SHARE 岡野道子建築設計事務所による、宮城・仙台市の住宅「宮城野の家」
岡野道子建築設計事務所が設計した、宮城・仙台市の住宅「宮城野の家」です。
光を溜める家
敷地は将来的に計画道路に面する土地で、近隣は新たに刷新されつつある住宅が密集している。家族3人(夫婦+父親)の為の住宅。周囲は2階建ての住宅が建ち並び日照を得にくいため、2階部分を周囲からセットバックして光を取り入れる。白い空間が光を溜め、吹き抜けを介して1階へと光を注ぎ込む。1階のキッチン、リビング、和室、寝室は、中央のコアの廻りにコの字型のひとつながりの空間のため、光が回り込む。プライベートな空間に近づくにつれ屋根高さが低くなり奥性が生まれている。
登り梁が中央のコア廻りの高さの変化する梁に向かって架け渡されているため、屋根面そのものは3次曲面となっている。
雲の流れによって穏やかに室内の明るさが変化し、自然との間のグラデーショナルな緩衝空間が生まれた。
(岡野道子)
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■建築概要
意匠設計:岡野道子建築設計事務所
構造設計:オーク構造設計
木架構製作:シェルター
住所:宮城県仙台市宮城野区
構造:木造2階建て
敷地面積:211.57㎡
建築面積:95.67㎡
延床面積:105.60㎡
最高高さ:6.4m
竣工年月:2018年9月
写真家名:中村絵