SHARE 黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesによる、千葉の住宅「ACRO」
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黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesが設計した、千葉の住宅「ACRO」です。
千葉県の新興住宅地の3方向を道路に囲われた敷地に建つ住宅。道路からの敷地高低差を利用しながら、室内からの北側に広がる眺望を獲得することが求められた。
スクエアな白いボリュームと片流れの黒いボリュームを組み合わせた端正かつ個性的なファサードを見る限り、建物は2階建てのようにも見えるが実際は平屋である。 ハイサイド窓からの降り注ぐ自然光が、ファミリールームの勾配天井に美しい陰影をつくり出し、大きな天井に浮遊感を与えている。低い天井のエントランスから、高い天井のファミリールームへと移るときに感じる独特のリズムにも、訪れるゲストはみな驚きを感じるだろう。
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以下、建築家によるテキストです。
ACRO
千葉県の新興住宅地の3方向を道路に囲われた敷地に建つ住宅。道路からの敷地高低差を利用しながら、室内からの北側に広がる眺望を獲得することが求められた。
スクエアな白いボリュームと片流れの黒いボリュームを組み合わせた端正かつ個性的なファサードを見る限り、建物は2階建てのようにも見えるが実際は平屋である。 ハイサイド窓からの降り注ぐ自然光が、ファミリールームの勾配天井に美しい陰影をつくり出し、大きな天井に浮遊感を与えている。低い天井のエントランスから、高い天井のファミリールームへと移るときに感じる独特のリズムにも、訪れるゲストはみな驚きを感じるだろう。
ファミリールームから連続するように設けられた三角形のテラスには室内と同じ磁器タイルを敷き詰め、フラットに連続させる。フルオープンの開口を設けることで、絶妙な中間領域をつくりだしながら、眼下に広がる周辺の景色を借景としたアウトドアライフを楽しむことができる。建主はこの場所で子供達とキャンプやBBQをしながらグランピング体験をするのが狙いだ。
崖地を利用して跳ね出す特徴的なテラスのフォルムが、正面だけではなくもうひとつのファサードをつくり出しており、シンプルな住宅の中に非日常的な開放感が生まれている。
■建築概要
竣工:2017年5月
敷地面積:248.48㎡(75.16坪)
建築面積:82.87㎡(25.06坪)
1F床面積:81.21㎡(24.56坪)
延床面積:126.44㎡(38.24坪)
構造:木造
規模:地上1階建
用途:専用住宅
構造設計:正木構造研究所 正木健太
照明設計:シリウスライティングオフィス 戸恒浩人
施工:野田ハウス
建築写真:西川公朗