長坂常 / スキーマ建築計画による、京都・中京区の店舗「ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ」です、
約 100年にわたり街の自転車店として親しまれてきた辻村自転車商会さんの一角、1階の一部と2階の全部にBLUE BOTTLE COFFEEが入った。もともと建物自体も虫籠窓や木製の建具、北山杉の手すり等昔の町家の形式を多くの残る建物としても知られれてきたことから、それらの要素は出来るだけ引き継ぎつつ、かつ周りのコミュニティとも交わり共存できるお店を目指した。
そのために隣の辻村自転車商会さんとの境界もガラスで間仕切り、自転車屋さんの中の様子がカウンター越しに見え、外壁にも水平に広がる開口を設け水平かつ奥行きを持って近隣に繋がるように計画した。
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以下、建築家によるテキストです。
約 100年にわたり街の自転車店として親しまれてきた辻村自転車商会さんの一角、1階の一部と2階の全部にBLUE BOTTLE COFFEEが入った。もともと建物自体も虫籠窓や木製の建具、北山杉の手すり等昔の町家の形式を多くの残る建物としても知られれてきたことから、それらの要素は出来るだけ引き継ぎつつ、かつ周りのコミュニティとも交わり共存できるお店を目指した。
そのために隣の辻村自転車商会さんとの境界もガラスで間仕切り、自転車屋さんの中の様子がカウンター越しに見え、外壁にも水平に広がる開口を設け水平かつ奥行きを持って近隣に繋がるように計画した。
素材としても小さなお店ゆえ、お店1つで主張し小さくまとめるのではなく、おおらかに近隣に広がっていくように既存の建物や街の色調に合わせ、焼杉のこげ茶を基調に色を構成した。また、そのこげ茶の背景の中、BLUE BOTTLE COFFEE一番のプロダクトであるクラフト紙で梱包されたコーヒー豆が美しく空間に生えるように、こげ茶以外の所々でクラフト紙に通じるベージュ色系の土間や版築、土壁などを素材として利用した。また、2階の客席ではアンティークの椅子やテーブルを集め、それを研磨し、形は異なるものの無垢の木の素材感、つまりベージュ色で統一した。
■建築概要
題名:ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ
設計:長坂 常/スキーマ建築計画
担当:石橋 知美
所在地:京都市中京区三文字町東洞院通六角上る226−1
主用途:カフェ
施工 : TANK, Atelier Loöwe INC.
協力:
HOSHIZAKI TOKYO CO.,LTD. (厨房計画)
WHITELIGHT,Ltd (音響計画)
BOOTLEG Ltd. (サイン計画)
Endo Lighting (照明計画)
NEW DOMAIN(家具製作)
階数 : 地上2階建
建築面積 : 142.69㎡(1F 76.78㎡ / 2F 65.91㎡)
構造:木造
引渡し:2019年12月
Open:2019年12月
写真:太田拓実