SHARE 齋藤隆太郎 / DOGによる、神奈川県横浜市の住宅「擁壁と屋根/対行政住宅」
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齋藤隆太郎 / DOGが設計した、神奈川県横浜市の住宅「擁壁と屋根/対行政住宅」です。
横浜市郊外の、いかにも「横浜らしい」と思える斜面地を雛壇上に宅地造成した住宅団地内に敷地はある。バイクが趣味の若い夫婦が「ガレージを持つなるべく広い家」を夢見て、敷地面積を広くかつ経済的に家を建てるために難解な土地を購入することは、ある意味で一般解だと言える。
この敷地は市街化調整区域、43条但し書き、横浜市崖条例、2m掘削による開発許可、届出のない既存擁壁などを抱える難易度の高い場所であった。しかし、こうした法的・行政的な様々な縛りがある敷地だからこそできる「カタチ」があるのではないかと考え、「対行政(※)」という設計手法を用いることとした。※対行政とは、この場所で準ずるべき法条例に対する極端な建築的解釈を意味する。
※法条例に関わるダイアグラムを追加しました(2017/5/17)
※以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
建物名称:擁壁と屋根/対行政住宅
設計:齋藤隆太郎/DOG
構造:YKS(金田泰裕)
主要用途:個人住宅
所在:神奈川県横浜市
延床面積:123.78㎡(車庫含む)
施行:大同工業
竣工:2016.12
主体構造:木造
主要仕上:
(外部)屋根/ガルバリウム鋼板 t=0.4 横平葺き
壁/アクリルリシン吹付け
(内部)天井/シナ合板 長尺乱張り
壁/ビニルクロス
床/幅広オークフローリング、磁器質タイル