SHARE 田中裕之が国分寺のスイッチポイントで行う展覧会「私の考える建築」の概要[-2012/10/13]
田中裕之が国分寺のスイッチポイントで行う展覧会「私の考える建築」の概要を公開します。会期は2012年10月13日まで。
これは私が考えてつくった建築を題材に、美術(作家)と美術批評の立場から建築を挟み撃ちにすることを狙った展覧会である。
スイッチポイント企画展
田中裕之「私の考える建築」
http://www.switch-point.com/2012/1213tanaka.html
会期:
2012年9月27日(木) – 2012年10月13日(土)
11:30 – 18:30 (最終日 11:30 – 17:00)
オープニング2012年9月27日(木) 18:00~20:30
火曜・水曜はお休み
「私の考える建築」
これは私が考えてつくった建築を題材に、美術(作家)と美術批評の立場から建築を挟み撃ちにすることを狙った展覧会である。
建築は物理的にできた物そのものであり、そうでしかないもののはずなのに、私たちが建築空間とよぶものにはしばしば詩が込められ、観念的な対象として扱われる。
また一方で、建築がつくられるためには社会や経済や政治、あるいは歴史や気候風土など大きな関わりのなかでつくられることがあたりまえの前提としてあり、しかしそういった論理だけでできたものになんら詩的な、あるいは感動するものがないことが多い。
建築の批評には建築の批評なりのよさがあり、建築に肉薄する深い知識と洞察力が必要な一方で、やはり上記のような内容にに回収されてしまいがちだと思うことがある。
こういった建築をめぐる言葉と意味について、建築を生業としない人たちによって建築が一度解体され、再構成されて、建築に新たな視点が与えられるのだとしたら、汲み尽くされたと思われがちな建築の可能性が発見され、世界にひろく開かれていくのではないかと思った。そして、この展覧会ではそのような試みを写真と文だけに絞ってやってみようという無謀とも思える試みである。
言葉を担う者たちの人選は下記の通りである。理由は私の考える建築について長年にわたってともに議論を続けてくれている人たちであり、そして各個人が(建築関係者ではないけれども)、その人なりの「私の考える建築」を持ち合わせていると思われることである。
協力:
佐々木健(アーティスト)
石崎尚(愛知県美術館学芸員)
林卓行(美術批評・現代芸術論)
冨井大裕(アーティスト)
奥村雄樹(アーティスト)