SHARE 遠藤克彦建築研究所が設計を進めている、高知の「本山町新庁舎」の基本設計図書(概要版)が公開
遠藤克彦建築研究所が設計を進めている、高知の「本山町新庁舎」の基本設計図書(概要版)がPDFで公開されています。
高知県の北部中央に位置する、自然豊かな「本山町」にて設計中の庁舎計画。2019年10月に選定となり、以後、基本計画と基本設計を鋭意進行してきた。数度のワークショップや町民説明会を経て本年3月末に基本設計を完了し、現在は実施設計が進行中。
建物はコンクリート造3階建てで、正方形平面、均等グリッドの構造計画。ブルータルな躯体表現と地域産木材を使用した立面デザインにて、今後予想される行政組織改変へのフレキシブルな対応力と共に、建物のどこからでも周囲の自然が眺められる開放的な庁舎を目指した。
プロポーザル提案当初から厳しいコスト計画であることは変わらずで、当初要項では3000m2の要求であったものをプロポ提案時では2700m2にて提示。基本計画&基本設計中の庁舎建設等検討委員会とのディスカッションにて、必要な部署や面積、諸室数などを徹底的に討議し、基本設計終了時には2400m2を下回る規模へとシェイプアップ。無駄が削ぎ落とされた計画となった。
もちろん面積だけではなく、基本設計の段階から実施設計と積算を見据え、各副資材までも流通規格寸法を採用することを徹底し、コンクリート造に伴う仮設費の低減などを可能にしている。
今後はこの10月末に実施設計を完了、同時に積算業務などが開始され、2021年4月に着工予定。
その他のパース等を以下に掲載します。
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■建築概要
プロジェクト名:高知県本山町新庁舎
所在地:高知県長岡郡本山町本山636番地
主要用途:庁舎
プロジェクト期間:2022年7月竣工
建築概要(Size):建築面積約960㎡、延床面積約2375㎡、敷地面積約3600㎡