abanbaによる、横浜市旭区のランドスケープデザイナーのための住宅「小高町の家」
サムネイル:abanbaによる、横浜市旭区のランドスケープデザイナーのための住宅「小高町の家」

abanbaによる、横浜市旭区のランドスケープデザイナーのための住宅「小高町の家」

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all photos©GEN INOUE

abanbaが設計した、横浜市旭区のランドスケープデザイナーのための住宅「小高町の家」です。

横浜市旭区に建つ、木造2階建ての住宅の計画です。敷地は、施主の父親が設計した母屋、竹林、畑に囲まれ、周辺にはのどかな風景が広がります。
ランドスケープデザイナーの施主からは、自然とのかかわり方を考えながら暮らしていくことのできる住宅にしたいという要望がありました。そこで、施主の家族と共に、今の暮らし方、これから想定される生活について話し合い、周囲の環境に積極的に開いていくことで、その変化も楽しんでいくことができる場所をつくることになりました。

※以下の写真はクリックで拡大します

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以下、建築家によるテキストです。


横浜市旭区に建つ、木造2階建ての住宅の計画です。敷地は、施主の父親が設計した母屋、竹林、畑に囲まれ、周辺にはのどかな風景が広がります。
ランドスケープデザイナーの施主からは、自然とのかかわり方を考えながら暮らしていくことのできる住宅にしたいという要望がありました。そこで、施主の家族と共に、今の暮らし方、これから想定される生活について話し合い、周囲の環境に積極的に開いていくことで、その変化も楽しんでいくことができる場所をつくることになりました。
寒ければブランケットに包まり、暗ければ手元に光を持ってくる。その上で、足りない部分を建築や設備が補っていく、キャンプの延長にあるような計画です。現時点では、そうした生活を楽しむことで、必要最低限の電力と熱量しか必要としないことから、オフグリッドハウスとして計画しています。作るときにも、暮らすときにも無理をせず、自然と生活とエネルギーの関係を調整しながら使うことのできる住宅です。

■工夫しながら少しずつライフスタイルに合わせてカスタマイズするエネルギーシステムを提案しています。現在のライフスタイルや、建設時点でのコストから、すべてをフルスペックで用意するのではなく、少しずつカスタマイズしていくことのできる、仕組が用意された場所として計画しています。将来の工事が困難な基礎、屋根の断熱はしっかりと行い、北側の壁面は全面を収納とすることで、断熱層になるように配慮し、母屋との接続を予定している南の壁面は、後々の工事がしやすいようにしています。
●電気:竣工時点では、電気を送電網から切り離し、ソーラー発電による電力を、バッテリーに蓄えて利用しています。バッテリーには再生バッテリーを用い、将来的にパネルおよびバッテリーの増設をしやすいシステムとしています。
●給水:飲み水以外は雨水と井戸水を利用しています。雨水は屋根のソーラーパネルへの散水にも利用しています。
●熱源:竣工時点では、プロパンガスによるガス給湯器を用いていますが、将来的には、ソーラー温水パネルと蓄熱層の導入を予定しています。

■建築概要
小高町の家
用途:専用住宅
構造:木造
規模:地上2階
敷地面積:145.02㎡
延床面積:94.90㎡
意匠設計・監理:エイバンバ:番場俊宏、坂田旭
設備設計:ZO設計室:布施安隆
    :東海大学工学部建築学科教授:高橋達
構造設計:ASD:田畠隆志、田畑孝幸
施工:栄港建設:長谷川健二、重信智之

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