SHARE 金山大+小泉宙生 / SWINGによる、大阪の、訪問看護ステーション「ポプラ」
金山大+小泉宙生 / SWINGが設計した、大阪の、訪問看護ステーション「ポプラ」です。
アルコール中毒の治療を専門としたクリニックより、訪問看護のためのオフィスを作りたいとお問合せを頂いた。
訪問看護の業務からオフィスへ戻ったスタッフがその疲れから解放される空間となるよう、木の住まいのような落ち着ける・癒される環境にしたいというご要望で、過去の我々のそういった実例をご覧になってのご依頼だった。
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以下、建築家によるテキストです。
アルコール中毒の治療を専門としたクリニックより、訪問看護のためのオフィスを作りたいとお問合せを頂いた。
訪問看護の業務からオフィスへ戻ったスタッフがその疲れから解放される空間となるよう、木の住まいのような落ち着ける・癒される環境にしたいというご要望で、過去の我々のそういった実例をご覧になってのご依頼だった。
その答えの一つとして、木材がふんだんに使用された内装としている。柱・梁をはじめ、最上階の勾配天井も木をあらわしにした仕様とした。
1階はエントランスと駐車スペース、2階は将来クリニックを開設できるよう設備配管だけのスケルトン、3階に訪問看護ステーションのオフィス・スタッフルーム・ミーティングルームを設けている。
最上階に位置するミーティングルームの横には気軽に外へ出ることが出来るデッキテラスを設け、出入り口の建具を引込み式として外部とのつながりを作っている。
また、植物好きである院長先生の希望により、限られた植栽スペースへ多彩な緑を植えると共に、外壁には壁面緑化のためのワイヤーを張っている。そこへ数年かけてツル性の植物が伸び、壁面は緑のカーテンとなってゆく。
こうした植栽計画も含めて、ともすれば込み合って雑然としがちな市街地の街並みに対して気持ち良い緑と景観を提供し、地域に貢献する医療施設としてのあり方を体現した建築になればと願っている。
■建築概要
新生会 訪問看護ステーション「ポプラ」
所在地:大阪府大阪市西成区
工事種別:新築
用途:事務所(将来的にクリニック)
構造:木造3階建て
敷地面積:141.77㎡(42.89坪)
延床面積:268.96㎡(81.36坪)
設計期間:2017年4月 ~ 2018年2月
施工期間:2018年5月 ~ 2019年1月
設計監理:株式会社スウィング / 小泉宙生 熊澤花絵
構造設計:秋山建築住宅設計室
照明設計:大光電機株式会社
設備設計:野崎設備事務所
植栽計画:有限会社 和想
施工:株式会社 吉川工務店
写真:平井美行写真事務所