SHARE 藤田修司+新保優樹 / SYAPによる、三重県の「四日市の住宅」
all photos©Daichi Ano
藤田修司 + 新保優樹 / SYAPが設計した、三重県の「四日市の住宅」です。
また、この住宅は、ASIA ARCHITECTURE AWARDの最終候補に選ばれているとの事。(2015年10月16日に結果が発表されるそうです。)
日本の代表的な工業都市の一つである三重県四日市市の郊外に建つ住宅である。
敷地周辺は、自然豊かで昔ながらの町並みが残されているが、近年各々が敷地を塀で囲み、地域から隔離された住宅が増えてきている。こうした現状に対し、地域に対して開かれた住宅を目指す事とした。
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以下、建築家によるテキストです。
日本の代表的な工業都市の一つである三重県四日市市の郊外に建つ住宅である。
敷地周辺は、自然豊かで昔ながらの町並みが残されているが、近年各々が敷地を塀で囲み、地域から隔離された住宅が増えてきている。
こうした現状に対し、地域に対して開かれた住宅を目指す事とした。
建物は前面道路から大きくセットバックさせ、日射を十分確保できるように南側に開かれた庭を配した。
その庭は南側隣地にある両親の住宅の庭と一体となる事で広がりをみせる。
また、庭は東西に抜けている事で風の通り道となり、道路から庭を通して山並みを望むことが出来る。
外壁には庭に面して大きな開口を設け、内部は個室以外が一体の空間として外部とつながる。
大きな軒は、日射を確保しつつも四季のある日本の気候において快適な環境を造り出す。
夜はハイサイドライトから漏れた光が行灯のように周囲を照らし、
施主によって更新され続ける庭と一体となった住宅は、地域に対して開かれた場所となる
■建築概要
作品名:四日市の住宅
所在地:三重県四日市市
用途:専用住宅
工事種別:新築
建築設計:藤田修司 + 新保優樹 / SYAP
構造設計:鈴木啓 / ASA
施工:寺谷真吾 / 洋洋住研
構造:木造
規模:地上2階建
敷地面積:282.74m2
建築面積:59.24m2
延床面積:102.91m2
竣工:2015年2月
写真:阿野太一