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2022.12.01Thu
2022.11.30Wed
2022.12.02Fri
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す
photo©中矢昌行

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建材(外装・壁)小林建築コイヌマWRIGHT丸谷建築研究所中矢昌行TODOマウンテンハウスアーキテクツ堀江建築設計事務所インターオフィスハシゴタカ建築設計事務所建材(内装・キッチン)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)山家明図面ありシェアオフィス宿泊施設東京
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志すドアを開けると目の前にスギの大階段が現れ、冬場には頂上にある暖炉に火が灯される。気温が都心より5度ほど低く、エントランスホールのモルタルフロアは寒い印象を与えてしまうため、ultrasuede®を壁面に使用することで空間に柔らかさと暖かさを与えている。 photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行

山家明 / マウンテンハウスアーキテクツが設計した、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」です。
都心から行き来し易く自然豊かな場に計画されました。建築家は、環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置しました。そして、都市部と山間地の“新たな循環”を志しています。施設の公式サイトはこちら。

東京都心から50km圏内にありながら、村の93パーセントが山林、中央には清流秋川が流れる豊かな自然が残る檜原村にサテライトオフィス兼宿泊施設の新築計画を手掛けた。
新しい働き方や多様な生活様式の広がりを背景に、自然を享受し、地域の人と交流しながら新たな価値を創出する場が求められた。

建築家によるテキストより

敷地は、四方を山林に囲まれ、南には秋川が流れる斜面地。環境配慮の観点から土地の造成を極力行わないよう配慮し、機能毎に分けられた3つの直方体が地形に沿って重なり合うように設計した。

最下層のボリュームには、宿泊室、ギャラリーなどのスペースを配置。敷地の勾配をそのまま室内床および天井の勾配とし活かすことで、シームレスな繋がりを感じるとともに平地の少ない檜原村を室内にいながら感じられる空間とした。

建築家によるテキストより

エントランスでもある中間層のボリュームは、多く人が集まれるよう土間空間を広く設けた。象徴的な大階段は、奥行きのある寸法とし、座って仕事をしたり、イベント時には、客席になるなど、機能を限定しない空間とした。構造でもある門型のフレームを利用した陳列棚には、地域の情報、メンバーのゆかりの作品が置かれ、村内外の交流の場ともなる。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
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山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志すエントランス。檜原村産のサワラが全面に張られたファサード。 photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志すドアを開けると目の前にスギの大階段が現れ、冬場には頂上にある暖炉に火が灯される。気温が都心より5度ほど低く、エントランスホールのモルタルフロアは寒い印象を与えてしまうため、ultrasuede®を壁面に使用することで空間に柔らかさと暖かさを与えている。 photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
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山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す建築全体を支える門型のフレーム構造を活かして、柱間に棚板を渡して床から天井まで伸びる大きな陳列棚を設置。棚の上には地域情報や入居メンバーゆかりの作品などが陳列される予定。暖色系のultrasuede®を使用することで、窓の外の緑もナチュラルに引き立てている。 photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志すベッドルーム。建物の最下層に位置する、斜めの床が特徴的なフロアの奥は、最大10名が宿泊可能な滞在者用のベッドルームになっている。建物直下を流れる秋川の瀬音に包まれながら眠りにつくことができる。川に最も近いフロアになるため、外壁はガルバリウム鋼板で湿気を遮断し、内壁には透湿性に優れたultrasuede®を使用することで湿度を低減。チープになりがちなバンクベッドルームもソフトで上質な印象に変わった。 photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す photo©中矢昌行
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す配置図 image©マウンテンハウスアーキテクツ
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す1階平面図 image©マウンテンハウスアーキテクツ
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す2階平面図 image©マウンテンハウスアーキテクツ
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す立面図1 image©マウンテンハウスアーキテクツ
山家明 / マウンテンハウスアーキテクツによる、東京・西多摩郡の、サテライトオフィス兼宿泊施設「Village Hinohara」。都心から行き来し易く自然豊かな場に計画。環境を享受し地域と関る建築を目指し、地形に沿って重ねた“3つの直方体”の中に仕事や交流の為の様々な空間を配置。都市部と山間地の“新たな循環”を志す立面図2 image©マウンテンハウスアーキテクツ

以下、建築家によるテキストです。


東京都心から50km圏内にありながら、村の93パーセントが山林、中央には清流秋川が流れる豊かな自然が残る檜原村にサテライトオフィス兼宿泊施設の新築計画を手掛けた。
新しい働き方や多様な生活様式の広がりを背景に、自然を享受し、地域の人と交流しながら新たな価値を創出する場が求められた。

敷地は、四方を山林に囲まれ、南には秋川が流れる斜面地。環境配慮の観点から土地の造成を極力行わないよう配慮し、機能毎に分けられた3つの直方体が地形に沿って重なり合うように設計した。

最下層のボリュームには、宿泊室、ギャラリーなどのスペースを配置。敷地の勾配をそのまま室内床および天井の勾配とし活かすことで、シームレスな繋がりを感じるとともに平地の少ない檜原村を室内にいながら感じられる空間とした。

エントランスでもある中間層のボリュームは、多く人が集まれるよう土間空間を広く設けた。象徴的な大階段は、奥行きのある寸法とし、座って仕事をしたり、イベント時には、客席になるなど、機能を限定しない空間とした。構造でもある門型のフレームを利用した陳列棚には、地域の情報、メンバーのゆかりの作品が置かれ、村内外の交流の場ともなる。

最上層のボリュームには、ワークスペースや会議スペースを設け、ワークスペースは川へ向かって大きなテラスが突き出し、三方向に設けられた開口部から周囲の山々の緑を内部空間に取り込むことで、室内にいながら豊かな自然を存分に感じられる空間とした。

都市の人々に自然の安らぎを、地域の人々に都会の刺激をもたらす本建築が、檜原村の地域活性化と、都市と山間地の間に新たな循環を生み出すモデルケースとなることを期待する。

■建築概要

題名:Village Hinohara
所在地:東京都檜原村
主用途:コワーキングスペース / 宿泊施設
階数:地上2階
構造:木造
施主:檜原村役場
運営:一般社団法人アナドロマス
設計:マウンテンハウスアーキテクツ
担当:山家明
設計協力:堀江建築設計事務所、丸谷建築研究所
構造設計:ハシゴタカ建築設計事務所
家具デザイン:WRIGHT、todo
家具:コイヌマ、インターオフィス
施工:小林建築
敷地面積:860.04㎡
建築面積:185.36㎡
延床面積:199.72㎡
設計期間:2021年8月~2022年9月
工事期間:2022年1月~2022年10月
竣工:2022年10月
写真:中矢昌行

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁A棟 外壁

ガルバリュウム鋼板 ネオスパンプレミアム(ニチハ)

外装・壁B棟 外壁

杉板下見貼り

外装・壁C棟 外壁

焼杉/サワラ板

外装・壁エントランス 外壁

サワラ板

外装・屋根屋根

ルーフィングの上塗装仕上げ(田島ルーフィング)

内装・床宿泊室 床

タイルカーペット サキソニーエコ(川島セルコン)

内装・床浴室/洗面室 床

塩ビタイル サンドフロー(川島セルコン)

内装・床ギャラリー兼多目的スペース 床

モルタル金鏝仕上

内装・床階段/ラウンジ/キッチン 床

杉フローリング

内装・床ワークスペース/会議室 床

タイルカーペット サキソニーエコ(川島セルコン)

内装・壁白壁

クロス貼り 珪藻土・じゅらく(東リ)

内装・壁色壁

クロス貼り ウルトラスウェード(東レ)

内装・天井天井

クロス貼り 珪藻土・じゅらく(東リ)

内装・キッチンキッチン 天板

ステンレスバフ仕上げ

内装・キッチンキッチン 側面

カラーGL貼り

内装・照明宿泊室 照明

ブラケット モデストレセップ(toolbox)

内装・照明ギャラリー兼多目的スペース 照明

ユニバーサルダウンライト

内装・照明その他 照明

ペンダント照明 モーガルソケット(青山電陶)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesが設計した、東京・渋谷区の住宅「ESPRIT」です。
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    都心部の住宅地に建つコンクリートとガラスのマッシブな外観が特徴的な「ESPRIT」。
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    建築家によるテキストより

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    建築家によるテキストより
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    荻原雅史建築設計事務所では、新プロジェクトのスタートに合わせて設計スタッフ(若干名)の募集をしています。

    事務所では、住宅から公共建築まで用途を限定せず幅広い設計活動をおこなっています。これまでに、個人住宅新築・改修、集合住宅、保育園、オフィス、店舗、美術館、地域拠点施設の設計などを事務所でおこなってきました。現在、住宅や福祉施設、公共建築のプロジェクトなどが進んでいます。

    ここ数年、事務所では個人住宅だけでなく、中・大規模のプロジェクト、公共事業にも携わるようになってきました。
    住宅の設計、もう少し大きな物件や公共の仕事、両方の経験を積んでみたいという方に最適な事務所です。コンペやプロポーザルにも積極的な参加していますのでデザインが好きな方やアイデア出しが得意な方は適任です。将来的な独立を志向し、幅広く仕事を通して実務経験を得たいと思う方にぜひ来てもらえたらと思います。来春卒業予定の方も歓迎です。

    事務所では、設計・監理業務の一環として、図面作成、模型や3DCGによる検討、見積、現場監理、施主打ち合わせ・プレゼンテーション、プロポーザル参加などをおこなっています。担当頂くプロジェクトは基本設計から竣工まで一連の流れを通して関わっていただき、設計事務所の業務全般について経験値を上げていただきたいと思っています。

    設計の進め方、考え方として、どんな建築でも「たのしい建築」をつくることを志向しています。コミュニケーションを重視しながら、設計を進めます。手描きのスケッチや模型、3DCGによる検討など方法にこだわることなくその時の状況に応じた最適な手段によって設計を進めています。トップダウンによる決定方法ではなく、所内で対話を重ねながらよりよいものを作っていきたいと思っています。

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    建築求人情報
    2022.12.01 Thu 10:37
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    2022.11.30Wed
    • 【シリーズ・様々な角度から‟建築”に携わる】島根県行政職員 山本大輔インタビュー「建築の“裏方”を楽しむ働き方」(聞き手:後藤連平)
    • 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、オーストラリアの美術館の増築棟「シドニー・モダン・プロジェクト」が完成。港を見下ろす敷地に建つ新棟。芸術・建築・景観が境界なく繋がる在り方を目指し、複数のヴォリュームが傾斜に沿って重なる構成を考案。約3400㎡の屋上空間“アートテラス”も特別な体験を生み出す
    2022.12.02Fri
    • 伊瀬和裕 / テトラワークスによる、広島・福山市の「向陽の家」。開発され約50年経つ住宅地に計画。閉鎖的な周囲に対して“開放的”な建築を目指し、擁壁を解体して開かれた庭を作り“街と共有する”構成を考案。奥に私的な庭も設け両方と繋がるリビングを作る
    • ツバメアーキテクツによる、岡山市の「庭瀬の公民館的町家」。美術作家と研究者の為の住宅。周辺に残る“町家”の継承の手掛りとなり、地域に多数ある“私設公民館”の機能を持つ建築を志向。作家の制作過程等も参照して“自分達の力で考え生きていく為の器”を作る

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