SHARE 森下陽 amp/アンプ建築設計事務所による、静岡・掛川市の店舗併用住宅「ヨセムネノイエ」
森下陽 amp/アンプ建築設計事務所が設計した、静岡・掛川市の店舗併用住宅「ヨセムネノイエ」です。
もともとこの敷地には建主の祖母が住んでいた築100年程の農家住宅が建っていた。
しかし調査に訪れた時点では既に更地となっており北は3階建ての店舗併用住宅、全面道路を挟んで東はロードサイドの商業施設、南と西は敷地が1m程高い住宅と敷地は十分な広さはあるが周囲を囲まれ見下ろされている印象が強かった。周辺の屋根形式も用途と同じように切妻・入母屋・陸屋根等様々な屋根が混在している。
そこで囲まれながらも開きかつ周囲に馴染むような建ち方を検討した。
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以下、建築家によるテキストです。
掛川駅からほど近く、商業施設と住宅が入り交じった区画の中に建つ5人家族のための住宅である。
もともとこの敷地には建主の祖母が住んでいた築100年程の農家住宅が建っていた。
しかし調査に訪れた時点では既に更地となっており北は3階建ての店舗併用住宅、全面道路を挟んで東はロードサイドの商業施設、南と西は敷地が1m程高い住宅と敷地は十分な広さはあるが周囲を囲まれ見下ろされている印象が強かった。周辺の屋根形式も用途と同じように切妻・入母屋・陸屋根等様々な屋根が混在している。
そこで囲まれながらも開きかつ周囲に馴染むような建ち方を検討した。
建主からは将来的にこじんまりとした店舗が開ける空間・DIY等の作業ができる倉庫これらを併設し、家族や訪れる友人が楽しめる家を要望された。
そこでまずは店舗分も含めた駐車スペースを敷地東側いっぱいに確保し、残りにはもともと建っていた農家住宅を踏襲した大きな寄棟の屋根をかけた。
屋根には建蔽率をクリアするため、周囲からの見下ろしの対策のために中庭上部に開口部を設けた。しかしこれだけでは季節によっては室内に十分な採光が確保できないため開口部の側面をFIX窓とし柔らかな光が上部に充満する光だまりを設えた。
大きな寄棟屋根の軒は室内まで連続し、空がポッカリと開いた中庭と室内をゆるやかにつなぎ、上部にできた小屋裏空間はロフトや光だまりとして内部空間を拡張する。
縦と横の開口部の設定により周辺環境との関係、内と外の関係の調整を目指した。
■建築概要
ヨセムネノイエ
設計:森下陽 amp/アンプ建築設計事務所
構造設計:高橋俊也構造建築研究所
施工:杉浦建築店
所在地:掛川市
用途:店舗併用住宅
構造:木造
規模:地上1階
敷地面積:352.62㎡
延床面積:131.87㎡
竣工:2019年11月
写真:長谷川健太
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 壁 | 左官仕上げ(左官屋朝丸) |
外装・屋根 | 屋根 | ガルバリウム鋼板タテハゼ葺き |
外装・その他 | 軒天 | |
内装・床 | 床1 | |
内装・床 | 床2 | フレキシブルボード(アイカ) |
内装・壁 | 壁1 | 左官仕上げ |
内装・壁 | 壁2 | |
内装・造作家具 | 造作家具 |
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