SHARE 誰もが知る建築家の作品を数多く手掛ける 大野博史が、その建築を“構造”の視点から解き明かす書籍『構造設計プロセス図集』プレビュー
誰もが知る建築家の作品を数多く手掛ける 構造家・大野博史(オーノJAPAN)が、その建築を“構造”の視点から解き明かす書籍『構造設計プロセス図集』を中身を含めプレビューします。発売は2020年2月17日を予定。【ap・ad】
意匠(建築家)と構造(構造家)のせめぎ合いによって生まれる建築の、
計画から最終案に至るまでの「プロセス」に迫った本。構造は、建築を成立されるために欠かせない重要な要素です。創造的なデザインであっても、重力や地震に抗えなければ建築は建ちません。そんな創造と現実のあいだに立ち、架け橋となるのが「構造設計プロセス」です。
本書では、建築家との協働の多い構造家・大野博史が、これまで手がけた作品を通して、「設計の過程に建築家とどんなやり取りがあり、構造の可能性をどのように探求していったか」に焦点を当て、計画段階から実現案へと定着させていくまでの「プロセス」を詳細に解き明かしています。
スケッチや写真はもちろん、架構詳細図やディテールなども多数収録。製本は180度フラットに開くオープンバック製を採用しています。構造設計者だけでなく、意匠設計者や設備設計者などを含め構造の興味のある方々にぜひ手に取ってほしい本です。
【著者・大野博史からのメッセージ】
これまでの仕事のいくつかを、最終的な作品解説という視点ではなく、構造設計プロセスに着目して、スケッチや写真とともに紹介し、それらがどのような図面、詳細図として表現されていったのかを一冊の本にしました。
建築家と打ち合わせ中にやり取りしたものや、略算のメモ書き、検討結果を踏まえた方針の変更とその対策等……。プロセスを辿るように多くのスケッチ、図版、写真を使って紹介しております。
多少、構造、施工に関する専門的な用語はありますが、構造プロパーではない方でも興味深く読める本になっていると思います。
中身の閲覧は以下からどうぞ。
以下の写真はクリックで拡大します
著者略歴
大野 博史(おおの ひろふみ)
オーノJAPAN代表
構造設計一級建築士1974年 大分県宇佐市生まれ
1997年 日本大学理工学部建築学科卒業(若色研究室)
1998年 一般社団法人 日本国際学生技術研修協会による海外研修
(ユーゴラスラビアENERGOPROJEKT)
2000年 日本大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了
2000年-2004年 池田昌弘建築研究所
2005年 オーノJAPAN設立主な受賞
2011年 第6回日本構造デザイン賞(Ring Around a Tree)
2013年 日本建築学会作品選奨(Ring Around a Tree)
2016年 日本建築学会作品選奨(チャイルド・ケモ・ハウス)
2017年 国土交通大臣賞耐震改修優秀建築賞(春日大社国宝館)
2018年 日本建築学会作品選奨(空の森クリニック)
BCS賞(空の森クリニック)主な著作(共著)
2007年 『ヴィヴィッドテクノロジー』(学芸出版社)
2014年 『構造デザインマップ東京』(総合資格学院)
2019年 『構造設計を仕事にする』(学芸出版社)