SHARE トラフによる、京都の店舗「FREITAG Store Kyoto」の写真
トラフのウェブサイトに、京都の店舗「FREITAG Store Kyoto」の写真が21枚掲載されています。店舗の場所はこちらだそう(Google Map)。
使用済みのトラックタープ(幌)、自転車のインナーチューブ、廃車のシートベルトを使った、色とりどりのメッセンジャーバッグやアクセサリーを展開するFREITAG(フライターグ)。同ブランドにとって国内4店舗目の直営店となる京都店の内外装計画を手掛けた。錦市場や目抜き通り近くに位置する同路面店の97m2のスペースに、1100点に及ぶ一点物のバッグを陳列する。
もともと構造の異なった二棟を、間に立つ外壁を撤去して一棟に改修した建物をリノベーションしている。既存の腰壁とシャッターを撤去して間口いっぱいのガラス面にしたファサードが、通りと店舗の間をオープンに繋ぐ。内部は隣接するRC造と鉄骨造を活かした構造あらわしのスケルトン状態で、中央に林立するRC柱と鉄骨柱をそのまま残している。
荒々しい柱と梁で構成されたRC造の空間には、ラバー天板の作業台のような大きな島什器と、FREITAGオリジナルシステム什器であるV100を並べ、クリーンな印象を持たせた。 島什器の上には、ペンダントライトから反射板によって拡散された均一な光が届き、商品を置いてじっくり見定めることができる。
一方、鉄骨造の空間には、ストックルームやポスカウンターなどの機能を備えた他、設備スペースになっていた半外部空間まで取り込み、オリジナルアイテムを製作できる、日本初のDIYワークステーションを設置。木毛セメント板で仕上げられたストックルームの壁面に取り付けられたシステム什器で、多用なビジュアルディスプレイを展開することができる。駐車場側の壁面に実物大で描かれた、高速道路を走るトラックが、ブランドの本拠地であるチューリッヒのインダストリアルな物流拠点をイメージした店舗を象徴する。二つの異なる構造形式がぶつかり合う既存躯体の特異な状況を、空間の特長として活かしながら、FREITAGのクリエイティビティを体現するような空間を目指した。