SHARE 書籍『特集:KINO architects/木下昌大建築設計事務所 KJ 2016年1月号』のプレビュー
KINO architects/木下昌大建築設計事務所を特集した書籍『特集:KINO architects/木下昌大建築設計事務所 KJ 2016年1月号』をプレビューします。
「最適化する建築」とは、建築が内包する空間とその建築を取り巻く環境を、人間が活動するために最適な状態にかえる行為の過程全体、あるいは一部のこと。また、そのような行為によって作られた構造物そのものを指す。/木下昌大
大学で建築を学び始めたころ、既に日本ではバブルが崩壊し、建設行為が必ずしも肯定的に受け入れられなくなっていました。しかし、建設行為に逆風が吹く中でこそ、建築家が果たすべき役割があるのではないかと考えました。
建築がつくられる時、そこには多くの与条件が存在します。その建築で何が行われるのか?かけられる予算はいくらか?いつまでに必要なのか?周辺環境に与える影響は?法的な制限は?何年間使用されるのか?費用対効果は?などなど…これら多くの与件を切り捨てることなくすくい上げたうえで、それでもなお人の心を動かす「建築」はいかに可能だろうか?
この問いに応える理想の建築の姿を「最適化する建築」と呼び、その実現を目指しています。
この特集号では、「最適化する建築」を求めた結果実現した13のプロジェクトを中心に紹介し、これまで手がけた32のプロジェクトのリストも掲載しています。それぞれのプロジェクトには、各々異なる与件があり、その与件から導かれた姿があります。与件がどのように「建築」へと昇華されていったのか、もしくは、「建築」がどのようにその内外の環境を最適化しているのかをご覧いただければ幸いです。
※以下の画像はクリックで拡大します
以下、書籍の目次と概要です。
KINO architects/木下昌大建築設計事務所
01 カナエル神奈川西支店/02 AKASAKA BRICK RESIDENCE /03 山の家/04 一橋大学空手道場/05 KURO building /06 JFEケミカル・ケミカル研究所/07 Lean-to House /08 Haco 1/09 Haco 2/10 Haco 3/11 Ware-House /12 エイトビル/13 「丹下健三が見た丹下健三」展 ほか
ワンダースタジオ
PRIME TERRACE
田辺計画工房
たかね第二保育園/ベル・ナーサリー・アスールほか
昭和設計
東京都立鹿本学園/登美ヶ丘リハビリテーション病院
高垣建築総合計画+竹中工務店設計部
ペドロ・アルペ記念講堂 アシジの聖フランシスコ聖堂
建築の愉楽――榎本弘之 第30回 建築の意味 その2
2016年 年頭所感
2016年 新年名刺交換
主要建設資材の市況動向
発行日/2016年1月15日
ISBN/978-4-904285-49-7
サイズ/A4判変形 104ページ
定価/本体1,500円+税