SHARE 中尾彰宏 / STUDIO MOVEによる、福岡市の分譲マンションのリノベーション「Renovation in Imajuku」
all photos©塩谷淳
中尾彰宏 / STUDIO MOVEが設計した、福岡市の分譲マンションのリノベーション「Renovation in Imajuku」です。
この場所は耳を澄ませば波の音が静かに響き渡る閑静な住宅街です。
目の前には海岸線が広がり、砂浜をジョギングしてる方々もちらほら見られます。
海というとても大きな立地環境の中で、どのように住まうのかということを考えました。
まず、分譲マンションのリノベという限られた制約の中で、フルスケルトンにするのではなく、大胆に壁を取り壊す部分と逆に閉じてしまう部分とを明確に分けました。
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以下、建築家によるテキストです。
この場所は耳を澄ませば波の音が静かに響き渡る閑静な住宅街です。
目の前には海岸線が広がり、砂浜をジョギングしてる方々もちらほら見られます。
海というとても大きな立地環境の中で、どのように住まうのかということを考えました。
まず、分譲マンションのリノベという限られた制約の中で、フルスケルトンにするのではなく、大胆に壁を取り壊す部分と逆に閉じてしまう部分とを明確に分けました。
生活の大半を過ごす寝室から玄関、LDKをひとつながりの空間「Outdoor living」と定義し、小さな小屋のまわりに、活動の拠点となる多様な居場所を散りばめました。
また、マンション特有の力強く飛び出した既存RC造の梁を板張りすることで、視界を遮る存在から、空間をゆるやかに仕切るものへと姿を替え、床の板張りのレベルを少しずつ変化させることで、前面の海に対する視線レベルを操作しました。
海辺でシートを広げ、自分のお気に入りの居場所を見つけていくように、住まいという領域の中で、どこにいても海を感じることのできるような空間を目指しました。
■建築概要
場所:福岡市西区今宿
用途:分譲マンションのリノベーション
構造:RC造
規模:70.84m2
設計:2015年10月ー2016年1月
工期:2016年2月ー2016年3月