栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る
photo©ナカサアンドパートナーズ

栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る

栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る左:建築学科棟、右:土木工学科棟 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、1階、エントランスホール photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、3階、ラウンジ photo©新建築社

栗生明+北川・上田総合計画小石川建築 / 小石川土木が設計した、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」です。
建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎です。建築家は、“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向しました。そして、“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る事が意図されました。施設の公式サイトはこちら

土木工学科棟は県内で初めて創設される土木分野専門の学科の校舎として計画されました。
キャンパスモールを主軸とした全体計画との調和や、隣接する建築学科棟との接続による建築・土木分野の融合、土木工学の各分野の横断的な交流が求められました。

建築家によるテキストより

「土木と建築の融合」を目指し、建築学科棟と隣り合う土木工学科棟は、両者の対比と一体性を同時に表現する形態を構想しました。
3つのRCコアが2.7mグリッドのワッフルスラブを支える構成とし土木的スケールを表現しています。樹状の柱やルーバーなど繊細な〈線〉の集積で丁寧に表現された建築学科棟に対して、土木工学科棟は〈面〉や〈ボリューム〉で構成し、シンボリックで量感ある意匠を目指しました。

建築家によるテキストより

土木的スケールの建築のもとに広がる大らかな居場所が、充実した学生生活・研究活動の支えとなることを願っています。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る左:建築学科棟、右:土木工学科棟 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る左:土木工学科棟、右:土木実験棟 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、1階、エントランスホール photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、1階、ドライエリア photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、3階、ラウンジ photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、3階、ラウンジ photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、4階 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、4階 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、4階、研究スペース photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、4階、教員スペース photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木実験棟、外観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木実験棟、内観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る土木工学科棟、外観 photo©新建築社
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る配置図 image©栗生明+北川・上田総合計画+小石川建築 / 小石川土木
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る1階平面図 image©栗生明+北川・上田総合計画+小石川建築 / 小石川土木
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る2階平面図 image©栗生明+北川・上田総合計画+小石川建築 / 小石川土木
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る3階平面図 image©栗生明+北川・上田総合計画+小石川建築 / 小石川土木
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る4階平面図 image©栗生明+北川・上田総合計画+小石川建築 / 小石川土木
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る断面図 image©栗生明+北川・上田総合計画+小石川建築 / 小石川土木
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る現場の様子 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る現場の様子 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る現場の様子 photo©ナカサアンドパートナーズ
栗生明+北川・上田総合計画と小石川建築 / 小石川土木による、静岡・袋井市の「静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟 」。建築学科棟の隣に計画された土木学科の校舎。“土木と建築の融合”を目指し、隣接建物との“対比と一体性を同時に表現する形態”を志向。“面”と“ヴォリューム”の構成で“量感ある”建築を作る現場の様子 photo©ナカサアンドパートナーズ

以下、建築家によるテキストです。


静岡県初の土木工学科の新設
土木工学科棟は県内で初めて創設される土木分野専門の学科の校舎として計画されました。
キャンパスモールを主軸とした全体計画との調和や、隣接する建築学科棟との接続による建築・土木分野の融合、土木工学の各分野の横断的な交流が求められました。

土木的スケールの構造で建築学科棟と対をなす
「土木と建築の融合」を目指し、建築学科棟と隣り合う土木工学科棟は、両者の対比と一体性を同時に表現する形態を構想しました。
3つのRCコアが2.7mグリッドのワッフルスラブを支える構成とし土木的スケールを表現しています。樹状の柱やルーバーなど繊細な〈線〉の集積で丁寧に表現された建築学科棟に対して、土木工学科棟は〈面〉や〈ボリューム〉で構成し、シンボリックで量感ある意匠を目指しました。

開放的なワンルームでつながる分野横断の研究スペース
1階は多目的作業、プレゼンテーションのできる「対話・協働・発表のフロア」。2階は教室で構成される「知識学習のフロア」。3・4階は、ワッフルスラブの下の開放的なワンルームに研究スペースが展開される「知的交流・研究創造のフロア」です。

研究室の単位で部屋を区切るのではなく、ランダムに分散した教員室の周囲に研究スペースやラウンジを有機的に配置することで、土木の各分野の交流という要望に応えました。また、緑豊かな周辺環境をどこからも感じられるよう、教員室の開口部や欄間を通して屋外へ視線が抜ける透明性の高い計画としています。

芝広場と土木工学実験棟
土木工学科棟に併せて実験棟も計画しました。土木工学科実験棟と既存の建築実験棟が「群」として感じられるよう、建築実験棟の意匠を引き継ぎながらボリューム検討や共通の仕上げを採用しています。土木工学科棟との間にはキャンパス全体を見渡しながら学生が集える芝広場を計画し、そこに面する実験棟のコーナーは学生の居場所にもなるよう深い庇を設けて全開放できる折れ戸を採用しました。

土木的スケールの建築のもとに広がる大らかな居場所が、充実した学生生活・研究活動の支えとなることを願っています。
(北川典義/栗生明+北川・上田総合計画)

■建築概要

題名:静岡理工科大学土木工学科棟・ 土木工学実験棟
所在地:静岡県袋井市豊沢2200-2
主用途:大学
設計:栗生明、北川典義、上田一樹 / 栗生明+北川・上田総合計画
   石川典貴、小引寛也 / 小石川建築 / 小石川土木
構造:レン構造設計事務所
設備:ZO設計室
土木:町田設計
施工:鈴与建設
敷地面積:196,999.51m2
───
土木工学科棟
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、一部プレストレストコンクリート造(ポストテンション方式)
階数:地上4階
建築面積:1,175.85㎡
延床面積:3,294.83㎡
───
土木工学実験棟
構造:鉄骨造
階数:地上2階
建築面積:460.95㎡
延床面積:483.35㎡
───
設計:2019年10月~2021年1月
工期:2021年2月~2022年10月
竣工:2022年10月
写真:ナカサアンドパートナーズ、新建築社

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

コンクリート打放しの上アスファルト防水断熱露出仕上明石化工

外装・壁外壁

コンクリート打放し補修の上撥水材:ランデックスコートWS疎水材大日技研工業

内装・床1階床

コンクリート金鏝仕上の上ぺントラシール駿河工業

内装・床2・3階床

コンクリート金鏝仕上の上アンダーレイシートt4.5タイルカーペットNT700t6.5貼りサンゲツ

内装・床3階ラウンジ床

コンクリートスラブ増打t50の上鋼製束立て:TP-740万協
パーティクルボードt20
合板t12
フローリングt12 UV塗装

内装・壁1階壁

コンクリート打放し補修の上撥水材:ランデックスコートWS大日技研工業

内装・壁1~3階間仕切り壁

マイティGWALLマイティ70小松ウォール工業

内装・壁2・3階壁

PBt9.5+t12.5の上EP

内装・壁3・4階教員スペース壁

PBt21+21 不燃ビニルクロス貼、PBt21+SHt9.5 不燃ビニルクロス貼サンゲツ

内装・天井1~3階天井

PBt9.5+岩綿吸音板ソーラトンt12.5吉野石膏

内装・天井1~3階耐震天井

ダイケンハイブリッド天井大建工業
PBt9.5+岩綿吸音板ソーラトンt12.5吉野石膏

内装・天井4階天井

コンクート打放し

企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

あわせて読みたい

#新建築社写真部の関連記事

#ZO設計室の関連記事

この日更新したその他の記事

鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・世田谷区の、二世帯住宅「LOAM」。暮らしが街路に現れる地域に計画。家族間が“繋がり”ながら“適度な距離”もある状態を求め、道を引込んだ様な“立体路地”を中央に配置する構成を考案。関東ロームの土を用いた建材も開発して資源循環も意図
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・世田谷区の、二世帯住宅「LOAM」。暮らしが街路に現れる地域に計画。家族間が“繋がり”ながら“適度な距離”もある状態を求め、道を引込んだ様な“立体路地”を中央に配置する構成を考案。関東ロームの土を用いた建材も開発して資源循環も意図外観 photo©田中克昌
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・世田谷区の、二世帯住宅「LOAM」。暮らしが街路に現れる地域に計画。家族間が“繋がり”ながら“適度な距離”もある状態を求め、道を引込んだ様な“立体路地”を中央に配置する構成を考案。関東ロームの土を用いた建材も開発して資源循環も意図1階、テラス photo©田中克昌
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・世田谷区の、二世帯住宅「LOAM」。暮らしが街路に現れる地域に計画。家族間が“繋がり”ながら“適度な距離”もある状態を求め、道を引込んだ様な“立体路地”を中央に配置する構成を考案。関東ロームの土を用いた建材も開発して資源循環も意図子世帯、2階、リビングダイニング photo©田中克昌
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・世田谷区の、二世帯住宅「LOAM」。暮らしが街路に現れる地域に計画。家族間が“繋がり”ながら“適度な距離”もある状態を求め、道を引込んだ様な“立体路地”を中央に配置する構成を考案。関東ロームの土を用いた建材も開発して資源循環も意図2階、コモンテラスから中庭を見る。 photo©田中克昌

鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の二世帯住宅「LOAM」です。
暮らしが街路に現れる地域に計画されました。建築家は、家族間が“繋がり”ながら“適度な距離”もある状態を求め、道を引込んだ様な“立体路地”を中央に配置する構成を考案しました。また、関東ロームの土を用いた建材も開発して資源循環も意図されました。

敷地のある祖師ヶ谷大蔵の住宅街は、私道や位置指定道路が多く、道路を共有した街区が密集しているため、閉鎖的な家は少なく、互いが配慮し合い街路を介して暮らしが感じられる街並みになっています。

建築家によるテキストより

敷地にはもともと祖父母が二人で住まわれていたが、祖父の他界を機に、息子夫婦との二世帯住宅に建替えることになりました。
都内では比較的広い土地にあって、世帯で土地を小割にしてしまうような建ち方を避けるため、二世帯を南北に連棟し、街路を両棟の間に導くようにして、ボリュームを雁行させてできた「立体路地」を共有しています。

路地に介在する自然を通して、家族のつながりと距離を保つことができます。両棟の各スペースが路地越しに多層化して見え、敷地環境を回遊する空間になっています。

建築家によるテキストより

資源循環のための素材開発と環境建築を目指すプラットフォーム「クリエイティブ・リソース」を展開している私たちは、建設発生土の不適切な処理で社会問題になっている関東ロームの循環利用を目指し、これまで建材化が難しかった関東ロームを配合した「関東ロームブロック」の製造開発に成功しました。

その関東ロームブロックを内外の壁や床にふんだんに利活用して、5トンの関東ロームを循環利用しました。関東ロームの断熱性・吸放湿性・蓄熱性を活かし、快適な温熱環境を実現しました。

建築家によるテキストより

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。