SHARE メジロスタジオなどが参加している建築展「建築的思考のパラダイム-アーキテクチャーの現在系」
メジロスタジオなどが参加している建築展「建築的思考のパラダイム-アーキテクチャーの現在系」が旧東京電機大学11号館で開催されています
メジロスタジオなどが参加している建築展「建築的思考のパラダイム-アーキテクチャーの現在系」が旧東京電機大学11号館で開催されています。トークイベントなども企画されているようです。
参加予定:ARK NOVAプロジェクト/RGSS/饗庭伸研究室/assistant/East Japan Project/いえつく/issue+design/江渡浩一郎/GLIDER/kwwek/シェア研究会/田根剛/テラダデザイン/FabCafe/メジロスタジオ/メディアプロジェクト・アンテナ/403architecture [dajiba]
「建築的思考のパラダイム」は、神田コミュニティアートセンター構想委員会の建築プログラム担当・有馬恵子が中心となり企画された建築プロジェクトです。神田コミュニティアートセンター構想に端を発した「TRANS ARTS TOKYO」の一部としての役割を考えるとき、壊される建物の中で行われる建築プロジェクトであることの意味を考えました。長く続く経済の停滞により建てるという行為が社会的に容易でなく、また東日本大震災という惨事を経験した現在、建築家はより密接に都市やコミュニティと向き合い、一方でアートやデザインの領域に浸食もしくはそのものにもなり、従来では建築の外であるとみなされていたような単位も建築プロジェクト化されつつあるのではないかと思いました。建築の「領域拡大」や「思考の密度」が「建築的思考のパラダイム」を促している、そのような仮説をもとに今回の展示プログラムを設計しました。期間中、各参加者によるプロジェクトの展示、セッションを通して「記憶」「都市」「再生」「コミュニティ」などのキーワードを探り、現在行われている様々な建築的行為とその先にあるもの、向かうものは何か。参加者とともに考えたいと思います。
従来日本の建築家は「建てる」職能を受け持っており、壊す行為そして建てられるまでの空白の時間と場所、つまり設計以前、以下の行為については建築的行為の外にあるとみなしてきました。しかし本来建築(Architecture)は必ずしも設計(Design)と同義でなく、場所の記憶や人間の住まい方、生き方など概念的なものが含まれるからこそ、社会に必要とされ決してなくならないと言えます。本プロジェクトでは、 建築を共通言語として持ちつつも、多様化、領域横断する建築的思考で成り立つプロジェクトを紹介します。それはもはや従来の建築領域のくくりではないかもしれません。アウトプットは従来の建築の幅に限らず領域横断的であり、より一般化、社会化されつつあるとも言えます。 何故このような多様なプロジェクトが展開されつつあるのか。こそれらを「建築的思考」と位置づけ、各部屋に建築的思考の密度を集中させ、アプローチの多様性とアウトプットされるプロジェクトの多様性を示したいと思います。