SHARE 岸本和彦 / acaaによる東京都目黒区の住宅「House-H ~黒いクレバス~」
all photos©上田宏
岸本和彦 / acaaが設計した東京都目黒区の住宅「House-H ~黒いクレバス~」です。
立つのか椅子に座るのか、あるいは床に直に座るのかといった居方の差異から幾つかの適正かつ最小限の空間スケールの居場所を導きだし、空間のリーチが最大限になるように立体構成を行った。
※以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
立つのか椅子に座るのか、あるいは床に直に座るのかといった居方の差異から幾つかの適正かつ最小限の空間スケールの居場所を導きだし、空間のリーチが最大限になるように立体構成を行った。分節されながら接続される居場所は、段差や明暗、レベル差と空間重心の変化によって、距離が伸縮する。つまり部分と全体が共存する住宅は、日常における過ごし方によって常に揺れ動く人と人の関係を受け止め、自分の居る場所を選び取るきっかけを提供する。
アプローチから連続的に引き込まれる「外部」は、クビレを利用して視線を遮断し「内部」化される。不安定な周辺環境から遮断する事が要請された住宅における内と外は、そこで緩やかに繋がり延長される。
■建築概要
計画地:東京都目黒区
構造:木造
敷地面積:84.04㎡
延床面積:71.74㎡
用途:住宅
規模:2階建て
建築面積:37.60㎡
竣工年:2013年
外部仕上げ:外壁:アクリルリシン木コテ押え(藁入り)、レッドシダー
屋根:ガルバリウム鋼板
内部仕上げ:内壁:P.B.+土佐和紙、P.B.+EP
床:ウォールナット OF