連勇太朗らによる「モクチン企画」のウェブサイトがリニューアルされています
連勇太朗らによる「モクチン企画」のウェブサイトがリニューアルされています。
モクチン企画は、木造賃貸アパート(木賃アパート)を重要な社会資源と捉え、再生のための様々な実践をすることを目的に活動しています。木賃アパートは、首都圏内に16万戸以上あるとされています。アパート単体は、誰かの所有物であり、都市スケールで考えればとても小さな「点」 ですが、数の多さ(量)で捉えたとき、木賃アパートはまちの風景に影響を及ぼすだけの社会的インパクトがあります。
戦後の高度経済成長期に合わせて、木賃アパートは大量に建設されました。しかし、現在多くのアパートは様々な問題を抱えています。空室率が高くなってきており、建て替えや改修をしようとしても法規的な理由や再投資ができないなどの複合的な理由により、更新ができない状況にあります。木賃アパートの問題は、行政や建築の専門家にとっても従来の方法論では扱うのが難しいというのが現状です。
豊かなまちを作っていくためには、時代に合わせて更新を繰り返すことが大切です。多くの木賃アパートが、老朽化や質の劣化によって、都市における負の資源になりかけています。
このような現状に対して、モクチン企画は住み手・貸し手・作り手の創造的な関係性をネットワーク/コミュニティとして構築し、「モクチンレシピ」というデザインツールを公開し提供することで、木賃アパートの再生を展開していきます。木賃アパートの再生を通して、豊かな生活環境と都市空間を実現していくことが、我々の最終的な目的です。