all photos©鈴木竜馬
リライトデベロップメントによる、東京都小金井市の「中央線高架下プロジェクト コミュニティステーション東小金井/モビリティステーション東小金井」です。
中央線高架化事業に伴って、新たに生まれた高架下スペースを有効活用するプロジェクト。沿線価値を向上させる取り組みの一環として企画され、地域周辺で活動する牽引役を巻き込むコミュニティプレイスとして計画した。建築設計のみならず、コンセプト立案、事業計画、リーシング支援、施設運営などを受託し、総合的にプロジェクトへ関わっている。
飲食店や物販店の他にイベントスペース、広場など、様々な使われ方を許容する多様な場を用意し、地域に開かれた施設となることを期待している。高架下全体を一体感のある室内のような空間とするために、道路境界に大きなフレームと壁面を配し、130mの仮想的な立面をつくり出した。この障子と枠とで構成される、建具の形式を拡大解釈したような厚みのないファサードにより、空間に「入る」という行為を顕在化させ、商業施設のエントランスのあり方を更新することを試みている。
従来型ショッピングモールのような、閉鎖的な高架下商業施設ではなく、外部に対して開かれた、新しいモール空間をつくりたいと考えた。