SHARE ドレル・ゴットメ・田根 / アーキテクツが、ミラノサローネで、シチズンのためにデザインしたインスタレーション「LIGHT is TIME」
ドレル・ゴットメ・田根 / アーキテクツが、ミラノサローネで、シチズンのためにデザインしたインスタレーション「LIGHT is TIME」です。
以下、建築家によるテキストです。
Time is Light, Light is Time
「時間は光であり、光は時間である」。我々は、シチズンの時計づくりから発想を得て「LIGHT is TIME」この最もシンプルなコンセプトに辿り着きました。宇宙のはじまりであるビックバンと同時に光は生まれ、地平の果てから昇る太陽は地球を光で満たし、動く影の変化や季節の変様、月の満ち欠けに気が付いた人類はいつしか『時間』という概念を創出しました。
LIGHT is TIME
シチズンは「時計を全ての市民へ」という理念に基づき、「光を時間に変える」という壮大な時計づくりの挑戦に臨んで
きました。『LIGHT is TIME』は光と時のインスタレーションです。ミラノ・トリエンナーレの展示会場に、時計の全ての部品を支える基盤装置「地板」8万個使った壮大な空間の発表を行います。そこでは光が空間を満たし、音と光によって未だ人類が経験したことのない光と時を感じる空間演出(スペース・オーケストレーション)を構想しています。会場には シチズンの原点となる懐中時計から最新の衛星電波時計を展示すると共に、来場者に「時計とは何か」を探求するシチズンの挑戦に触れてもらえたらと思っています。
21 Century Light for Time
時間とは光です。光のはじまりがなければ、時間が生まれることはありませんでした。20世紀、人類は時間をデジタルに数値化し、計測し、短縮し続けたことで、いつしか時間から光を忘却していたのです。 光なくして宇宙の驚き、地球の豊かさ、生命の喜びは生まれません。時間に光を呼び戻すこと『LIGHT is TIME』は「21世紀の光」への挑戦なのです。
田根 剛(DGT)