SHARE 河田将吾 井村英真 / チームラボアーキテクツによる「ピクシブワークデスク」
photo©ただ(ゆかい)
河田将吾 井村英真 / チームラボアーキテクツがデザインした「ピクシブワークデスク」です。
以下、建築家によるテキストです。
ピクシブワークデスク
イラストの投稿に特化したsnsであるpixivを運営しているピクシブ株式会社のワークデスク。
情報社会では、言葉にできないアウトプットが重要であり、手を動かしモックアップを見せ合いながらの議論によって生み出される制作プロセスが重要です。
そのため、ワークスペースの中に曖昧なコミュニケーションがとれるスペースを用意し、
会話をしながら制作できるオフィス環境を目指しました。
アメーバのようにぐにゃぐにゃと折れ曲がった、250mのワークデスクには、物理的な仕切りがなく、明確な個人スペースの領域を持ちません。
社員はなんとなく曖昧に領域をつくりあげ、スペースを構築します。
通路を歩く人は、ぐにゃぐにゃとした導線で歩くことになり、多くの人の顔を見ることになります。
顔を見ることで『あ、そういえば』と思いついたならば、席と席の間のあいまいな領域での、ちょっとしたミーティングにつながるのです。
別々の方向を向きつつ、すべてつながった1台のワークデスクは、多様性を許容し、全体としてはゆるやかにつながりをもたせることを目指しています。