SHARE 原田将史 / レインボーアーキテクツによる岡山の「牛窓の食堂」
photo©原田将史/Niji Photo
原田将史 / レインボーアーキテクツが設計した岡山の「牛窓の食堂」です。
以下、建築家によるテキストです。
「牛窓の食堂」
岡山県瀬戸内市牛窓に建つ木造平屋建ての食堂。地元の建設会社の社員食堂と地域の方々が利用できる町の食堂を兼ねる。構造や仕上げをシンプルにし、建物の存在は控えめにし、町の食堂としての役割を前面に押し出し、地域の人々に親しまれる食堂となるよう考慮した。120mm×120mm の柱・土台・筋交いと180mm×120mm の梁による3m角を基本とした木造フレームに直接折板屋根を掛け渡す。そのフレームに壁面のガラスを直接木押縁で留め付けて固定することで、建物が完成している。
今計画では食堂として居心地の良さに重きを置き、建物が利用者に対して緊張感を与えないようラフ感のあるディテールを特に意識をしてデザインし、ゆったりとした気積と全面開口部を設けた。透明性の高い建物は、明るく開放的かつ人々を誘う食堂となった。
この構法は他の用途にも適用可能であり、様々な展開への可能性を秘める新しい木造プレハブ構法のプロトタイプとなると考えている。
■建物概要
設計:
(意匠):原田将史(レインボーアーキテクツ / Niji Architects+アイ・デザイン株式会社)
(構造):大野博史/オーノJAPAN
施工:ユージー技建株式会社
用途:店舗(飲食店)
構造種別:木造
階数:地上1階建
建物面積:166.32 ㎡
述床面積:144.00 ㎡
建物最高高さ:3.37m
内外仕上
躯体:木造躯体あらわし
屋根:金属折板屋根
外壁:透明フロートガラスt=10mm 飛散防止フィルム貼り
開口部:アルミサッシ