SHARE TAKT PROJECTによる、普段家電内部に使用される電子部品を見えるようにし、デザインの境界を問い直す試み「COMPOSITION」
all photos©Masayuki Hayashi
TAKT PROJECTによる、普段家電内部に使用される電子部品を見えるようにし、デザインの境界を問い直す試み「COMPOSITION」です。
【コンセプト】
木を削り、家具をつくる様に、粘土をこね、器をつくる様に、素材からシンプルに家電をつくる方法はないだろうか?
加飾をまとった虚像のような外装で覆われた家電ではなく、素材から立ち上がったようなピュアな存在。
異素材を混ぜ合わせて新しい素材を生み出す様に、電子部品を素材と捉え、外装材となるはずだった樹脂と混ぜ合わせて固める。
この複合材は、電気が通る素材であり、電子部品が実際に機能する、プロダクトとして成立した素材でもある。
どこまでが素材で、どこからがプロダクトか?
素材から考える事で、素材がプロダクトに変わる境界線、そして、それを定義する既存の枠組みについての思索の試作である。【機能概要】
家電の機能を成り立たせるために必要な電子部品を、透明なアクリルに封入。
電子部品は、電子基板を必要とせず、封入される事で固定される。
電子部品同士は極細の特殊な電気導線で接続されており、家電として実際に機能する。
非接触式による充電、傾き感知によるON・OFFなどが実装され、このままで通常の使用が出来る。
この新しい家電のつくり方で、懐中電灯をはじめ、時計、温度計、ラジオなど、幾つかのプロトタイプを製作し展示する予定。
※以下の写真はクリックで拡大します
■作品概要
プロジェクト名:COMPOSITION
クライアント:自主研究プロジェクト
写真:Masayuki Hayashi
※秋のデザインウィーク期間中(10/25 – 10/28)開催にされた、Experimental Creationsというイベントにて、
展示した自主研究プロジェクトです。(http://experimental-creations.com)