SHARE 坂茂が、高松宮殿下記念世界文化賞(第35回 2024年度)を受賞
坂茂が、高松宮殿下記念世界文化賞(第35回 2024年度)を受賞しています。建築部門での受賞となっています。リンク先に経歴や業績がまとまっています。また、受賞記念の講演会が2024年11月20日に開催されます(要事前申込)。
坂茂が、高松宮殿下記念世界文化賞(第35回 2024年度)を受賞しています。建築部門での受賞となっています。リンク先に経歴や業績がまとまっています。また、受賞記念の講演会が2024年11月20日に開催されます(要事前申込)。
SOMPO美術館での展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
18世紀の“ヴェドゥータ(景観画)”の巨匠の展覧会です。また、アルド・ロッシが自身の概念“類推的都市”を説明する為に言及した画家でもあります。会期は、2024年10月12日~2024年12月28日まで。展覧会の公式ページはこちら。
入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年10月4日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。
18世紀、ヴェドゥータの巨匠 日本初の展覧会
ヴェドゥータ(景観画)の巨匠カナレット(1697-1768)の全貌を紹介する日本で初めての展覧会です。スコットランド国立美術館など英国コレクションを中心に、油彩、素描、版画など約60点で構成します。カナレットによる緻密かつ壮麗なヴェネツィアの描写を通じ、18世紀の景観画というジャンルの成立過程をたどるとともに、その伝統を継承し、ヴェネツィアの新たなイメージを開拓していった19世紀の画家たちの作品もあわせてご紹介します。
以下に、詳細な情報を掲載します。
平山健太建築設計事務所が設計した、東京・文京区の住戸改修「白山の住宅」です。
大きな緑地に面した角の区画に計画されました。建築家は、大きな柱や梁がない“RC壁式構造”の躯体に着目し、構造体と内装に“丁寧な関係”をつくる設計を志向しました。そして、工事の簡素化も意図し“造作家具と建具”を用いて間仕切る計画を考案しました。
室内面積約57㎡のマンション住戸のリノベーション計画。
コンパクトな住戸ではあるが、角部屋であると共に大きな緑地にも面しており、小さいながらも豊かな生活像を思い描ける住戸であった。
本建物はRC壁式構造であり、プランニングに制限はあるが、大きな柱や梁が無いため目に見える構造体の厚みが小さく、コンパクトな住居のスケール感にとてもフィットしていた。スケルトンになった空間を見ながら、そのような実感をもとに、内装デザインにおいても構造体と丁寧な関係をつくるように設計をした。
工事を簡素化するために、間仕切壁はできるだけ作らないようにし、主に造作家具と建具でプランを構成するように計画した。この工夫はコンパクトな住居に軽やかさと広がりを与えることにも繋がっている。
夫婦と小さな子供が暮らすこの家では、キッチンが生活像の中心にあった。
キッチンをプランの中心に据え、キッチンカウンターに立つとダイニングやデスクスペース、寝室に目が届くよう意図した。また、キッチンの奥が行き止まりにならないようにリビングへ通じる導線を設けている。回遊性のある導線は小さな住居を狭く感じさせない工夫にもなっている。
境原桃太+境原彩香 / 境原建築設計事務所が設計した、愛知・半田市の「間の家」です。
北側接道の三方を囲まれた敷地です。建築家は、“外との親密さ”と“囲まれた落ち着く場”の両極端な要望に対し、環境のポジティブな要素の収集から計画を開始しました。そして、片側に寄せた母屋から細長い“間の空間”を突出させる構成を考案しました。
名古屋市の郊外にゆとりを持って区画された古い住宅地の一画。近隣と比べて半分程度(約13m×11m)の敷地に夫婦と2人の子どものための住まいを計画する。
複数台の駐車スペースを求められることが多い郊外においては十分な広さといえない。水捌けが良くないせいか湿っぽく、北側道路で三方には隣家が迫りこちらに影を落としている。幼少期をここで過ごした施主は家の中が薄暗かったことを記憶しているという。夫婦は家の広さに固執しておらず、それぞれが心地よく過ごせる居場所を求めた。
地面を眺めて暮らしたいという共通点はあったが、蓋を開けてみれば2人の気質は両極端なものだった。アウトドアが趣味で外部を親密に感じられる場所を好む夫。一方で、窓が少なく壁に囲まれたちいさな場所が落ち着く妻。仕事柄家族と生活リズムが異なる夫は、気兼ねなく過ごせる居場所も望んだ。
広くて開放的な一体空間が相応しいとは思えないし、いくら経済的とはいえこの限られた敷地条件下でむやみに四角い箱を置くと、陰鬱とした隙間を残して光や空気の流れを遮ってしまう。土地の豊かさを損ねないよう、必要諸室を整理して建築のボリュームを抑え、散りばめられた手掛かりを丁寧に扱いながら豊かな余白を残すことで、夫婦の不揃いな要望を一括りに受容できてしまいそうな大らかな場所を目指したいと考えた。
敷地のポジティブな部分を拾い集めていくことを意識して計画を進めた。
観察していると、家々に囲まれていても日照時間が長い箇所はある。隣家の外壁は午後の光を柔らかく反射する。旗竿敷地の竿(路地)は約束された空地と捉えることができる。広い庭と一部二階建ての近隣が多いため、視線が抜ける部分もあるし、二階レベルで捉えるとより開放性は高い。こちらを向く隣家の裏側は窓が少なく、それほどプライバシーが損なわれていない。囲まれたちいさな敷地は路地裏の小広場のような安堵感が漂う。こうした恩恵が期待できる敷地東側を保存するために、安らぐ居場所と水廻り等の機能をコンパクトにまとめた総二階の母屋をできるかぎり西側に寄せた。そのうえで、母屋から余白に向かって手を伸ばすように、三叉路状に交差する渡殿(建物間を結ぶ廊下)のような空間を挿入した。
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