増田友也の生誕100周年記念建築作品展が、京都工芸繊維大学で開催されます
増田友也の生誕100周年記念建築作品展が、京都工芸繊維大学で開催されます。会期は2015年10月26日~12月12日。
増田友也(1914-1981)は、京都大学における教育・研究活動において、空間現象に着目し、学位論文「建築的空間の原始的構造」をはじめ、現象学的存在論に依拠する「建築論」を創設するなど、生涯にわたって「建築なるもの」の所在を厳しく問い求めました。(論考は『増田友也著作集』(全5巻/ナカニシヤ出版/1999年)としてまとめられている。)また、建築家として、京都や瀬戸内地方を中心に端正な建築空間を内包する作品を遺しています。(増田が監修した作品目録によると84作品を数える。)
本展覧会では、増田友也における「建築家」と「建築論研究者」の両面に光を当て、主要作品の実施設計図と模型、写真などを展示するとともに、これまで関係者が保存・管理してきた未公開 の貴重な手稿、スケッチ、書簡、書き込み書籍、講演・講義テープなどの資料も公開し、増田友也の思索の歩みを描き出すことを意図しています。
併せて、今なお有効であり続ける問い、「建築とは何であるか」を探求してきた増田友也の思索の全貌を、今、この時代に向けて発信し、次世代へ伝えていくことを目論むものです。