we+と山家明 / マウンテンハウスアーキテクツが設計した、マレーシア・クアラルンプールの知育施設「TOY8」です。
商業モール内に計画されました。デザイナーと建築家は、理念の“多面的な才能を発掘し育てる”の具現化を目指して、動きのある造作家具やカラフルな図案で満ちた空間を考案しました。そして、地域植物を参照した入口トンネルは来訪者を誘引します。施設の公式サイトはこちら。
マレーシアのショッピングモール内の知育施設の内装デザイン。
TOY8の理念である“多面的な才能を発掘し育てる”をキーワードに型にはまらない自由な遊び場となるようデザインした。
細く奥行きのあるエントランスには、マレーシアの代表的な植物“パンダンリーフ”の断面から着想を得たミラーのトンネルを計画。門型を15°づつ傾けることで、植物の自然なねじれを感じさせる。正面の壁面には、大きな“TOY8”のロゴを配し、アナモルフォーシス効果を利用することで、利用者を奥へと誘引するデザインとした。
トンネルを抜けた先のフリーエリアでは、スケルトンの状態を利用し、開放感を演出するとともに、色やグラフィックを配することで、都市の遊び場を表現した。造作の家具や、柱周りのベンチの造形は、単純な形を利用しながらも動きを持たせることで物の多面的な見方を表現した。
有料ゾーンとなるプレイエリアの入り口には、空間の切り替えとなる門型を設置し、さらに高揚感が得られる計画とした。
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以下、建築家によるテキストです。
マレーシアのショッピングモール内の知育施設の内装デザイン。
TOY8の理念である“多面的な才能を発掘し育てる”をキーワードに型にはまらない自由な遊び場となるようデザインした。
細く奥行きのあるエントランスには、マレーシアの代表的な植物“パンダンリーフ”の断面から着想を得たミラーのトンネルを計画。門型を15°づつ傾けることで、植物の自然なねじれを感じさせる。正面の壁面には、大きな“TOY8”のロゴを配し、アナモルフォーシス効果を利用することで、利用者を奥へと誘引するデザインとした。
トンネルを抜けた先のフリーエリアでは、スケルトンの状態を利用し、開放感を演出するとともに、色やグラフィックを配することで、都市の遊び場を表現した。造作の家具や、柱周りのベンチの造形は、単純な形を利用しながらも動きを持たせることで物の多面的な見方を表現した。
有料ゾーンとなるプレイエリアの入り口には、空間の切り替えとなる門型を設置し、さらに高揚感が得られる計画とした。
玩具が集まるスペースでは、遊びを自由に選択できるよう大きなワンフロアとし、床壁にグラフィックを配することで、多様な空間体験を可能とした。エリア内は既存の開口部を最大限に利用し、自然光を積極的に取り入れた明るく開放的な空間とした。
子供たちが遊びを選択できるよう、エリアごとに特色を持たせつつ、仕切る壁はガラスを多用し、シームレスな空間とした。
訪れる全ての子供が、まだ見ぬ可能性を発見し、育てることができる空間を目指した。
■建築概要
設計デザイン:we+ inc. / 安藤北斗 + mountain house architects inc. / 山家明
主要用途:プレイグラウンド
所在・会場:The Gardens Mall、クアラルンプール、マレーシア
クリエイティブディレクション:マッキャンエリクソン
アートディレクション、ロゴ、サインデザイン:RABBIT INC.
3DBOXディレクション:橋本健一制作事務所
照明デザイン:Tokyo Lighting Design
施工:SLB
延床面積:1425.46m2
設計期間:2020年1月~2022年5月
竣工年月:2022年5月
写真:Lawrence Choo
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・床 | 床 | 既存モルタルの上、クリア塗装
塩ビシート(有料エリア)
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内装・壁 | 壁 | 既存コンクリート壁の上、AEPクリア塗装
アルミフレーム+フロートガラス(有料エリア)
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内装・天井 | 天井 | 既存スケルトン天井の上、AEP塗装
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内装・造作家具 | エントランストンネル | 木下地+石膏ボード+ミラー
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内装・造作家具 | エントランス3D BOX | 木造作+白塗装+出力シート
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内装・造作家具 | エントランスカウンター・陳列棚 | 木造作+メラミン化粧板仕上
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内装・造作家具 | 柱周りベンチ | 木造作+白塗装+人工大理石
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