁の制約により、在来工法のように壁を減らしていくような方法をとることには限界があった。枠組壁工法は、施工の容易さもあって普及したが、大きな間取り変更が難しいなど、住み替えに対応できないという問題点も抱えており、リノベーションを困難なものにしている。
そこで私たちは、壁単体ではなく、壁を天井との関係として捉えることで、壁によって硬直化した空間を開放していくことができないかと考えた。具体的には、既存の天井を撤去し高さの異なる4つの勾配天井を5部屋の間を横断するように掛け直した。その際、壁と天井が一致しないように配置することで、隣室との繋がりが空間の上部でうまれる。天井の勾配角度や高さは、隣室上部への視線の抜けや、光の回り込みなどを検討した上で決定した。
また、内壁に開口を設け、そこに居間、書斎、子供部屋の3部屋をつらぬく長机を設置した。長机やキッチンカウンターなどの家具的な要素が各部屋を越境することにより、天井とはまた異なる関係性をつくりだした。
全ツヤ塗装された各天井の反射により、白を基調とした空間は一様ではなく、一日を通して移り変わる。壁と天井の間隙や内部開口を通して、温暖色•寒冷色に染まった部屋が同時に視界に入ってくる。
私たちは与件に対して、壁や天井などの空間構成要素を分離•再構成することを試みた。壁と天井の齟齬により生じる領域の多重性は、部屋の境界をにじませる。それによって、自分とそのまわりに立ち上がる領域感は意識の上で伸び縮みし、空間の知覚に微細なゆらぎを与える。
開放的であると同時に、一意的な認識ができない多重な空間を獲得できたのではないかと思う。
(htmn)
■ 建築概要
構造規模 : 木造2階建(枠組壁工法)
建築面積 : 139.31㎡
延床面積 : 222.79㎡ (うち2階床面積 : 83.48㎡)
竣工 : 2010.8
設計 : 髙田博章+中畑昌之 / htmn
施工 : 水無月興産


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