胡実建築設計事務所が設計した、東京の「大開口テラスの家」です。
住宅街での計画です。建築家は、窮屈にならず“余白を感じられる”住まいとして、内部空間と繋げて使用可能な“エクステリアリビング”としてのテラスを備えた建築を考案しました。また、テラス周辺のヴォリュームの操作で開放性と親密さも両立しています。
都内の住宅地における2階建木造住宅である。
建ぺい率を十分に利用したうえで、窮屈にならず、余白を感じられる住宅を計画した。
建物ボリュームから穿たれた部分がテラスであり、「内部に入り込む外部」を機能的にも、視覚的にも印象付ける。
キャンチするロフトが、テラスに日陰を作ることで物理的にも視覚的にもテラスを奥まらせる。テラスは開放的でありながらもプライベートなエクステリアリビングとして機能する。
延焼ラインにかかっているが、木建具+防火シャッターの組み合わせとすることで、全開する大開口を実現した。
大開口によって、エクステリアリビングとしてのテラスを実現し、天気のいい日は内外一体的に使えるリビングとした。
テラスは季節、天候によってリビングと外部の距離を調整する余白として機能する。
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以下、建築家によるテキストです。
都内の住宅地における2階建木造住宅である。
建ぺい率を十分に利用したうえで、窮屈にならず、余白を感じられる住宅を計画した。
建物ボリュームから穿たれた部分がテラスであり、「内部に入り込む外部」を機能的にも、視覚的にも印象付ける。
キャンチするロフトが、テラスに日陰を作ることで物理的にも視覚的にもテラスを奥まらせる。テラスは開放的でありながらもプライベートなエクステリアリビングとして機能する。
延焼ラインにかかっているが、木建具+防火シャッターの組み合わせとすることで、全開する大開口を実現した。
大開口によって、エクステリアリビングとしてのテラスを実現し、天気のいい日は内外一体的に使えるリビングとした。
テラスは季節、天候によってリビングと外部の距離を調整する余白として機能する。
ロフトに採光窓を設け、ロフトを、光をためるボックスとして機能させた。光をリビングに柔らかく拡散させることで日中常に明るいリビングを実現した。また、ロフトの窓を開閉することで、リビング上部にたまった熱をロフト経由で排出し、夏場の換気を促進した。
10%の建蔽率の緩和条件を得るために、準防火地域における準耐火構造とした。構造体を強化プラスターボードで覆うと無機質になりがちだが、メイン開口やフローリングはふんだんに木材を使い、自然素材の温かさが感じられる空間とした。
■建築概要
題名:大開口テラスの家
所在地:東京都
主用途:住宅
意匠設計:胡実建築設計事務所 担当/胡実
構造設計:structured environment
施工:株式会社クロノス
構造:木造
階数:地上2階
長期優良住宅
外皮平均熱貫流率0.56W/(m2K)
一次エネルギー消費量基準BEI 0.79
耐震等級3
敷地面積:91.96㎡
建築面積:53.56㎡
延床面積:93.30㎡
設計:2022年8月~2023年4月
工事:2023年5月~2024年12月
竣工:2024年1月
写真:田中 克昌