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2022.8.09Tue
2022.8.08Mon
2022.8.10Wed
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す
photo©長谷川健太

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architecture|feature
リノベーション事務所静岡コンバージョン後藤周平長谷川健太森山茜図面あり建材(内装・床)建材(内装・キッチン)足立徹郎構造設計事務所hokkyok飛騨の森でクマは踊るロフトワーク
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太

後藤周平建築設計事務所が設計した、静岡市のオフィス「CODO」です。
本社講堂の事務所への改修計画です。建築家は、新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成しました。そして、通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す事が意図されました。


クライアントは、静岡県清水区を拠点とする老舗企業。

その本社ビルの中にある、社内イベント用の講堂をオフィスに改修する計画である。



建築家によるテキストより

求められたのは、会議、休憩、食事、イベントに使える空間。加えて、別フロアにある個人のワークスペースを補完する機能を持たせたいとの要望があった。また、これまでにない新しい働き方を実験して、発見していくためのガイドとなるような存在であることも期待された。

既存の講堂の空間を訪れてみると、天井が高く、一般的なオフィス空間に比べて気積の大きさが特徴的だった。そこで、一般的な水平に広がるオフィスとは異なる、既存空間の高さを活かした空間が作れないかと考えた。



建築家によるテキストより

具体的には、まずワンルームで天井高のある既存の空間を生かし、複数のボックスを積層させた。そして、水平方向に慎重にずらすことによって差異をつくった。この操作によって生まれたボックス上の空間がワークスペースとなる。

床レベルが異なり、ずれていることで、全体が緩やかにつながりながらも、様々な性質をもった固有のワークスペースが複数生み出される。働く人が、それぞれの仕事や状況に応じて、最適な場所を見つけられる状況を創り出そうとした。

立体的な構成を取り入れることで、近くに人がいても目線が合わず気にならなかったり、逆に遠くにいても身近に感じられたりと、一般の水平的なオフィスとは異なる距離感と関係性が生まれている。ボックスが生み出す段差は、床にも、ベンチにも、デスクにもなる。人の視点と行動によってその機能が切り替わる。たとえば、イベントの際はひとつの段がステージになり、周囲の段は客席になったりする。また、ボックスを円環状に配置することで、この機能がひと続きにどこまでも連続する。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太
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後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©後藤周平建築設計事務所
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以下、建築家によるテキストです。


“積層と差異”の手法で創造性を引き出す空間をつくる

働く人の創造性を引き出すオフィス

クライアントは、静岡県清水区を拠点とする老舗企業。

その本社ビルの中にある、社内イベント用の講堂をオフィスに改修する計画である。



求められたのは、会議、休憩、食事、イベントに使える空間。加えて、別フロアにある個人のワークスペースを補完する機能を持たせたいとの要望があった。また、これまでにない新しい働き方を実験して、発見していくためのガイドとなるような存在であることも期待された。

既存の講堂の空間を訪れてみると、天井が高く、一般的なオフィス空間に比べて気積の大きさが特徴的だった。そこで、一般的な水平に広がるオフィスとは異なる、既存空間の高さを活かした空間が作れないかと考えた。



日常生活での経験を思い返してみると、水平方向の変化に比べて、高さ方向の変化は、わずかでも人の認識に与える影響が大きい。たとえば、自宅の電球を交換しようと椅子の上に立ったとき、見慣れたはずのリビングが全然別のものに見えたりする。また、電車内で立っているときに感じる人との距離感が、座席に座った瞬間に遠く感じられたりもする。



そのような、高さ方向の変化を取り入れることで、従来のオフィス空間とは異なるパースペクティブをもった、多様な働き方を促す場がつくれるのではないかと考えた。



ボックスの“積層と差異”で空間をつくる

具体的には、まずワンルームで天井高のある既存の空間を生かし、複数のボックスを積層させた。そして、水平方向に慎重にずらすことによって差異をつくった。この操作によって生まれたボックス上の空間がワークスペースとなる。

床レベルが異なり、ずれていることで、全体が緩やかにつながりながらも、様々な性質をもった固有のワークスペースが複数生み出される。働く人が、それぞれの仕事や状況に応じて、最適な場所を見つけられる状況を創り出そうとした。

立体的な構成を取り入れることで、近くに人がいても目線が合わず気にならなかったり、逆に遠くにいても身近に感じられたりと、一般の水平的なオフィスとは異なる距離感と関係性が生まれている。ボックスが生み出す段差は、床にも、ベンチにも、デスクにもなる。人の視点と行動によってその機能が切り替わる。たとえば、イベントの際はひとつの段がステージになり、周囲の段は客席になったりする。また、ボックスを円環状に配置することで、この機能がひと続きにどこまでも連続する。

加えて、ボックスの内部は備蓄倉庫となっており、海に近く、高い建物の少ない周辺地域の災害避難拠点としても機能する。

そして、“スラブ”が積層されているのではなく、“ボックス”があたかも無造作に積み上げられている様な状態として認知されることも意図した。もちろん要求に応えるべく機能は十分に検討されているが、人が働く場として予め想定された床をつくるのではなく、機能と無関係なボックスが積み上げられ、それが結果として働くための場となっている状況をつくろうとした。そのような在り方によって、この施設に求められた自由さや創造性を引き出す余地を、空間に与えられると考えたからである。

実際に完成した空間を訪れてみると、思い思いの場所を自発的に見つけ働く人たちの姿を見ることができる。水平に広がる空間に什器で区切られたワークスペースとは異なる、創造的な空間の在り方が実現されている。


ボックスと機能の関係性

このプロジェクトに先行して、ある書家の墓石を設計を行っていた(Aの墓石)。このプロジェクトで試みたアイデアが、本建築「CODO」における“積層と差異”の手法に繋がった。



この墓石では、弔いの原型である石を積むという行為に着目して、数種類の石を積層して差異をつくるデザインを行った。この差異によって生まれた隙間に、供物台や花立て、カロート蓋などの機能を埋め込んでいる。一見しただけでは全体の姿からそれぞれの機能を読み取ることができないが、使われた瞬間に明確に浮かび上がる。

後藤周平建築設計事務所による、静岡市のオフィス「CODO」。本社講堂の事務所への改修計画。新しい働き方を実験し発見する場を目指し、“積層と差異”の手法で複数の箱を重ねて水平方向にずらし空間を構成。通常とは異なる距離感や使い方を生み創造性を引き出す photo©長谷川健太

この「Aの墓石」で試みたデザインアプローチを、本プロジェクト「CODO」では、更に深めつつスケールアップして展開している。積み重ねたボックスの差異に、床、椅子、机、カウンターなどの機能を埋め込んでいる。表面の素材で少しだけ機能を示唆しつつも、ひと目ではその機能がはっきりと分からないような状態としている。それは、新しい働き方を実験する場として、働き方に合わせた空間の使い方や発想を引き出す為の余白としての役割を期待したからである。

積み重ねたボックスは、家具としては大きく、建築としては小さいスケールで、家具や建築のどちらとも言えるしどちらとも言えない絶妙な存在となった。この独特のスケール感によって、床になったりベンチになったりカウンターになったりと、視点によって機能も見え方も揺らいでいる。


プロジェクトの連鎖と建築家としての探求

「Aの墓石」で試みた手法が、本プロジェクト「CODO」につながったということは既に書いたとおりである。加えて、2019年に完成したこの建築以降も、“積層と差異”というデザインの方法論の探求は続いている。



具体的には2021年に完成した自邸「Blue office / Blue house」での、キッチン周りのデザインでも形を変え実現されている。そして、2022年に完成した住宅リノベーション「船越の家」の雁行する壁は、それを水平方向に展開しているとも言える。

建築の世界においては、作品それぞれに固有のコンセプトを打ち立て、それに従って固有のプランニングやディテールを追求していくという姿勢が王道と言えるだろう。もちろん、それ自体を否定するつもりはない。しかし、建築家として様々なプロジェクトに関わる中で、自身が発見したテーマを、デザインの根幹に据えて掘り下げていくことで、開かれる創造性や自由もあるのだと今感じている。



今後もこの“積層と差異”の可能性を考えながら、建築の可能性を追求していきたいと思っている。

■建築概要

名称:CODO
所在地:静岡県静岡市
主用途:事務所
プロデュース・プロジェクトマネジメント・クリエイティブディレクション:ロフトワーク layout unit
内装設計、家具設計:後藤周平建築設計事務所
構造設計:足立徹郎構造設計事務所
木材コーディネーション・家具製作・家具製作ディレクション:飛騨の森でクマは踊る
カーテンデザイン:森山茜(Studio Akane Moriyama)
サインデザイン:hokkyok
設計:2018年8月~2019年3月
工事:2019年3月~2019年8月
竣工:2019年8月
写真:長谷川健太

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床段床1

広葉樹フローリング(飛騨の森でクマは踊る)

内装・床段床2

マーモリウム(フォルボ)

内装・床段床3

ロールカーペット(フォアベルク)

内装・床段床4

ビールストーン(BEAL)

内装・キッチン天板

コーリアン(デュポン)

内装・キッチン水栓

キッチン水栓(VOLA)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©太田拓実
    nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©阿野太一
    nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©太田拓実
    nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定 photo©阿野太一

    nendoが設計した、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。
    宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫です。デザイナーは、インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案しました。また、保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定しています。

    長野県御代田町に計画した、家具やプロダクト、アート作品などをアーカイブするための保管庫。
    宿泊機能も携えることで、ゲストハウスとしても使用できる。

    アカマツが生い茂り、その間を縫うようにして小川が流れる静かで自然豊かな環境の中に、土管のような建築をプレキャスト工法とプレストレス工法を組み合わせた施工方法で試みた。

    建築家によるテキストより

    工場で共通のパーツを成形し、現場で組み立てるプレキャスト工法。
    インフラ事業への応用例でもある、地中に埋設される水路や通路、電線や通信線を収納する「ボックス・カルバート(箱形のコンクリート構造物)」と同様の考え方で建築を作ることに。ただし、そのままでは機密性の確保に加え重ねて使用が出来なくなるため、さらにプレストレス工法も用いてパーツ同士を繋いだ。

    プレストレス工法は、パーツを整列させた後にワイヤーで締め上げて連結する技術で、橋などの土木構造物で使用される。
    これにより、シームレスで平滑な表面仕上げとなり、高い機密性や耐久性を獲得する。

    建築家によるテキストより

    建築物は「土管」を井桁状に積み重ね、屋根を掛けただけの構成に。約40mの奥行きがある細長い保管室の他に、小さめの保管室が2つあるが、収蔵物が増えるのに伴って敷地内に追加していくことを想定している。キッチンや浴室、トイレなどの水回りは1Fに集約し、2Fにはコンパクトな寝室と書斎を設けた。

    建築家によるテキストより
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    2022.08.09 Tue 17:33
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    北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞

    SHARE 北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞

    日程
    2022年8月30日(火)
    –
    9月11日(日)
    architecture|exhibition|promotion
    北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞
    アトリエブンクの建築展「Compounds - これからの地域の拠点 -」についてはこちらから
    www.atelier-bnk.co.jp

    北海道を拠点とする“アトリエブンク”の建築展「Compounds – これからの地域の拠点 -」が開催されます。1970年創業の建築設計事務所で、日本建築学会や公共建築協会等のアワードを多数受賞しています。開催場所は、札幌市のコンチネンタルギャラリー(Google Map)。会期は2022年8月30日~9月11日まで。入場無料です。【ap・ad】

    Compounds コンパウンズ -これからの地域の拠点-

    少子高齢化に伴い縮小が進む地方のまちでは、稼働率が低下した公共施設が点在したまま取り残されている状況が見られる。これら既存施設機能を集約してあらたな拠点をつくり、それぞれのまちの再編につなげるプロジェクトである。複数の用途を組合せて異なる利用者をつなぐ、多様な空間に対応した異種の構造形式を併用する、既存施設リノベーションと新築部分を組み合わせるなど、様々なレベルで必要な要素を寄せ集めることで、あたらしい活動場所-Compounds がつくり出される。

    リリーステキストより

    アトリエブンク

    アトリエブンクは1970年に札幌で創設以来、北海道を中心に建築設計の活動を続けてきた。事務所開設当初は住宅やインテリアの仕事が中心であったが、1980年代以降、徐々に公共的な建築を手がける機会を増やし現在に至る。

    アトリエブンクの主な活動の場である北海道は、大部分が亜寒帯地域に属しており冬季間は雪が多く寒さが厳しいことが何よりも大きな特徴である。一方、世界の亜寒帯地域の中でも低緯度に位置していることから、比較的自然光に恵まれ四季の変化が感じられる場所でもある。このことから、雪や寒さに対する堅牢性と、注意深く外に開く開放性、この相反する二つの性格を併せ持つ建築手法を長年積み重ねてきた。そして、この考えは現在でも多くのプロジェクトで受け継がれている。

    手がけた作品は様々な評価を与えられてきた。

    日本建築学会作品選奨4作品、日本建築学会作品選集23作品、公共建築賞優秀賞11作品、JIA環境建築賞などがあり、また地域の賞としては北海道建築賞/ 奨励賞を10作品、北海道赤レンガ建築賞/ 奨励賞を9作品受賞している。

    リリーステキストより

    より多くの作品写真や展覧会情報は以下に掲載します。

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    2022.08.09 Tue 07:55
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    小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える
    photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 

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    architecture|feature
    建材(内装・照明)アトリエ・スケールOAK plus小林玲子kitokino architecture池正荻野寿也建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり大倉英揮黒目写真館大阪住宅
    小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 
    小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 
    小林玲子 / kitokino architectureによる、大阪市の住宅「新森の四辻」。幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居。最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案。音楽が溢れ庭が道と繋がり街に彩りを添える photo©Ookura hideki / Kurome Photo Studio 

    小林玲子 / kitokino architectureが設計した、大阪市の住宅「新森の四辻」です。
    幹線道路の交差点に接する音楽室のある住居です。建築家は、最大限の自然採光と内外の適切な接続を目指し、多様に外部と面する“L型”平面を組み合わせる構成を考案しました。また音楽が溢れ庭が道と繋がる事で街に彩りを添える建築となっています。

    敷地は大阪府郊外の住宅地、大きな幹線道路沿いの角地にある。
    音楽を趣味とする夫婦が、友人と合奏する室を設けるための計画である。延床面積を大きく確保することよりも、夫婦二人の豊かな暮らしの実現が求められた。

    建築家によるテキストより

    豊かな住環境を実現したいが、敷地の南側には大きなマンションがあるため、直射光はほぼ入らない。この敷地条件下でも、最大限自然光を室内に取り込みたい。まず、外壁面積が多いL型ボリュームを重ね、多様に外部と面する形状とした。ボリュームはプライベート性のレベル(パブリック~プライベート)ごとに分割し、壁と開口部のバランスを、周辺の隙間から入る微気候(光、風)を最大限取り入れるように調整する。

    建築家によるテキストより

    音楽室は庭に向けて開放しているため、演奏が庭を介して交差点まで届けられる。内部が外部環境と適切に連続するように検討した結果、音や光が信号待ちをする人々に届き、庭を眺めながら音楽に耳を傾けるという、心地のよい交差点が生まれていた。

    広い道路に面する角地の建物は、法定面積の最大化により不動産的な価値を上げることが求められがちだ。あえて不動産価値と一歩距離を取った「豊かさ」を実現することで、住人のためだけでなく、まちに彩を添えるような住まいとなることを目指した。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・照明)アトリエ・スケールOAK plus小林玲子kitokino architecture池正荻野寿也建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり大倉英揮黒目写真館大阪住宅
    2022.08.09 Tue 07:50
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    2022.8.08Mon
    • 熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVによる「徳島文化芸術ホール(仮称)」の基本設計概要が公開。花弁を想起させるテラスの連なりが特徴的な建築。テラスからの新しい鑑賞体験や壁面を活用した映像発信も計画。“ホールの新たなあり方”や街に開き人を引き込む事も追求
    • 青木淳・平田晃久・隈研吾・SANAA・藤森照信・谷口吉生が、自身が設計した美術館について解説している動画「建築家が自作を語る美術館」
    • 若手建築家を対象とした、大阪・関西万博の休憩所等設計コンペの結果が発表
    • MASS & HACHI と まほろば設計による、東京・世田谷区の店舗「かきゴオリ八家」。高級かき氷を提供する店。制作過程を客席から楽しめる空間を目指して、“氷削り機”を中心とした円を補助線に各要素の配置や形状を決定。職人を起点とした求心性と包容感のある空間を作る
    • OMA / レム・コールハース+デイヴィッド・ジャーノッテンによる、台湾の「台北パフォーミングアーツセンター」の新しい動画
    • ほか
    2022.8.10Wed
    • 宇野享 / CAnによる、兵庫の「加東みらいこども園」。雄大な敷地に計画。子供達が走り回る姿を想像して、大地に屋根だけが浮かぶ様な開放的な建築を志向。機能毎の分棟での合理性確保と性格の異なる庭での創造性喚起も意図
    • 伯耆原洋太+伯耆原智世 / HAMS and, Studioによる、東京・世田谷区の住戸改修「切断の諸相02 Ring on the Green」。高密度地に建つ集住内の設計者の自邸。多様な活動を許容する拠点を目指し、“住宅らしさ”を排した空間に照明も兼ねた鉄のフレームが横断する構成を考案。全ての開口部に設けた緑の層が近隣との関係を調整
    • ベカ&ルモワンヌに、西沢立衛の森山邸について聞いているインタビュー(日本語)。西沢を特集したドキュメンタリー『TOKYO RIDE』や、OMAの住宅の家政婦に注目した映像で知られる

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