川嶋洋平建築設計事務所による、福岡市の店舗「RIM.ARK_fukuoka」。通路からの洋服の見え方を検討し、トラス的な“吊りラック”を角度を振り設置することで、洋服の正面を望めると共に店舗に複雑なシークエンスを生みだす事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら。
あるファッションビルの1区画に位置するアパレルブランドの内装の計画です。広さは60m2程度で共用通路に沿った細長い形が特徴的な区画でした。
まず特徴的な細長い店舗区画に沿った共用通路からの洋服の見え方を検討しました。
ハンガーラックを通路と平行に設置するとハンガーラックに洋服が吊られた際に洋服の側面しか見えない状況になってしまいます。間口が広く細長い店舗でそのような単調な構成になるのを避けるため、ハンガーラックごとに設置角度を振って洋服の正面を望めるような吊られ方になるように計画しました。
シンプルな整形の店舗に別の角度のルールを持ち込むことで、洋服の見え方の解決と、シンプルな店舗構成に複雑なシークエンスが生まれます。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
あるファッションビルの1区画に位置するアパレルブランドの内装の計画です。広さは60m2程度で共用通路に沿った細長い形が特徴的な区画でした。
まず特徴的な細長い店舗区画に沿った共用通路からの洋服の見え方を検討しました。ハンガーラックを通路と平行に設置するとハンガーラックに洋服が吊られた際に洋服の側面しか見えない状況になってしまいます。間口が広く細長い店舗でそのような単調な構成になるのを避けるため、ハンガーラックごとに設置角度を振って洋服の正面を望めるような吊られ方になるように計画しました。
シンプルな整形の店舗に別の角度のルールを持ち込むことで、洋服の見え方の解決と、シンプルな店舗構成に複雑なシークエンスが生まれます。
洋服の魅せ方から必然的に生まれたトラスのような吊りラックが通路を通る人のシークエンスに動きを生むような、シンプルでありながら複雑な見え方の店舗となることを目指しました。
■建築概要
建物名:RIM.ARK_fukuoka
用途:店舗
所在地:福岡県
延床面積:60.58m2
構造規模:鉄骨鉄筋コンクリート 1区画
意匠設計:株式会社川嶋洋平建築設計事務所 川嶋洋平、笠井智
施工:株式会社ボスコ
竣工:2019年9月
撮影:OMOTE Nobutada