今津康夫 / ninkipen!が設計した、長野・軽井沢の、週末住宅「翠荘」です。
樹々が茂る1000㎡超の敷地に計画されました。建築家は、様々な“樹葉”に囲まれた日常を思い描き、主空間を上階に配置し四方に窓を設けて“風景が内部を通り抜ける”建築を構築しました。また、仕様が異なる其々の窓は環境の異なる関係を作る事も意図されました。
軽井沢、千ヶ滝に建つ週末住居である。
浅間山を望むなだらかで広大な森林は、大正時代に開発された最も歴史ある街区の一つであり、静穏な空気が漂っている。
1000㎡超の敷地にはかつて邸宅のあった場所を除いて、樹齢の永い広葉樹の高木が自由に茂っていた。
邸宅跡に立ち深呼吸すると、鳥のように空に近づきながら、様々な色や大きさ、形をもつ樹葉に囲まれて穏やかに過ごす夏の日常が思い浮かんだ。
日中の多くの時間を過ごすリビングを2階に持ち上げ、東西南北の借景を読みながら全方向へ窓を開けると、風景が内部を通り抜けて行く。
東に繋がるインナーバルコニーに腰掛け鳥の囀りを聞きながら朝食をとり、南の窓からは木漏れ日があふれ出す。西端のキッチンは雁行してひときわ枝葉に近づき、北の窓からは手入れの行き届いた格段に大きな隣家の庭を順光で眺めることができる。階段は緑に向かって昇降する。
端正な2階部分と対照的に下屋は樹木との距離をはかって伸び縮みしながら、グランドレベルにふさわしいアクティビティーを包みこむ。
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以下、建築家によるテキストです。
軽井沢、千ヶ滝に建つ週末住居である。
浅間山を望むなだらかで広大な森林は、大正時代に開発された最も歴史ある街区の一つであり、静穏な空気が漂っている。
1000㎡超の敷地にはかつて邸宅のあった場所を除いて、樹齢の永い広葉樹の高木が自由に茂っていた。
邸宅跡に立ち深呼吸すると、鳥のように空に近づきながら、様々な色や大きさ、形をもつ樹葉に囲まれて穏やかに過ごす夏の日常が思い浮かんだ。
日中の多くの時間を過ごすリビングを2階に持ち上げ、東西南北の借景を読みながら全方向へ窓を開けると、風景が内部を通り抜けて行く。
東に繋がるインナーバルコニーに腰掛け鳥の囀りを聞きながら朝食をとり、南の窓からは木漏れ日があふれ出す。西端のキッチンは雁行してひときわ枝葉に近づき、北の窓からは手入れの行き届いた格段に大きな隣家の庭を順光で眺めることができる。階段は緑に向かって昇降する。
端正な2階部分と対照的に下屋は樹木との距離をはかって伸び縮みしながら、グランドレベルにふさわしいアクティビティーを包みこむ。
夏が訪れる度に翠に染まりながら暮らす週末は、この上ないリトリートになるだろう。
■建築概要
名称:翠荘
場所:長野県
用途:住宅
設計:今津康夫 / ninkipen!
ディレクション・施工:リノベる
構造:海野敬亮 / 海野構造研究所
延床面積:137.41m2
竣工:2023年4月
撮影:河田弘樹
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 外装・屋根 | 屋根 | ガルバリウム鋼板
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外装・壁 | 外壁 | 杉羽目板塗料
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内装・床 | 床 | オーク複合フローリング
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内装・壁 | 壁 | 珪藻土クロス
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内装・天井 | 天井 | 珪藻土クロス
構造現し
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