中原崇志が会場構成を手掛けた、長野県立美術館での展覧会「10 Mame Kurogouchi」です。ファッションデザイナー黒河内真衣子の単独展で、10のキーワードからブランドの思想に触れることができる、出身地長野の風景をヒントにした空間が構想されました。展覧会の公式サイトはこちら(会期は終了しています)。
長野県立美術館にて、2021年6月から約2ヶ月開催された展覧会の会場構成。
日本を代表するファッションブランドである Mame Kurogouchi (マメ クロゴウチ)の美術館では初となる単独での展覧会。
これまで発表されたコレクションに共通する10のキーワードが、デザイナー自身のダイアリー、着想源となった品々や写真、テキスト、オリジナルのテキスタイル、コレクションのアーカイブなどを用いて多面的に可視化され、ブランドの思想の根底に触れるかのような空間を作り出しました。
10のキーワードは、明確にエリアを規定する事なく緩やかな繋がりのある配置とし、透明感あるショーケースに入った衣装やエレメント達が重なりあって、全体としてブランドの持つコンセプトが重層的に見えてくる空間となっています。
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以下、建築家によるテキストです。
長野県立美術館にて、2021年6月から約2ヶ月開催された展覧会の会場構成。
日本を代表するファッションブランドであるMame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)の美術館では初となる単独での展覧会。
Mame Kurogouchiのデザイナーである黒河内真衣子の私小説的とも言えるクリエイションの背後に複雑にレイヤーされた諸要素を視覚化し、10年間に及ぶ創作の旅路を紹介。
これまで発表されたコレクションに共通する10のキーワードが、デザイナー自身のダイアリー、着想源となった品々や写真、テキスト、オリジナルのテキスタイル、コレクションのアーカイブなどを用いて多面的に可視化され、ブランドの思想の根底に触れるかのような空間を作り出しました。
対話の中から、黒河内の故郷である長野の風景をヒントに、ブランドの思想が透明感のある空間に浮かびあがる事を目指しました。
10のキーワードは、明確にエリアを規定する事なく緩やかな繋がりのある配置とし、透明感あるショーケースに入った衣装やエレメント達が重なりあって、全体としてブランドの持つコンセプトが重層的に見えてくる空間となっています。
■建築概要
10 Mame Kurogouchi
主催: ⻑野県、長野県立美術館
期間:2021年6月19日(土)~2021年8月15日(日)
共催: 株式会社黑河内デザイン事務所、長野県教育委員会
協力: GALLERY-SIGN、公益財団法人致道博物館、有限会社弘前こぎん研究所、モレスキン・ジャパン株式会社
展覧会担当: 鈴木幸野、古家満葉
会場構成:中原崇志
告知グラフィック:鈴木聖
会場グラフィック:田部井美奈
会場施工:HIGURE 17-15 cas
竣工:2021年6月
写真:三嶋一路