SHARE 長谷川洋平+長谷川大輔 / 長谷川大輔構造計画+山口伊生人による、静岡・伊東市の遊戯施設「伊豆ぐらんぱる公園ジップラインデッキ」
長谷川洋平+長谷川大輔 / 長谷川大輔構造計画+山口伊生人が設計した、静岡・伊東市の遊戯施設「伊豆ぐらんぱる公園ジップラインデッキ」です。施設の公式サイトはこちら。
ジップラインとは自然の地形の高低差を利用して設置したワイヤーロープを、滑車を使って滑空するアトラクションです。高低差が十分にとれない場合には塔状のスタートデッキを建設しワイヤーロープの勾配を調整します。
この計画では全長約200mのワイヤーロープを滑空するために、スタート地点において9mの高さをもつデッキが必要となりました。施設のエントランスからよく見えるため公園のシンボルとなるようなかたちをもち、またアトラクション全体からみるとささやかな体験ですが、9mの高さにあるスタート地点まで上ることから、滑空という体験へ向けて期待や緊張が高まるような意匠を検討しました。
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以下、建築家によるテキストです。
ジップラインとは自然の地形の高低差を利用して設置したワイヤーロープを、滑車を使って滑空するアトラクションです。高低差が十分にとれない場合には塔状のスタートデッキを建設しワイヤーロープの勾配を調整します。
この計画では全長約200mのワイヤーロープを滑空するために、スタート地点において9mの高さをもつデッキが必要となりました。施設のエントランスからよく見えるため公園のシンボルとなるようなかたちをもち、またアトラクション全体からみるとささやかな体験ですが、9mの高さにあるスタート地点まで上ることから、滑空という体験へ向けて期待や緊張が高まるような意匠を検討しました。
具体的には、木造トラスによるやぐらからデッキが交互に跳ね出しそこへ階段を架け、公園の景色を眺めながらスタート地点まで旋回する構成としました。やぐらは太い手摺りと丸太の梁をもつデッキによって木材の力強さをあらわしたり、目隠しフェンスによるボリューム感のあるデッキによってやぐらの重心を高くみせたりしています。このようにやぐらの架構をにぎやかす、デッキのふるまいによって建物に楽しさや緊張感が生まれることを期待しました。
木造トラスによるやぐらのシステムは在来の軸組構法で施工できるものとしました。全国各地にジップラインデッキが建設されることを想定し、主要な構造材、接合金物は一般に流通しているものとすることで汎用性を高め、安定した建設コスト・技術で施工ができるように配慮しました。
■建築概要
伊豆ぐらんぱる公園ジップラインデッキ
所在地:静岡県伊東市
用途:遊戯施設
設計:長谷川洋平/長谷川大輔構造計画、山口伊生人
構造:長谷川大輔構造計画 長谷川大輔
企画、ジップライン施工:プロジェクトアドベンチャージャパン 小澤新也
施工:杉進建設
最高高さ:10.35m(デッキ高さ:9m)
竣工:2016年3月
撮影:山口伊生人
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・その他 | 構造材・仕上げ材 | 杉材 |
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