SHARE 隈研吾による「東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館」の画像
隈研吾のサイトに「東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館」の画像が掲載されています
隈研吾のウェブサイトに「東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館」の画像が5枚掲載されています。
東京大学には赤門、正門、弥生門、池之端門などのゲートがあるが、本郷三丁目に最も近く利便性の高い春日門の存在はあまり知られていない。その春日門の脇にたつ情報学環のための、新しい研究、教育、情報発信を目的とする建築物である。
建築物自体をゲートとして、すなわち都市と大学とを接合する孔として計画した。東側壁面では、木製のパネルで陰影に富んだヒダ状のファサードを構成し、キャンパスへの新しい、やわらかいトンネル状のゲートを創造する。
また西側の旧前田家の日本庭園に対しても、大きな孔をあけ、キャンパスと庭園との間に新しい関係性を創造する。日本庭園側ファサードには、左官職人挟土秀平による、「透明な土壁」のスクリーンを配して、庭園と建築との間をやわらかくつなぐ。スチールメッシュの上に土を吹き付けることで、「透明な土壁」が作られる。
地下には建築、土木、都市計画などの超領域的なデジタルアーカイブ「ユビキタス空間物アーカイブ・ギャラリー」が収められ、インフォメーションテクノロジーとリアルな空間デザインとの新しい接点が生まれる。